「不老不死」の生命体が存在した! 「ベニクラゲ」の秘密

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「不老不死」の生命体が存在した! 「ベニクラゲ」の秘密

2015.10.05

提供元:マイナビ進学編集部

「不老不死」の生命体が存在した! 「ベニクラゲ」の秘密

ベニクラゲなる生物が「不老不死」のクラゲとして知られています。不老不死は永遠の生命とも置き換えられ、その驚きのメカニズムを水族館への取材を交えて解説します。
文章・写真素材提供)新江ノ島水族館

この記事をまとめると

  • クラゲは世界中に3,000種類もいてベニクラゲは7種類に分類される
  • 不老不死を実現するベニクラゲの驚きのメカニズムを専門家が解説する
  • ベニクラゲの不老不死のメカニズム、ポリプ退行が人類の医学や細胞活性化に伴う美容などにもつながるかも?

世界中にいるクラゲは約3,000種類

不老不死の生命体!ベニクラゲの生態について知るために神奈川県藤沢市にある新江ノ島水族館にやってきました!
今回、取材に応じてくれたのは新江ノ島水族館、展示飼育部クラゲ担当 学芸員 飼育技師の足立さん。

リポーター「まずはじめに今日は不老不死の生命体、ベニクラゲについてお話を伺いにきました。単刀直入に、不老不死の生命体、ベニクラゲって何ですか?」

足立さん「その前に……まずは世界中の海にいるクラゲですが何種類くらいいると思いますか?」

リポーター「う〜ん。100種類くらいでしょうか?」

足立さん「いえいえ。現在3,000種類ほどのクラゲが世界で確認されています」

リポーター「さ、3,000……」

足立さん「そうなんです。大きなものは長さが数十mにもなります。数年前に大発生して話題になったエチゼンクラゲは傘の直径が2mくらいになります。でも3,000種の中の多くは、直径1cmにも満たないような小さなクラゲです。本日お話させていただくベニクラゲもたった1cmほどの小さなクラゲです。DNA解析すると数系統に分けられています。」

リポーター「クラゲの総種類数もさることながら、ベニクラゲだけでも数系統に分類されるので
すね。驚きです」

足立さん「では続いて今回の訪問テーマである、ベニクラゲの不老不死の謎について解説しますね」

不老不死を実現するベニクラゲの生態とは?

まず一般的なクラゲの一生について頭の片隅に置いておいてください。
クラゲにはオス・メスがいます。そのクラゲの一生は、

受精卵ープラヌラ幼生ーポリプーストロビラーエフィラ幼生ーメテフィラという変化を遂げます。

足立さん「ベニクラゲの不老不死を簡単に説明するとですね、雄雌のクラゲから受精卵ができ、その卵は卵割を繰り返し発生を進め、やがてプラヌラ幼生となって海中を遊泳し、海底の岩などに定着します。するとプラヌラ幼生は変態したポリプになり触手が生えてきます。このポリプは環境が適していればどんどん分裂して分身が増えていくのです。分身ですからDNAはすべて同じなんです。そしてこのポリプからやがてみなさんがイメージするクラゲ(海中をふわふわと遊泳する)が遊離し成体へと育ちます。成熟したクラゲは卵や精子をつくり、普通なら次の世代を残すと自分は海底に沈み死んでしまいますが、ベニクラゲは沈んで肉団子のようになった状態から再びポリプ形成します。もとの体と同じDNAを持ったものが再生するので、その点で不老不死といえます」

ベニクラゲの不老不死が人類を救う?

今のところ、多細胞生物の中で成体からのこのような不老不死が観察されているのは、ベニクラゲだけです。解明されていることはまだごくわずかですが近い将来、人類の医学における再生医療の分野などで具体的に転用、有用されていくかも知れません。「クラゲの不老不死が人類を救う」ってなんだかロマンがありますね。

興味のある人はぜひ水産学や生物学を学んでみてはいかがでしょうか?

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「水産学」
はこんな学問です

海洋に生息する動植物などの水産資源を捕獲・生産する漁業についての学問である。最近では、干潟の埋め立てやごみの不法投棄など、海洋の環境問題についての研究も盛んである。専門分野としては、海の生態系と海洋生物の生態を調査・分析して漁業や環境保全に活用する「海洋生物科学」、水産資源の効率的で持続的な捕獲・生産方法から加工・流通までを研究する「海洋生産管理学」、水産物の食品としての利用技術を研究する「水産食品化学」などがある。

「水産学」について詳しく見る