【シゴトを知ろう】社会教育主事 編

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【シゴトを知ろう】社会教育主事 編

2017.10.12

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】社会教育主事 編

皆さんは、「生涯学習」という言葉を聞いたことはありますか? 生涯学習とは、人が生涯に行うあらゆる学習のことを指します。そして、地域の各団体をサポートしながら、主に生涯学習に関する企画立案を行う仕事が「社会教育主事」です。

この記事では、世田谷区で社会教育主事として活躍中の、小村方(こむらかた)健さんに、お仕事の内容や魅力についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 青少年に向けたイベントの企画運営、生涯学習講座の実施が主な仕事
  • 教師になろうと思っていたが、地域の学びの場に関心をもち社会教育主事へ
  • 社会教育主事の資格取得のための講習で学べることは多い

達成感を感じるのは、地域のつながりを作ることができたとき

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
世田谷区の社会教育主事の仕事は主に2つあります。1つは、青少年の健全な育成のためにイベントの企画や運営を行うことです。

青少年のイベントでは、小中学生の自然体験の一環としての「いかだ下り大会」や親子を対象とする「親と子のつどい」や「新年子どもまつり」などを実施しています。「新年子どもまつり」では毎年、新潟県十日町市松代から雪を取り寄せて作る、巨大すべり台やかまくらが、子どもたちの目玉コーナーとなってにぎわっています。

もう1つの仕事は、生涯学習の講座の実施です。主に成人を対象とし、生活課題や地域課題をテーマに学びあいの機会を提供しています。

例えば、野菜に関する講座。実は世田谷区は、東京23区の中でも2番目に農地が多いんです。そこで講座では有機農法に詳しい方を講師に呼び、地元の野菜を使って、野菜サンドを作りました。食の大切さや地域の良さを知ってもらおうという目的で実施した講座でしたが、多くの方に学んでいただけたと思っています。

<ある一日のスケジュール>
8:20 登庁 メールチェック
10:30 大学などで、講座講師と打ち合わせ
12:00 昼食
14:00 イベント準備(物品をとりに倉庫まわり)
15:00 会議資料作成
17:30 退庁
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

イベントを通じて子どもたちの笑顔や親子のふれあいを見るとやりがいを感じます。また、イベントには多くの団体が参加していますので、団体同士のつながりやコミュニティを作ることができたときには達成感を覚えます。


先ほどの質問でお話した野菜に関する講座を行った後、住民の方から「あの講座がきっかけで、プライベートでも農園に行ったんですよ。そうしたら、他の講座の参加者の方もいらっしゃっていたんです」と話を聞きました。そのときには地域の輪が広がったんだなと実感しましたね。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
昨年は大雨による増水で、いかだ下り大会が中止になりました。天候による中止ということで仕方のないことですが、早くから汗水たらして準備をし、当日にかける子どもたちや大人たちの思いを考えるとなんともやりきれないというか、つらい気持ちになりますね。
 
 

自分がどのような立場なのかを、常に考えることが大事

Q4. どのようなきっかけ・経緯で社会教育主事の仕事に就きましたか?
 
私は元々、教育に関心があり教師になろうと思っていたんです。ただ、教師が影響を与えられる範囲は学校のクラスの中のみです。より多くの人が集える地域の場やまちづくりに興味を持つようになり、大学卒業後、地方公務員になりました。

公務員になった当初は、教育とは関係のない仕事をしていました。自分のやりたいことを考えているときに社会教育主事という仕事の存在を知りました。入庁4年目のときに、働きながら再び大学に通うようになり、社会教育主事の資格取得に至ったんです。

私が資格を取得した直後、世田谷区で社会教育主事の募集が行われ、試験に合格し、社会教育主事として現在の職場に配属されることになりました。

 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では法学部の政治学科で、マイノリティ(少数派)研究、平和研究を行っていました。

ゼミの先生と一緒にフランスのムスリム(イスラム教徒)といったマイノリティに話を聞いたこともあるのですが、その経験を通して学んだのは「スタンス(立場)」です。あらゆるシーンで、自分はどういう立場でそこにいるのかということを考えるようになりました。

この考え方は、社会教育主事の仕事を始めてからも役に立っています。例えば、会議では自分のスタンスを考えた上で発言をすれば、的確な意見を述べられるようになります。

また、この仕事ではボランティアの方々や講座の先生といった初対面の方とも打ち合わせをすることが多いのですが、そういったシーンでも、自分がどういった立場なのかを考えた上で相手に接することを心掛けています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は、教師になりたいと思っていました。ただ、教科書の知識を教えるだけでなく、楽しく生きる方法を伝えられる先生になりたかったんです。

現在の仕事で世田谷区の小学生をオーストリアに派遣する事業があり、小学生に海外でのセキュリティ意識について指導しました。例えば「リュックは前に抱えて持とう」といったことですね。

このような学校では教えないけれど、生きていくには役立つ知識を人に伝えることができたときは、高校生の頃にやりたかったことが現在につながっているなと感じます。
 
 

人が好きな人、人に好かれる人はこの仕事に向いている

Q7. どういう人が社会教育主事に向いていると思いますか?
 
社会教育主事の役割は、人づくりやまちづくりの支援です。ですから、人と関わることが好きな人、人に好かれる人には向いています。この仕事は出会いが多く、初対面の人にも笑顔で接することが求められます。自分の思いをしっかりと言葉で説明できて、相手の言っていることを理解できる人には向いているのではないでしょうか。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
大学で行われている、社会教育主事の資格を取得するための講習から学ぶことは多いです。グループワーク(話し合いなどのグループ活動を通して問題解決を行う方法)が頻繁に行われるので、コミュニケーション能力を上げることができます。

講習を通して身に付けたコミュニケーション能力は、教育関連の仕事に就く際に必ず役立ちますし、一般の生活の中で豊かな人生をおくることにもつながります。社会教育主事を含め教育関係の仕事に就きたい人は、ぜひ大学で講習を受けてみてください。
 
 
社会教育主事は採用活動が行われることも少なく、仕事に就くのは難しいのも事実です。ただ、小村方さんは「社会教育主事を目指して勉強する中で、それに近い仕事が見つかると思います」ともお話をされていました。

この記事を読んで社会教育主事の仕事や生涯学習に関する仕事に興味を持った人は、まずは大学で社会教育主事の資格取得のための講習を受けることを目指してみてはいかがでしょうか?
 
 
【profile】世田谷区教育委員会事務局 生涯学習・地域学校連携課 小村方 健

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会教育主事」
はこんな仕事です

地域の各団体をサポートしながら、生涯教育などの社会教育事業の企画・立案・実施と指導や助言を行う仕事。地方公務員として、都道府県や市町村の教育委員会の事務局で働く。社会教育主事になるための資格を取得するには、社会教育に関連する科目がある大学へ進み、地方公務員試験に合格してから社会教育主事補などとして1年以上働く方法や、教員免状を取って5年以上学校などで働いた上で社会教育主事の講習を修了する方法などがある。地域の人々の学習意欲に応え、地域のつながりを強める仕事でもある。

「社会教育主事」について詳しく見る