【シゴトを知ろう】義肢装具士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】義肢装具士 ~番外編~

2017.09.22

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】義肢装具士 ~番外編~

皆さんの中にもテレビ番組などで義足をつけて颯爽と走るランナーを見たことがある人もいるのではないでしょうか。この義足を作っているのは義肢装具士と呼ばれる人々です。

「【シゴトを知ろう】義肢装具士 〜番外編〜」では、義肢装具サポートセンターで義肢装具士として働く城山稜さんに、その仕事の裏側や、印象的なエピソードについて教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 義肢装具を患者さんに提供するには、他の専門家や機関との連携が必要
  • スポーツ用の義肢など、用途に応じた特徴的なものも開発されている
  • 入社直後に担当した患者さんが歩いたときの喜びは忘れられない

専門家と連携して、患者さんに適した義肢装具を迅速に提供

――国家試験に合格するために、どのような勉強法を取り入れていましたか。勉強のコツなどがあれば教えてください。

とにかく教科書を開いて、何がどこに載っているか覚えることが第一です。この仕事には臨床医学に関する知識から材料に関する知識まで、幅広い分野の学びが必要となります。そのため、何か分からないことがあるときにどこを調べれば詳しい答えが出てくるのか把握しておくと、効率よく勉強できますよ。

また、教科書に載っている図解を一度自分で描くこともおすすめです。教科書を見るだけだったり文字で覚えたりするより、ずっとイメージしやすいですし内容を理解するのにも役立ちます。


――義肢装具サポートセンターでは、義肢装具士と医療スタッフが一体となってサポートに当たると聞きました。どのように連携を取っているのか教えてください。

義肢装具の提供には、保険や制度利用のために関連機関とのやり取りが必要なので、医師や理学療法士、ケアマネジャーさんとの連携は欠かせません。具体的には、書類の作成や患者さんへの説明などを共に行います。本来病院へ行かないとできない制度を利用するための手続きも、義肢装具サポートセンターなら医療スタッフが揃っているのでセンター内で済ませられるのです。そのため、より早く患者さんの元に義肢を届けることができます。

また、それぞれの専門家が義肢装具士とは違う視点から患者さんを診るので、患者さんの抱えている疾病、全身の状態、生活様式や利用する制度に最も適した義肢装具は何かといったアドバイスができます。お互いの要望にもすぐに応えられるので、患者さんに合った装具の作成がしやすくなります。

義肢自体のすごさよりも、印象に残った患者さんの強さ

――これまで城山さんが製作した、あるいは話に聞いた義肢の中で、印象的だったものがあれば教えてください。

印象的なのは、先輩が製作した自転車競技用の義足です。膝から足首までの部分を下腿(かたい)というのですが、カーボンの形状が刃のようにすらりと伸び、SF映画に出てきてもおかしくないほど格好いいのです。

ただどちらかというと義肢自体のすごさよりも、使っている患者さんたちの強さが印象に残りますね。ある患者さんは、仕事柄正座をする機会が多いのでそれに合わせて大きく変形させた義足を使い、また別の患者さんは下腿を切断してまだ間もないのにカーボンの義足が壊れるまで働き続けました。

この仕事を始めたばかりのころは、無意識のうちに患者さんに義足を作ってあげるという感覚があったように思いますが、こうして義足を使用している患者さんの強さに触れて、いつしか作らせてもらえるという思いに変わりました。

初めて患者さんが立って歩いたときのことは一生忘れない

――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

入社したばかりの頃に、自分と同世代の初めて義足を使う患者さんを担当したことです。大きなプレッシャーと責任を感じました。まずは説明と採型、仮合わせをとても慎重に行った記憶があります。教科書通りではうまくいかないところもあり、試行錯誤を繰り返しました。特に仮合わせに関しては、「不具合はない? 大丈夫?」と何度も患者さんに聞いてしまいました。

改良の末、初めて患者さんに立って歩いてもらったときの光景は一生忘れないと思います。無事歩けるかどうか不安になりながら見守りましたが、問題なく歩けたのを確認した瞬間は、誇りと安心で胸がいっぱいになりました。患者さん自身はあくまでリハビリの一環として義足歩行に臨んでいましたが、笑顔を浮かべて歩く患者さんの姿を見て、その強さを身にしみて感じましたね。

それから退所するまでの間も、義足があるとできることや手入れの確認などの話から、今後何をしたいか?といったようなことまで、いろいろと話していただきました。実は最近連絡があり、この夏、2本目の義足を作りにセンターに来ていただく予定です。新しい義足にも満足していただけるよう、精一杯努めたいと思っています。


城山さんのお話を聞いて、義肢装具士の仕事では、患者さんとのやり取りや他の専門家との連携など、人との関わりもとても重要なのだと分かりましたね。一度担当した患者さんの義肢は、自分が調整し見守り続けていくのが一般的だそうです。長期にわたってサポートすることができるのも、魅力の一つかもしれませんね。
 

【profile】公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター 義肢装具士 城山稜

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「義肢装具士」
はこんな仕事です

義手・義足・その他四肢の機能障がいのために使用する補助器具を製作する仕事。医師の処方で義肢・装具が必要とされた患者に合わせて製作するために、寸法を測り(型を取る方法もある)、組み立てて、試験的に使用する過程を経て仕上げていく。納品後も状況に応じて調整することもある。同じものを繰り返し組み立てるのではなく、患者に適したものを都度製作するため、高度な技術と専門知識を学んで国家資格を取得する必要がある。一般的には義肢装具製作会社に所属して医療機関などの依頼を受けて業務を行う。

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