留学制度にはどんな違いがあるの? ~進路のミカタ知恵袋~
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Q. 海外留学をしたいです。学校の海外留学制度と、留学支援機関(エージェント)を利用する留学制度では、どのような違いがありますか?
A. 留学制度を比較し、ベストな留学方法と目標を考えよう
留学の目的と、留学のタイプを照らし合わせ、どういった形で留学するのがベストなのかを考えてみましょう。
【留学のタイプと特徴について】
留学には大きく分けると、交換留学(派遣留学)と私費留学があります。
あなたの留学の目的と留学のタイプを照らし合わせ、どういった形で留学するのがベストなのかを考えてみましょう。
■交換留学(派遣留学)
各学校が連携している海外の大学や研究機関へ学生を派遣するという形の留学制度です。基本的に留学期間中に在学している学校へ学費を納入していれば、留学先での学費はかかりません。学校の中で募集がかけられ、学内選抜を経て留学する学生を決定し、提携先へおおむね1年以内の期間学生を派遣します。
■私費留学
留学を希望する大学や語学学校に対して直接申し込むか、留学エージェントなどにあっせんを依頼して申し込む形の留学制度です。
学校と提携をしていない機関にも留学が可能であるということから、選択の幅は広がります。基本的に学校からの留学資金補助などはありません。私費留学でも、現地での取得単位を日本の学校の単位として認定してもらえる場合があります。
【留学必修の大学へ進学するという選択】
海外で活躍できる人材の育成に力を入れている学校が増加しています。卒業までの海外留学を必須として、最初からカリキュラムに組み込んでいる学校も中にはあります。語学力の向上はもちろん、国際感覚が身に付くという部分でも、非常に意味のある経験ができることでしょう。
【海外の大学に進学するという選択】
海外での就職も視野に入れているようであれば、最初から海外の大学へ進学するという選択肢もあります。
しかし注意が必要なのは、日本の受験とはスケジュールはもちろん対策方法が大きく異なるという点です。例えば、アメリカの大学へ進学を考える場合、高校3年間を通しての成績が重視される他、日本の大学入学共通テストと似た試験SAT(Scholastic Assessment Test)、そして入学希望者の英語力をはかるTOEFLの成績によって審査が行われます。
また、学外でのボランティア活動やスポーツの成績といった部分も加味し、総合的に判断されるのも大きな特徴です。日本とは異なり推薦状なども必要となります。面接試験は日本国内で行う大学もありますので、現地まで面接のためだけに渡航する必要はあまりありません。高校の長期の休みを利用し、ホームステイをするなどしておくこともプラスになることでしょう。
留学することによって、より広い視野を獲得し、自分自身の能力を高めていきたいという意思はとても素晴らしいものです。あなたに合った留学方法や、留学する上での目標をよく考えていきましょう。
【回答者:進路のミカタ編集部】