【シゴトを知ろう】栄養教諭 編

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【シゴトを知ろう】栄養教諭 編

2017.09.29

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】栄養教諭 編

「栄養教諭」は給食が行われる小中学校に配置され、児童生徒の栄養管理や指導を行う先生です。2005年から開始された新しい制度ですので、皆さんのお父さんやお母さんに聞くと知らないかもしれません。今回は北海道の小学校で栄養教諭として働く、須合幸司さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 栄養教諭は自分で授業内容を考えて実施できる
  • 生活習慣の改善のためには栄養だけではなく、運動についても学ぶ必要がある
  • 栄養教諭が行う授業は高校で学ぶあらゆる授業が役立つ

授業は総合学習や学級活動のため、食に留まらない学びを提供する

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
栄養教諭は給食の献立を考えたり、衛生管理をしたりする仕事です。献立は、必要な栄養が取れているかに気を配りつつ、安全で、時間内に調理できるメニューを考えています。衛生管理としては、給食を安全に作るために調理前にミーティングをし、調理中の調理員さんの動きをチェックしています。「加熱はしっかりできているか」「生肉とサラダが接触していないか」と食中毒の予防に努めているのです。

学校の先生なので、もちろん授業も行います。私は、総合的な学習の時間と特別活動(学級活動)を使い、年間50回程の授業をしていますね。時には家庭科の授業で栄養の話をしたり、理科の授業で消化吸収について教えたりもします。家庭科と理科での授業内容は決まっていますが、総合と特別活動は自分でプログラムを考えています。最近は5年生の授業で、運動会で販売するお弁当のメニューを考えました。メニューを考える子どもたちは「運動会だから、食べづらいと困るかもしれない」「熱中症予防のために、野菜や果物を入れて水分が補給できるようにしよう」とさまざまな意見を出します。総合的な学習の時間ですので、栄養だけではなく食を通して多面的な考え方が身に付くように授業を行いました。

<一日のスケジュール>
08:30 調理現場衛生確認。献立作成・会計処理などの事務作業
12:25 給食指導
13:15 昼休み中の子どもたちと遊ぶ
13:40〜17:15 事務作業、授業準備、授業を行う日もある
隔週で委員会やクラブ活動、会議など
 
 
Q2. 栄養教諭の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
授業や給食には完璧といえるゴールがなく、追求し続けられることが魅力です。私は以前から体力向上を目指して授業内容を考えていました。試行錯誤を重ねた末、ただ運動をさせるのではなく、子ども自身が自分の課題に気付き、振り返ることで体力が格段に向上し、生活習慣が整うと分かりました。
 
また「今日もおいしかったよ」と給食の感想を言われたり「苦手だけど食べられたよ」と反応を得られたりします。10年近く経験を積みましたが、こういった声を掛けられると、今でもうれしくなりますね。
 
 
Q3. 栄養教諭で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
安全な給食の提供は基本ですが、最も大変さを感じます。前任校では、水あめのガラス瓶が食品保管倉庫で割れ、ガラスの破片が給食に混入してしまいました。幸い誰にも怪我はありませんでしたが、もし子どもが怪我をしていたらと思うと恐ろしく、一生忘れられない事故です。突発的な事故が起こると判断を誤る可能性もありますので、調理員さんと日頃からコミュニケーションを取り、あらかじめ対応策を練るようにしています。
 
 

学校に赴任し、教育現場だからこそできることがあると知った

Q4. どのようなきっかけ・経緯で栄養教諭の仕事に就きましたか?
 
幼い頃から食に関心があり、管理栄養士という仕事を中学生のころに知りました。当時はバスケットボール部に所属していて、上達方法を調べているうちにスポーツ選手のサポートを務める管理栄養士を知り、かっこいいと思ったのを覚えています。そして高校生の頃に食事療法で自身の病気が治ったことが決め手となり、本格的に管理栄養士を目指すようになりました。

栄養教諭になったきっかけは、偶然小学校に配属されたからです。実はそれまで、学校の管理栄養士は給食を作るだけとあまり関心がなかったのですが(笑)、当時は栄養教諭という職業が誕生する前で、食育は実践されていませんでした。だからこそ、開拓する面白さを感じたんです。

また、学校に配属されて2年後に「1型糖尿病(幼児に発症しやすい、すい臓の機能が壊される病気)」を患う子どもが集まるイベントに参加したところ、他のスタッフの方から「病院の管理栄養士は1カ月に1度しか1人の子どもに関われない」と聞きました。その話を聞いて、学校なら病気の子どもの様子をずっと見ていられる。学校現場でしかできないことがあると理解し、学校で働き続けようと決心したのです。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
健康栄養学科の運動生理学の授業から、栄養指導にはエネルギーを取り込む食事だけではなくエネルギーを放出する運動も知る必要があると知り、大きな影響を受けました。今でも働きながら大学院に通い、保健体育を学んでいます。また、効率的で安全な運動プログラムを実施する「健康運動指導士」の資格を取得しました。こうした運動の知識は、子どもたちの体力向上や生活習慣の改善を目指した授業プログラムの作成に役立てています。
 
また、大学の先生から栄養指導は人の心を動かす話術と相手のニーズに合わせた提案力を持って、改善を促す必要があると学びました。栄養にまつわる情報はメディアで発信され、耳にする人は多いはずなのに食事を改善しない人がいるからです。その話を聞いて、私は営業のアルバイトをし、営業について書かれた書籍を読むようになりました。その中で得た会話術は子どもへの指導にもつながっています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校1年生の後半に重度の過敏性腸症候群(腹痛や腹部の不快感が生じる病気)を患い、苦しい高校生活を送りました。病気を治したい一心で、図書館に行ったり論文を読んだりして得た知識を用いて食事療法で治療したのです。この経験から、私は管理栄養士の道に進もうと決めました。自身が試した食事療法について、保護者の方へ説明する機会もあり、今までの経験全てが仕事につながっていると思っています。
  
 

大人になると学校の勉強が役立つ場面がたくさんある

Q7. どういう人が栄養教諭に向いていると思いますか?
 
生活習慣を正すには、さまざまな軸から栄養について考える必要があります。食と運動に興味がある人は、生活習慣の改善について楽しく勉強できそうですね。また、食と運動が影響を与える人体についても関心があるといいかもしれません。これらの要素を学び続ける力がある人は栄養教諭に向いています。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
栄養教諭は子どもの才能を伸ばす仕事です。そのために、運動神経の発達や脳の機能向上ができる時期にはタイムリミットがあると伝えたり、才能を伸ばす仕組みを考えたりすることが使命だと思います。朝食は脳の活性化につながる、パンよりお米の方が脳の大切な部分の割合が増えるといった仕組みを説明するには、国語や数学、家庭科や美術などあらゆる勉強をして総合的な力を身に付ける必要があります。論文を読むために国語や英語、資料の作成のために美術……というように、あらゆる勉強が活用できるのです。学校の勉強は大人になったときに役立ちますので、できる限り学んでほしいと思います。
 
 
食事で自身の病気を治療したという須合さん。体調と生活習慣には深いつながりがあるのですね。皆さんも食事を取る時間や、日々の運動量に意識を向けてみてはいかがでしょうか。ほんの少しの改善でも、健康につながるかもしれません。
 
 
【profile】栄養教諭 須合幸司

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「栄養教諭」
はこんな仕事です

2005年に新設された資格で、肥満や偏食、食物アレルギーを持つ子どもに対する個別指導のほか、授業や学級活動、学校行事を活用し、食に対する教育を行う。近年、子どもの食生活の問題がクローズアップされており、プロによる栄養と食事の取り方を指導する必要性から生まれた仕事だ。食生活については、学校での指導にとどまらず、学級担任や地域、家庭とも連携して、栄養指導をすることが期待されている。栄養士または管理栄養士の資格とともに、栄養教諭免許が必要である。

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