リハビリ系の専門学校に進学したい。どう選べばいい? ~進路のミカタ知恵袋~
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Q. リハビリ系の専門学校への進学を考えています。
いくつかありますが、どうやって選んでいいか分かりません。
A. どの仕事に就きたいかを考え、より実践的に学べる学校を選ぼう
理学療法士や作業療法士など、国家資格と高度な技術を必要とする医療系の専門職を目指す場合、実践的な学びが十分できる環境かどうかが学校選びの大きなポイントになります。
「理学療法士」「作業療法士」以外にも、「言語聴覚士」「視能訓練士」とリハビリに関する専門の国家資格は大きく分けて4つ存在しています。
それぞれがどのような仕事をするのかというのをご紹介します。
【理学療法士の仕事とは】
理学療法士とは病気やけが、年齢や障がいによって運動機能が低下してしまった患者に対して運動や温熱をはじめとする刺激を与えることによって、日常生活に必要となる基本的な運動能力を回復させるためのトレーニングを行うリハビリテーションの専門職です。
例えば事故で負ってしまった後遺症によって手や足などを自由に動かせなくなった患者に対してのリハビリや、脳梗塞や脳内出血といった脳の疾患によって体をうまく動かせなくなった患者に対してのリハビリを担当する場合があります。
【作業療法士の仕事とは】
作業療法士の仕事は、日常生活を送るにあたって必要な動作をリハビリに取り入れることで、社会復帰につなげていく仕事です。
作業療法士はより実践的な動作のリハビリを担当します。着替えや入浴、家事や仕事など、基礎的な動きを理学療法によって回復させ、それを実生活でどのように応用していくかを働きかけます。作業療法士は、患者をリハビリから日常生活への復帰、そして社会復帰へと導いていく重要な役割を担っている仕事だといえます。
【言語聴覚士の仕事とは】
言語聴覚士は主に事故や病気などで脳に障害を負った人に対して、「話すこと」「聴くこと」「声を出すこと」「食べること」などの訓練や練習を行う仕事です。
言語聴覚士は口やのど、顎の動きや耳といった言語能力に関連している部位のリハビリに特化した仕事をします。看護師や栄養士のほか歯科医師、介護福祉士などと連携して患者のトレーニングに当たることが多くあります。この仕事は病院以外にも、介護福祉施設や学校などさまざまな活躍の場があるのが特徴です。
【視能訓練士の仕事とは】
高齢化が進む現代において、視力が低下しているお年寄りはたくさんいらっしゃいます。また生活習慣病などの疾患が原因となって、視力低下を招くといったケースの患者も増加しています。視能訓練士の仕事にはこういった方々のリハビリも含まれています。
見える範囲が狭まってしまったり視力が低下してしまった患者に対しては、トレーニングによる回復を目指します。また拡大鏡や照明など補助具の使い方に関する指導を行うことにより、見るということに特化したリハビリテーションをサポートします。
【進む高齢化社会で必ず求められる人材】
リハビリに関連した職業は、高齢化社会において必ず必要とされる職業です。あなた自身がどのような形でリハビリに携わり、患者の機能回復のためのお手伝いをしたいのかをより深く考えた上で、実践的な学びができる専門学校選びをしていただければと思います。
【回答者:進路のミカタ編集部】