【シゴトを知ろう】インペグ 編

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【シゴトを知ろう】インペグ 編

2017.10.06

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】インペグ 編

街のイベントや結婚式で演奏を行い、場を盛り上げてくれるミュージシャンたち。そういったミュージシャンの手配や報酬の交渉を行うのが、「インペグ」という仕事です。

今回は、和楽器の出張演奏手配を専門に手掛ける、株式会社音通堂の山田淳平さんに、そのお仕事内容や学生時代に学んだことについて教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 演奏者の派遣だけではなく、依頼者の要望に合わせて演出や機材の提案もする
  • 震災の影響で仕事が激減した和楽器奏者のため、インペグの仕事を始めた
  • 実際にイベントへ足を運び、運営について学習することがこの仕事に役立つ

演奏者がそろい、曲が形になった瞬間にやりがいを感じる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
イベントやパーティーのオープニング演出、CDのレコーディングなどで、プロの演奏者による生演奏を手配しています。当社は和楽器奏者の出張演奏を専門にしていて、依頼業者からお問い合わせいただき、使用する楽器や演奏者の人数、演奏時間などについて詳しくヒアリングします。会場で使用できる音響機材や照明効果も提案しつつ、当日の細かいタイムスケジュールを決めていきます。

演奏当日は私も会場に赴き、会場に到着したらまずステージに楽器を出して、音響担当の方とサウンドチェックをしたり、照明を確認して演奏者の立ち位置を決めたりします。レコーディングの場合は、事前に送られてきた楽譜を見たりデモ音源を聴いたりして、どの演奏者がどのパートを担当するのが最適か判断します。

それ以外の業務のほとんどは依頼業者や音楽関係業者、演奏者とのやり取りですね。出勤時間や労働時間は案件に合わせて大きく変動しますが、基本的にパソコンと電話があればどこでも作業できます。また、演奏者から話を聞いたり、コンクールにお邪魔したりして、若手のプロ志望奏者の発掘も積極的に行っています。

<イベントのある日のスケジュール>
09:00 事務所に出勤、メール・電話対応
16:00 会場入り
17:00 機材搬入・サウンドチェック
20:00 本番開始
21:00 撤収 
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

当社では案件に合わせてオリジナル楽曲を制作したり、アレンジをいちから考えたりすることもありますが、個々にアテンドした演奏者達がリハーサルでそろい、全員で演奏して曲が形になった瞬間には大きな喜びとやりがいを感じますね。

また、提案した進行台本や音響照明などのテクニカルの調整、プロジェクションマッピングやオリジナル曲の制作が功をなして、当日お客さまから高い評価を得たときにも大きなやりがいを感じます。

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
一つのプロジェクトにも多くの人々が関わってくるので、やはりスケジュールの調整と意見をまとめるのが大変です。私は演奏者に指示を出す立場でありながら先方からも指示を受ける狭間のポジションですので、うまくやり取りできる対人スキルが求められます。

また、日々勉強しなければならないこともたくさんあります。この仕事はさまざまな専門職に就く方々と渡り合わなければならないので、音楽の基本的な知識はもちろん音響・照明・舞台設営・パソコンのスキルなど、膨大な知識と経験が必要です。大変だなとは思いますが、仕事に生きると思うと苦労とは感じませんね。

東日本大震災がきっかけで、和楽器に特化したインペグ会社を設立

Q4. どのようなきっかけ・経緯でインペグの仕事に就きましたか?
 
もともと私はフリーランスの作曲家としてテレビCMやテレビ番組、動画コンテンツの音楽を作る仕事を10年続けていましたが、インペグの仕事を始めるきっかけになったのは、30歳になったときに起きた東日本大震災でした。

震災の影響で既に決まっていたイベントの演奏やライブが中止になり、多くの和楽器奏者の知人が新規の演奏依頼もこない状態に追い込まれていました。有名バンドのメンバーやタレントさんは所属事務所やプロダクションが仕事を持ってきて報酬を守ることができますが、ほとんどが個人事業主である和楽器奏者は企業相手に価格交渉できる立場になく、貧きゅうする一方だったのです。そんな状態を見て、彼ら演奏者をまとめて法人化し、適正な価格で一流のパフォーマンスが行える環境を作ろうと決心しました。そして今私が代表を務めている会社・音通堂を設立し、この仕事を始めました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

高校卒業後、まずは地元の北海道にある大学の外国語学部に進学しました。そして在学中にギター教室で講師のアルバイトをしたのがきっかけで、学生ながらスタジオミュージシャンの仕事を頼まれるようになりました。東京に出張する機会もあり、そのときの人脈をたどって上京し、音楽の専門学校に改めて入学したんです。

専門学校では演奏技術、音楽理論、コンピューターミュージック、アンサンブル(合奏)の主に4分野について学びました。専門学校に入って実力主義の世界にいち早く触れたこと、今でも一緒に仕事をするミュージシャンの仲間たちに出会えたことが、私のプロ意識を大きく成長させてくれたと思います。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

音楽好きな両親の影響で3歳からピアノを習っていたこともあり、幼い頃から音楽の仕事に就くことが私の目標でした。高校では吹奏楽部の活動に加えてギターの練習も朝から晩までやっていましたので、3年間音楽漬けの生活を送っていましたね。

高校を卒業したあと、音楽の道を諦めて一般企業に就職しようか悩んだ時期もありましたが、今インペグとして音楽に関わる中で、高校生の頃音楽に没頭して得た自信は仕事につながっているなと感じます。

現場で経験を積み、センスを磨くことが大切

Q7. どういう人がインペグの仕事に向いていると思いますか?
 
インペグはそれぞれの演奏者の特性を生かす力が必要なので、人の才能を見出すのが得意な人に向いています。また、音楽をビジネスとして考えることができ、簡単な予測計算ができる人も良いですね。コンサートやレコーディングはその場に行ってみないと分からない点が多いからこそ、事前にしっかりと予想し、リスクを最大限減らしていくことが求められます。

さらに、性格としてはお祭り好きな人、知的好奇心が強い人、ものづくりをやりたい人にも向いていますね。特別な才能がなくても、好きなものへの情熱が強いと続けていけると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

地元のお祭りをはじめ、街で行われているイベントやコンサートなどに通って、その現場がどのように動いているのかを学習するのがオススメです。音楽の知識も必要ですが、私は知識よりもセンスの方が重要だと感じています。皆さんも、ぜひ日頃からセンスを磨くような音楽の聴き方、楽器の弾き方を心掛けてほしいです。

また、この業界は何より現場で経験を積むことが大切なので、音楽関係のアルバイトなどで実践から学ぶのも良いと思います。
 

自らが演奏する立場から、演奏者をアテンドする立場になった山田さん。幅広い音楽活動の経験が今の仕事に生きているのですね。音楽の仕事に興味のある方は、まずは思い切って実際に楽器に触ってみると良いかもしれません。その上でより深く学びたい方は、現場に入ることができる学校やアルバイトを探してみてはいかがでしょうか。

 
【profile】株式会社音通堂 代表取締役 山田淳平

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「インペグ」
はこんな仕事です

スタジオミュージシャンなどの手配を行う専門の会社や個人のことを指す。コーディネーターやブッキングデスクなどと呼ばれる場合もある。アーティストやバンド、作詞家、作曲・編曲家、プロデューサー、ディレクター、コンポーザーなどから要望を受けて活動する。音楽制作、演奏に必要な音楽家のスケジュール調整、報酬の交渉まで一切を引き受けて紹介・斡旋などの業務を推進。コンサートや舞台、イベント関連学科のある専門学校などを経て、この職をめざすのが一般的。卒業後は音楽業界の人脈を築く努力も肝要である。

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