【シゴトを知ろう】環境コンサルタント 編

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【シゴトを知ろう】環境コンサルタント 編

2017.09.28

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】環境コンサルタント 編

皆さんは使わない電気は消したり、エアコンを多用しないようにしていますか? こうした省エネは環のために必要な考え方ですが、企業によっては省エネへの意識が薄い会社もあるようです。

会社に対して消費するエネルギーを抑えるように提案をする仕事を「環境コンサルタント」といいます。今回は株式会社オオスミで環境コンサルタントとして働く飯島政明さんに、そのお仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 企業のエネルギーの使用量や現場を確認し、省エネの提案を行う
  • 工場の設備管理業務の一環として省エネを推進し、改善策の考え方を知った
  • 決められた条件で「どんな改善策ができるか」を考えることが重要

企業の現状を調査し、省エネ対策を提案する

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私が勤める会社は、人々の安心と安全を環境面から支えるため、環境の改善や保全に努めています。その中で、私は環境コンサルタントとして各企業へ出向き省エネの改善を提案しています。

提案のために、まずは企業に対して省エネ診断を行っています。省エネ診断とは過去3年間の電気・ガスといったエネルギー使用量からCO2の排出量を調べ、数値に大きな変動がないか調べることです。変動があれば要因を確認し、事業所内を巡回。「機材の型式が古いから稼働効率が悪く、エネルギーを消費しているのか」「機器の制御はどのようにしているのか」を調査します。また、簡易的な電力測定器を用いて事業所の主要部分の電力使用量のモニタリングも行っています。こうした省エネ診断の結果から、機材面や社員の方の意識の面に対して改善施策を提案します。

また、環境に関する法令が多々ある中で、各企業に該当する法令は何か、法令に対して適切な運用が実施されているかを現地でチェックするのも与えられた任務です。

<一日のスケジュール例>〜事務業務の日〜
08:30 出社。メールチェック
10:00 診断した事業所の環境や省エネに関する資料収集
12:00 昼休み
12:50 資料収集
15:00 調査結果のまとめ。報告書の作成
18:00 退社

<一日のスケジュール例>〜診断業務の日〜
07:00 事業所へ移動
09:00 診断する事業所へ説明
12:00 昼休み
13:00 事業所を確認
15:00 調査内容の報告と共有
17:00 帰宅
 
 
Q2. 環境コンサルタントの楽しさややりがいは何ですか?
 
お客様の中には「すでに省エネ対策を実施しているため、これ以上できる対策はないよ」と話す方もいらっしゃいます。しかし省エネ診断の結果をもとに、まだ実施できる改善策があると報告すると「まだできる省エネ対策がこんなにあるのか」と驚かれたり「省エネに対していろいろな視点や角度から見る必要があるとよく分かりました」と環境への意識を高めてくださったりします。このような反応があると、省エネ対策をしている企業に対しても、まだ実施できる省エネ対策を提案できる楽しさとやりがいを感じます。
 
 
Q3. 環境コンサルタントで大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
お客様に「省エネ対策はやり切りました」と話を聞いていただけないときはつらさを感じます。特に建屋が古く、外観から見てもさまざまな提案ができるかもしれないと思うのにチャレンジができないのは残念ですね。お話ができても、お客様が省エネに対して前向きでないとエネルギー使用量や機器の一覧表といった資料や、今までに実施してきた省エネ施策や何を用いて省エネに努めたいのかという情報を提示していただけないこともあり心を砕きます。

苦労するのは、省エネ診断の一番の肝ともいえる設備機器リストがないときです。その際はどのような機器があるのかと、1台ずつ機器の銘板を確認してリストを作成しています。 
 
 

工場設備の管理業務から、視点を変えて省エネに取り組むことを知った

Q4. どのようなきっかけ・経緯で環境コンサルタントの仕事に就きましたか?
 
現在勤めている会社の前に、半導体を製造する工場に勤務していました。その工場で長年ファシリティー(施設)設備を管理し、省エネを推進していました。工場が閉鎖するにあたって、工場の業務での経験を生かせる今の会社に入社しました。
 
 
Q5. 環境コンサルタントになるまでに何を学びましたか?
 
前職の工場では生産設備を安定的に動かすために電気や空調、ガスや冷却水などの運転管理と、無駄なく機器を運転するための改善に携わっていたのですが、そこで得た経験が今の仕事に生きています。

そこでは、省エネ活動にも取り組む中で、省エネ対策はやり尽くしたと思っていても、違う視点から見ると実施可能な改善策は残っていることを知りました。残された策の多くは効果が薄いのですが、それでも省エネによって浮いたお金を少しずつ貯蓄すれば、効率が良くて新しい機器に交換できるなど、効果が大きい施策ができるようになるのです。工場業務の中で得たこの考え方は、今につながっています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校では、物作りが好きでプラモデル製作が趣味だったこともあり、機械科に通っていました。化学の基礎や回転機器の基礎知識を学び、機械試験の実習を受けていました。当時は特技のサッカーができて、自由にお金が使えるようになりたいなと思っていて、はっきりとした夢はありませんでしたね。高校生のころから機械に触れ、実習を経験したからこそ、今、環境コンサルタントとして働いているのだと思います。
 
 

提案をするには「今何ができるか」を考えることが重要

Q7. どういう人が環境コンサルタントに向いていると思いますか?
 
環境対策は「今できることは何か」という疑問をお客様と対話しながら解決する姿勢が重要になります。企業によっては、少ない予算で大きな省エネ効果を得たいと考えるお客様もいます。その場合すぐに大きな効果を得たいという考えに捉われず、いかにお金を使わないで省エネができるか現場を見ながら考えるのです。同じ機器が2台稼働していて、稼働率が50%だとすれば少しの改善で稼働する機器は1台に絞れます。このように、現場を見れば改善できるアイテムをたくさん発見することが重要です。

そのため、何事にも前向きで、いろいろな物事に興味がある人がこの仕事に向いています。その上で、今後の地球環境問題に対して向き合い、提案を行う上でも広い視野を持つ人が望ましいです。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
今のうちから、全ての物事が環境に影響を与えると考えておいてください。世界の国々や日本が環境に対して掲げている目標を調べてみるといいかもしれません。日本の人口増減や年齢層を勉強するのもいいと思います。また、ボランティアとして地域の川や山などの生態調査に参加するのも良い経験になるのではないでしょうか。
 
 
企業に改善策を提案するためには、ただ環境に良い案を提示するのではなく、企業の希望や、事業所の設備状況といったさまざまな情報を蓄えなくてはいけないのですね。

環境コンサルタントの仕事に興味を持った方は、家庭や学校生活を注意深く観察してみてはいかがでしょうか? 周囲が気付かない省エネ方法を考えるのも、実践に近い練習になるかもしれません。
 
 
【profile】株式会社オオスミ 調査第二グループ 飯島政明

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「環境コンサルタント」
はこんな仕事です

主に環境コンサルティング会社に勤務して、公的機関や民間企業、団体からの依頼を受けて環境保全に関わる調査・予測・解析を実施し、指導やアドバイスを行う仕事。依頼によっては環境対策の企画立案をしたり、事業の推進役として業務管理に携わったりすることもある。たとえば、行政機関が環境政策を実施する際や、民間企業の工場が環境負荷の少ない工程を検討する際などに依頼を受け、現状を調査・分析した上で対策立案を行う。環境保護と開発事業とのバランスの取れた社会づくりに欠かせない仕事である。

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