【シゴトを知ろう】歯科医療研究者 ~番外編~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】歯科医療研究者 ~番外編~

2017.09.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】歯科医療研究者 ~番外編~

口腔に関わる疾患について研究し、新しい治療法や予防法の確立を目指す歯科医療研究者。「【シゴトを知ろう】歯科医療研究者 編」では、その仕事内容について新潟県の大学に所属し研究を行っている土門久哲(どもんひさのり)さんに教えていただきました。

今回も引き続き土門さんに、皆さんにお勧めする口内ケアや、留学経験について詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • デンタルフロス(糸ようじ)などで丁寧に歯を清掃すると病気の予防になる
  • 英語力に自信がなくても留学に興味があるなら実行に移すべき
  • 研究を進めるには、たくさんの人々と協力していく必要がある

英語が苦手でも、ぜひ留学にチャレンジしてほしい!

――高校生に向けて、病気への抵抗力を高めるために日頃からしておいた方がいい口内ケアなどがあれば教えてください。

歯周病などの口腔疾患は、糖尿病・動脈硬化症・誤嚥性(ごえんせい)肺炎などの全身疾患と関連があるといわれています。歯周病は生活習慣病の一つであり、30代以降からかかる恐れのある病気と思われがちですが、高校生の約4分の1にはすでに歯周病の初期症状があるといわれています。自分とは無関係と思わず、きちんと歯を磨く習慣を付けておいたほうがいいでしょう。また、歯ブラシ以外にも歯間を磨くデンタルフロス(糸ようじ)を用いることをお勧めします。フロスを使って歯肉から出血した場合、すでに歯周病の初期段階である歯肉炎である可能性が高いです。歯を磨く際にはよく注意して自分の歯の状態を確認してみてください。


――歯科医療研究者には海外留学される方も多いそうですが、ご自身の経験を踏まえて、留学を考えている高校生に向けてアドバイスがあれば教えてください。

近年、いたるところでグローバル化やグローバル人材といった言葉が提唱されています。その観点からも、この業界に携わる、携わらないに関わらず、海外留学に興味のある人はぜひ実行に移すことをお勧めします。英語は苦手だからといって留学をためらう必要はありません。

私の場合、博士号取得後すぐにアメリカで2年間研究留学をしました。私はもともと英会話がとても苦手だったのですが、現地のラボの同僚が手助けしてくれたおかげもあって、意思疎通に困ることはほとんどありませんでした。ほとんどの場合、1年ほど現地で暮らせば、日常生活に困らないレベルまで上達すると思うので安心してください。重要なのは、「英語に自信がないから」「勇気がないから」といった後ろ向きな理由で、自分の可能性を自分でつぶしてしまわないことだと思います。

口の中の疾患予防に関する知識を実践できる

――仕事で得た知識が日常で生かせることはありますか?

歯科医師ですので、口の中の疾患予防に関する知識はあるつもりです。その知識は日々の生活の中で、歯の磨き方や食事の取り方に生かせますね。ただし、歯科医師だからといって全員が虫歯ゼロというわけではありません。予防法が分かっていても、体質やそのときの環境次第では虫歯ができてしまう場合もあります。そのときは、自分で自分を治療することはできませんので、他の歯科医師にお願いすることになります。もちろん人に指導する身なので、可能な限り健康な状態を保たないといけませんけどね(笑)。

歯科医療研究者としては、専門的な研究を行っている分、日常生活で役立つことは残念ながらあまりありません。しかしながら、口腔疾患の新たな予防法や治療法の確立に向けて、日々研究を行っています。その結果歯科医療の発展が進めば、自分の仕事がたくさんの人々にとって役に立つことになります。

研究は、たくさんの人々と協力して行うもの

――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

これまでたくさんの方々に指導され、助けられながら仕事をしてきました。その中でも、大学院時代の恩師は臨床と研究、両方の指導や、留学先の選定とサポートまでしてくださいました。アメリカ留学先のボス(教授)も、私の片言の英語に嫌な顔をせず付き合い、数々の歯科医療最先端の研究プロジェクトに携わる機会を与えてくださいました。そんな留学時代の同僚と国際学会などで会って、当時の昔話をするのも楽しいです。また、帰国後も今の上司である教授にさまざまな面で指導をしていただいています。もちろん上司だけでなく、優秀な同僚、後輩のサポートも働く上での大きな力となっています。

研究者というと孤独に実験をしたり、文献を読んだりしているようなイメージがありますが、そんなことはありません。たくさんの人々との関わりの中で、より深くまで突き詰めた研究ができるのです。今後も皆で協力しながら、研究を推進していこうと考えています。


高校生でも歯周病に気を付ける必要があることに驚いた方もいるのではないでしょうか。早めの対策が、結果的に全身疾患の予防につながるのですね。忙しいとついつい手を抜いてしまいがちな歯磨きですが、勉強と同じで毎日の積み重ねが如実に現れます。皆さんもぜひ、土門さんからのアドバイスを実践してみてくださいね。

 
【profile】歯科医療研究者 微生物感染症学分野 土門久哲

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「歯科医療研究者」
はこんな仕事です

むし歯治療などにとどまらず、口腔に関わる疾患全般について研究する仕事。口腔衛生、矯正、咬み合わせなど口の働きを維持・改善するための治療方法や、子どもの成育における理想的な口腔ケアなど、幅広い領域を対象としている。最近ではバイオテクノロジーを活用した再生医療の領域についても研究が行われており、今後も先端医療としての発展は続くだろう。大学で歯学を学んだ後、大学などの歯学研究所や口腔関連製品を開発するメーカーなどに勤務して研究を行うのが一般的。

「歯科医療研究者」について詳しく見る