【シゴトを知ろう】介護トレーナー 編

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【シゴトを知ろう】介護トレーナー 編

2017.10.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】介護トレーナー 編

総人口を占める65歳以上の高齢者の割合が増加し、超高齢社会に突入している日本。その中で、若い頃から丈夫な体づくりを実践してもらい、体の不自由が少なく、元気に老後を過ごしてもらうための取り組みが全国規模で実践されています。

今回は、介護予防に向けたエクササイズや指導を行う株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団で「介護トレーナー」として働く服部孝大さんに仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 介護が必要な状態を防ぐ「介護予防」の取り組みが全国で始まっている
  • 高齢者と信頼関係を築くために、まずは相手の話を聞く姿勢が必要
  • アルバイトも長く続ければ社会を知る大きな手助けになる

機能回復や筋力向上に特化した介護サービス

Q1. お仕事の概要を教えてください。

私たち株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団が展開する「早稲田イーライフ」は、介護予防を目的とした運動プログラムを利用者さんに提供する通所介護サービス(通称デイサービス)を行っています。デイサービスと呼ばれる事業所は全国にたくさんありますが、早稲田イーライフではさまざまな機器を使った筋力強化を行い、日常的に歩いたり体を動かす習慣を高齢者の方々に付けてもらうことを目標としています。お店の中には運動用のマシンもたくさん設置されているので、ちょっとしたスポーツジムのような雰囲気があるかもしれません。

一日の仕事の流れとしては、利用者さんを自宅まで車で迎えに行くことから始まります。到着後は体温や血圧、脈拍などの体調チェックを行い、その後利用者さん個人に応じたトレーニングを行います。メニューは全て半日コースで、終了後再び自宅まで送迎します。

介護トレーナー1人につき最大5名の利用者さんを受け持つのですが、体調チェックの時間は一対一になるので、短い時間で相手の顔色や体調をうかがってどこか具合の悪いところはないか、前回の利用時から特に変化はないかといったことを確認します。また一人ひとりと直接お話ができるので、コミュニケーションを図る貴重な時間でもあります。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

やりがいを感じるのは、やはり長く利用してもらって、毎日のように利用者さんの元気な顔が見られるときですね。私たちは医師ではないので、体にどこか悪いところがあっても治療することはできません。でも長く利用してもらって、その人の生活を支える形での支援ならいくらでもできると思っています。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

「再び元の体の状態に戻ってやる!」と意気込んでくる方もいれば、「このまま元の状態に戻らなかったらどうしよう」とネガティブになっている方もいます。プライドが高く頑張り過ぎてしまう人や焦りを感じている人たちへ、どのように声を掛けたらいいのか悩むことがあります。

早稲田イーライフを利用される方たちも、自主的に申し込んでくるケースもあれば、家族が半ば強引に連れて来るケースもありさまざまです。置かれた状況やモチベーションは各自異なるものですが、利用者さん全員に対して、楽しみながらトレーニングしてもらえるようコミュニケーションを図っていくことが課題でもあり目指すところでもあります。

部活での挫折と将来の夢につながった新たな出会い

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

もともと福祉の世界に興味があり高校卒業後は福祉系の専門学校に進んだのですが、当初目指していたのは高齢者福祉ではなく、精神保健福祉の分野で資格を取ることでした。

在学中、さまざまな施設へ実習に行くのですが、ある日訪れた高齢者施設でお年寄りが話される内容に惹かれました。戦争や歴史的な事件など社会の教科書に書いてある話が生で聞けるってすごいことだと思いませんか? この実習を機に徐々に高齢者福祉に興味を示すようになり、卒業後、現在の会社に就職しました。


Q5. 在学中に学んだことや感じたこと、今のお仕事につながっていることなども含め、具体的なエピソードがあれば教えてください。

高校3年生から専門学校(3年制)を卒業するまでの4年間、ずっと居酒屋でアルバイトをしていました。酔っ払いや子ども連れの家族など、居酒屋って本当にいろんな人が来る場所なのです。予期せぬトラブルなどに遭遇したときどのように対応したらよいかなど、コミュニケーション面の基礎はアルバイトを通じて得られたような気がします。また4年間続けたこともあり、仕事の展開を読む力も養えたと思いますし、正社員がやるような重要な仕事を任せてもらえたことも、自分にとっては就職を前に大きな自信になりました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃はボクシング部に所属していたのですが、在学中に大きなけがをしてしまい、現役を続けることは難しいと診断されてしまいました。当時はとてもショックでしたが、リハビリの期間中トレーナーの方が親身になって相談に乗ってくれたことがすごく印象的で、ボクサーとしては無理でもスポーツトレーナーや理学療法士、作業療法士といった分野で活躍できるのでは?と思うようになりました。現在のような、人に寄り添う仕事にやりがいを見出せるようになったのは、ボクシングを諦めたとき、相談に乗ってくれたトレーナーの存在があったからだと思います。

継続は力なり。アルバイトの経験が社会人になって大きく役立つことも

Q7. どういう人が介護トレーナーの仕事に向いていると思いますか?

利用者さんの話に素直に耳を傾けられる人です。皆さんそれぞれ何かしらの思いがあって来店されます。一人ひとりの背景にあるものをイメージできる人が望ましいと思います。

サービスを提供する側としても「〇〇は禁止です」とか「次は△△をやってください」とか、いくつか決まり事はあるのですが、それを事務的に伝えてしまうと、何十年も長く生きている先輩たちからしたら「何でこんな若造に指図されなきゃいけないんだ」と、どこか嫌な気持ちになるはずです。そこで「普段どういう生活をしているのかな?」「どんな仕事をしてきた人なのかな?」など、その人に興味を持つようになれば自然とコミュニケーションが取れるようになり、お互いの信頼が徐々に培われていくような気がします。


Q8. 最後に高校生に向けたメッセージをお願いします。

私の場合、高校・専門学校時代は学業と並行で部活、アルバイトをほぼ毎日のようにこなしていました。寝る暇もないくらい大変でしたが、特にアルバイトは長く続けたこともあり、あらゆる物の見方が身に付いた気がしますし、何が起きても平然と対応できる力が付いたと思っています。高校生の皆さんにも、何か一つのことをじっくりと時間をかけて取り組んでもらいたいです。


機器を使ったトレーニングと聞くと、少しハードな印象を受けるかもしれませんが、介護予防型デイサービスでは利用者一人ひとりに応じたプログラムと、それを管理する介護トレーナーによって安全な介護サービスが提供されています。ただトレーニングを見守るだけでなく、日頃のコミュニケーションによって運動への意欲を高めてもらったり、思わぬ体調の変化に気付いたりと、高齢者の生活のクオリティを向上させるためにできることはたくさんあります。高齢者と接することが好きだという人にとって、介護トレーナーの仕事は実にやりがいのある選択肢ではないでしょうか。


【profile】株式会社早稲田エルダリ―ヘルス事業団 服部孝大
http://www.waseda-e-life.co.jp/

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「介護トレーナー」
はこんな仕事です

高齢者の心身の機能低下を防ぐことで、転倒予防、介護予防につながるサポート活動を行うのが介護トレーナーの役割である。高齢者が元気なうちから、適切な指導を継続的に行って、健康で自立した生活を長く保てるように支援していく。たとえば、高齢者福祉施設などで軽度なリハビリテーション運動や失禁予防のための運動を指導するのが仕事となる。その他、各種レクリエーション実習などに取り組み、一人ひとりの高齢者の心身の機能維持・改善を促す。高齢者の心情に寄り添う気持ちが求められる職業である。

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