【シゴトを知ろう】栄養教諭 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】栄養教諭 ~番外編~

2017.09.29

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】栄養教諭 ~番外編~

「【シゴトを知ろう】栄養教諭 編」では小学校で働いている須合幸司さんに栄養教諭は生活習慣を正し、子どもたちが才能を発揮できるよう支える仕事だと聞きました。では、実際にはどのような工夫をすれば良い生活習慣を身に付けられるのでしょうか。

今回の番外編では、栄養教諭として10年間働く中で考えた脳の機能を向上させる方法や一番の思い出について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 食わず嫌いをする子どもには、無理強いはせずに少しずつ食べるように指導をする
  • 食事だけではなく睡眠の取り方にも意識を向けてほしい
  • 残飯が全くない日は調理員さんと喜び合った

おいしい給食を提供するため、日常的に研究をしている

――子どもが食わず嫌いを克服するためにどのようなアプローチを行っていますか?
 
まずは一口、もしくは1mmの大きさを食べてみようと声をかけています。この取り組みを続けると牛乳を一口飲んだだけでも吐き出してしまうような子どもでも、毎日1ccずつ飲む量を増やしていけば2カ月で嫌な気持ちを持たずに牛乳1パックを飲めるようになります。少しずつステップを踏むのがポイントです。

しかし嫌いな食べ物は一口も食べたくないという子どももいますので、そういった子には無理はさせないようにしています。無理強いをすると、学校を嫌いになってしまう可能性があるからです。それでも調理方法によっては嫌いな食べ物でも食べられる場合もありますので、子どもの様子を見て「一口だけトライしてみよう」と声を掛けるようにしています。

また、担任の先生と協力して盛り付けのルールを学校全体で統一しています。残食の原因の多くは盛り残しです。給食当番が適切な盛り付け量を習得するためにも、同じルールにする必要があります。
 
 
――栄養教諭ならではの「休日あるある」やついしてしまう癖があれば教えてください。

外食のときに、「給食で再現できないかな」「家庭でも作れるかな」と料理を分析してしまう癖があります。最近では外食先で食べたドライカレーのレシピを給食に取り入れました。メニュー自体は以前からあったのですが、味の評判はあまりよくなかったのです。そこでおいしいドライカレー屋さんと出合った際、思い切って店員さんに何を使用しているのか聞いてみました。教えてもらったレシピをもとに自宅でも試作し、今では給食の定番の献立となっています。
 
 

食事と睡眠次第で学習能力や運動能力が向上する

――成長期の高校生にとって役立つ情報があれば教えてください。

朝はごはんだけではなく、おかずも食べるようにしてください。おかずに含まれるトリプトファンというアミノ酸は3〜4時間かけて消化され、脳内に入ります。その状態で強い光(太陽光)を受けると集中力を高めたり、幸福感を高めたりするセロトニンというホルモンに変わります。暗くなると、上質な睡眠を促すメラトニンにも変化します。また、ジュースにはスティックシュガー19本分もの砂糖が含まれていますし、菓子パンにはスティックシュガー5本分とスナック菓子1袋分の油が含まれています。これらは太りやすい身体を作る原因になりますので、食べ過ぎないようにしてください。

食事以外ですと、睡眠に気を付けてみてください。寝る1時間前にスマホの光を浴びると、深い眠りにつけず成長ホルモンの分泌が悪化してしまいますし、睡眠の質が悪くなるため体力が回復しきれず、翌日の体調に影響します。脳は睡眠中に記憶を定着させますので、しっかり睡眠を取ると学習能力の向上にもつながります。しかし11時間以上の眠りは学習能力や運動能力を低下させるというデータもありますので、寝すぎにも注意が必要です。
 
 

給食の1割が残飯になるが、残飯が全くない日があった

――お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

栄養教諭になって4年目の頃に、給食の残量が0%だった日があります。一般的に給食の1割は残されていますので、全くないというのは大変珍しいことです。その日は調理員さんに「すごいことになっているから、見に来てください!」と調理室に呼ばれました。バットの蓋を一つずつ開けて、完食してもらえたと知ったときは非常にうれしく思いました。調理員さんも自分たちが作った給食を残さず食べてもらえたとニコニコしていました。あまりにうれしくて、その日は記念撮影をしたほどです。その後も残飯が全くない日がもう一度ありました。

今の学校も、私が就任したころは残飯が20%も出るような状態でしたが、現在では「給食がとてもおいしくなった」と言われ、残量も4%ほどに抑えられるようになりました。この調子で、給食を残さず食べてもらえるようにアプローチを続けたいと思います。
  
 
自分たちが作ったものを残さず食べてもらえるのは、料理に携わる方にとって大きな喜びになるのですね。子どもたちへのアプローチや、給食メニューの改善があったからこそ給食残量の減少につながったのかもしれません。

栄養教諭に興味を持った方は、自分自身が苦手な食べ物を食べるにはどうしたら良いか考えてみてはいかがでしょうか。自身の経験から、他者へのアプローチ方法を思い付くかもしれませんよ。
 
 
【profile】栄養教諭 須合幸司

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「栄養教諭」
はこんな仕事です

2005年に新設された資格で、肥満や偏食、食物アレルギーを持つ子どもに対する個別指導のほか、授業や学級活動、学校行事を活用し、食に対する教育を行う。近年、子どもの食生活の問題がクローズアップされており、プロによる栄養と食事の取り方を指導する必要性から生まれた仕事だ。食生活については、学校での指導にとどまらず、学級担任や地域、家庭とも連携して、栄養指導をすることが期待されている。栄養士または管理栄養士の資格とともに、栄養教諭免許が必要である。

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