【シゴトを知ろう】スポーツ雑誌編集者 編

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【シゴトを知ろう】スポーツ雑誌編集者 編

2017.10.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツ雑誌編集者 編

スポーツにはさまざまなジャンルがあり、国内外で多くのスポーツ雑誌が出版されています。これらのスポーツ雑誌は、スポーツ関係者やファンにとって貴重な情報源であり、娯楽の対象でもあります。今回は、株式会社日本スポーツ企画出版で『サッカーダイジェスト』の編集長を務める白鳥和洋さんに、スポーツ雑誌編集者の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • スポーツ雑誌編集者は、編集業務に加え取材・文章作成能力が求められる
  • 労働条件の優劣よりも好きなことを仕事にしていきたいと転職を決意
  • 回り道をしたことで、今の仕事で困難にぶつかっても乗り越えていける

隔週発売の雑誌とWebマガジンの編集・記者業務が仕事

Q1. 仕事概要を教えてください。
 
入社して18年になります。入社してから10年強は主に海外の人気サッカー選手を扱う雑誌『ワールドサッカーダイジェスト』の編集部に所属していました。現在は、日本代表選手やJリーグの選手を扱う雑誌『サッカーダイジェスト』の編集長と、サッカーダイジェストWebの業務をしています。雑誌・Webサイトそれぞれ10名弱の編集部員がいます。

当社の編集者は少し特殊で、いわゆる雑誌の編集者としての仕事に加え、取材記者としての仕事の割合がかなり多めになっています。週末は試合の取材や締め切りなどが重なり多忙になるため、定休日は基本的に平日(月・火曜日)です。
   
仕事内容は日によってさまざま。11:00から仕事が始まり、企画立案・企画会議・レイアウト・担当者決定・デザイン発注・取材執筆・校正などを行います。雑誌が隔週発売のため、締め切りが2週間に1回来ます。それに間に合うようにスケジュールを組み、多種多様な作業をこなしています。

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
記者としては、普段なかなか会うことのできない、プロとして活躍している選手にインタビューできることがとても貴重な経験だと思います。選手の生の声を聞き、いろいろな刺激をもらい、それを多くの読者に伝えることができることに充実感を感じます。

試合中も観戦するだけでなく、記者として試合直後の選手たちの談話を直接聞くことができます。観客席で見ているだけでは伝わりきらない、臨場感あふれる雰囲気をダイレクトに見聞することは非常に興味深く、さまざまな発見があります。

編集者としては、わくわくしながら企画を考えてラフ(*)を作り、それがデザイナーの手を経てどういったものに仕上がってくるかが楽しみです。また、発売された雑誌が本屋に並んでいるのを見たり、本屋や電車の中で自分の書いたページを読んでくれている人を見かけたりすると、やはりうれしいものです。

*ラフ:編集者がデザイナーに渡す、ページデザインの指示書。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

入社当時の自分は編集・記者の経験もなく、ベテランの先輩から見ればただのサッカー好きの若者で、文章を全く書くことができないところからスタートしました。当時の上司にはかなり鍛えられましたね。実力が認められるまでは、取材にも行かせてもらえませんでした。

この仕事は業務の範囲が広いため、多様な能力を求められる大変さがあります。その為、混乱してしまった部下から相談を受けることもあります。そんな時「自分もかつてそうだったな」「よくここまでやってきたものだな」と思い起こします。今はもう慣れましたが、やっぱりこの仕事が好きだから続けてこられたんでしょうね。

働きながら、自分がこの先どう生きていきたいかを考え続けた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?
 
新卒で入社したのは建築関連の会社でした。高給だったのですが、受け持った業務を楽しむことができませんでした。そのため、好きになれない業務を高額報酬と割り切って続けるか、報酬は二の次と考えて自分の好きなことを仕事にするか、真剣に考えました。

結局1年半後くらいに、長い人生を楽しく生きるためにも、自分の好きなことをするために転職しようと決意。以前から好きだったサッカーのテレビ番組の制作会社を自分で調べて探し出し、その番組のAD (*2)になりました。

AD時代は肉体的には過酷で、給料も以前の半分程度になりましたが、前職では感じられなかったワクワクとした充実感を持って仕事をすることができました。自分はサッカー(特に海外サッカー)に関わる仕事をしていきたいと、はっきり自覚しました。

しかしテレビ局の仕事では、サッカーのオフシーズンには違うジャンルの番組に駆り出されてしまいます。その為、仕事としてずっとサッカーに関わることができるわけではないという部分にジレンマを感じていたところ、当時担当していたサッカー番組の解説者でワールドサッカーダイジェスト元編集長に声をかけていただきました。

*2 AD:アシスタントディレクターの略称。放送や映像業界における演出家・ディレクターの補佐をする。演出助手、演出補佐。


Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学は理工学部の建築学科でした。高校生の時には将来に対する明確な目標がまだ持てず、理数系学科が得意だったというだけで、進学を決めました。

卒業後、建築関連の会社に入社し現場監督になったものの、自分の中で「このままでいいのかな」という疑問が膨らんできて……。さらに自分には、同じ大学で建築を学んだ友人たちのようには建築に対する愛を持てないことも感じ始めていました。

学生生活って、中学・高校それぞれ3年、大学なら大体4年と期間が決まっていて、その期間をクリアすれば誰しも次のステージが開けるわけですよね。しかし社会人は期間限定で無くこの先ずっと続くわけです。違和感を抱いたまま、社会人として仕事を続けていいものかどうか疑問に思いました。

自分の場合は、就職先が決まった後に「自分は何をしたいのか」と切実に考え始めたというのが正直なところです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
小学校から大学までサッカーをしていました。高校が全国制覇するレベルのサッカー強豪校でしたので、特に高校時代は毎日サッカー漬けの生活でした。とはいえ、当時は国内にサッカーのプロリーグもない時代でしたので、サッカーを仕事にするなどという考えはなく、普通に進学のための勉強もしていました。

両親が何でも自由にしていいけれど、自分の責任と覚悟の上でやりなさいという考えだったこともあり、勉強しておかないとまずいなという自分の意志から勉強していましたね。
当時はサッカーは趣味として楽しみ、仕事として関わることはないだろうと漠然と思っていました。

サッカーの知識よりも編集者・記者としてのスキルの重要度が高い

Q7. スポーツ雑誌編集者はどんな人が向いていますか? 必要な資格や適性はありますか?
 
うちの雑誌は編集者がかなり文章を書く必要があるので、文章力は必要です。編集者として、誌面の構成・レイアウトに関わるデザインセンスも必要です。仕事上必要となる専門知識は仕事を通じて自然に身に付いていくものなので、サッカーに対する知識よりは編集者・記者としてのスキルの方が重要度は高いと思います。もちろん試合の取材に興味がないとさすがに成り立ちませんので、好きという気持ちは大切です。

インタビューも編集者が行いますので、選手に好かれるような人柄が望ましいです。同じ選手に複数回インタビューすることもあるので、良好な関係性が築けるような人であれば、さらにいいと思います。

また、締め切りに追われる仕事なので、締め切り前は厳しいスケジュールになることもあります。それに加え、スポーツ雑誌において大事な位置づけとなる試合は土・日や夜間に行われることも多いため、定時で帰宅し週末はしっかり休暇を取りたい、という考えの人には向かない仕事かもしれませんね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
僕の場合、学生時代になかなかやりたいことが定まらなかったのですが、今思えば2回転職して良かったと思っています。もしも最初に今の仕事に就いていたら、きっと厳しさに音を上げて挫折していただろうと思います。

一番行きたかった道に真っさらの状態ですんなり入り、もしそこで厳しさに耐えられず投げ出してしまったら、挫折感もきっと大きかったろうと思います。さらに、その後どうすればいいか悩み・苦しんだろうとも思うので、自分の場合は、以前所属していた会社でいろいろな経験を積みながら現職まで回り道をしたことは無駄ではなかったと思います。

確固たる目標を持つことや、将来の方向性を決めることはなかなか難しいものです。ですが、単純な興味が意外と自分の中で揺るぎない位置にあるものなので、シンプルな好奇心に従って自分なりに興味の対象を深めていくことが、進路の幅を広げることにもつながるのではないかと思います。
  


多彩な能力が必要とされるスポーツ雑誌編集者の仕事。全く違う業界から転職し、今では編集長になった白鳥さんですが、アクシデントや精神的に厳しいことがあった時には「給料は良いけれど心が躍らなかった時代に比べれば、今は笑顔で仕事を進めていられるし、あの頃よりずっと楽しいなと思って頑張れるんです」と話されていました。

みなさんも白鳥さんのように、自分がどんな人生を送りたいか、自分の思いと向き合うところから職業についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。


【profile】株式会社日本スポーツ企画出版社 編集長 白鳥和洋   
日本スポーツ企画出版社ホームページ 
http://www.nsks.com/

サッカーダイジェストWeb
http://www.soccerdigestweb.com/

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツ雑誌編集者」
はこんな仕事です

スポーツ専門誌の編集をする仕事。誌面のコンテンツや構成を考え、取材・執筆を行う。試合の見どころや結果、選手のインタビューや対談、競技のルールや上達方法など、取り上げる題材は雑誌のコンセプトや企画によって異なる。業界の動きや読者のニーズにマッチした誌面をつくるための企画力が問われる。また、主な取材対象者となるスポーツ選手やチーム関係者だけでなく、ライターやデザイナーなどと協力しながら誌面をカタチにしていくため、協調性やコミュニケーション能力も必要だ。

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