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【シゴトを知ろう】作業指導員・職業指導員 編

2017.09.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】作業指導員・職業指導員 編

近年、ダイバーシティ(多様性)を認め、誰もが活躍できる社会づくりを形成するため、企業が積極的に障がいを持つ人を雇用する時代になってきました。たとえハンディキャップがあるとはいえ、一社会人として働くためには、技能の習得や基本的なビジネスマナーの心得は欠かせないものです。

今回は、障がいを持つ人に対して、社会活動へ参加してもらうための職業指導を行う八千代市福祉作業所の松尾球太さんにその仕事の内容を聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 障がいのある人でも軽作業の仕事を中心に働き口が見つかる時代になった
  • 心理学を学ぶことは相手の気持ちや考えを理解できる手助けになる
  • ボランティア活動は進路を決める上で大きな転機になることもある

さまざまな作業を通じて、障がいを持つ人が充実した生活を送るためのサポートをする

Q1. お仕事の概要を教えてください。

八千代市福祉作業所では、通所してくる障がい者の方たちが生産活動や余暇活動を通じて、一人ひとりが充実した生活を送れることを目的としています。私たち作業指導員は、利用者さんが円滑に作業できるよう指導や見守りを中心に、送迎や着替え、食事の介助、家族への連絡などを行います。

私のいる第2作業所では、午前中から15時まで「ボルトの組み立て」「布製品作り」「農作業」「割り箸の封入」を行っています。中にはミシンや針を使って裁縫をする技能の高い利用者さんもいます。15時以降は余暇活動になり、散歩や、音楽、ボッチャ(※)を楽しみます。作業と余暇のバランスを考えてスケジュールを考えています。

<一日のスケジュール>
09:00 集合
09:30 ミーティング(本日の作業の説明など)、体操
09:45 作業
12:00 昼食・休憩
13:10 作業
15:00 余暇活動
16:00 利用者帰宅。閉所後の清掃、記録、電話連絡など
17:30 終業・帰宅

※ボッチャ…重度の脳性まひや四肢機能障がい者のために考案されたスポーツで、赤と青に分かれた2チームが、フィールドに置かれた目標球(白球)に向けて球を投げ、どれだけ目標球に近づけるかを競う競技。パラリンピックの正式種目でもある。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

利用者さんが毎日笑顔で通ってくる姿を見ると、こちらも元気をもらえた気分になり、「がんばろう」という気持ちになれるところですね。あとは「今日は何本ボルトを組み立てよう」など毎日作業目標を立てるのですが、その目標を達成したときです。「松尾さんのおかげで早く組み立てられるようになったよ」など感謝の言葉をかけてもらえると本当にうれしいですね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

ここに通われる方たちには、自閉症、発達障害、ダウン症などさまざまな方がいます。活動中に突然怒鳴りはじめたり暴力を振るったりするケースもあります。彼らは言葉ではうまく伝えることができないので暴言や暴力に走ってしまう方が多いです。その方達の対応としては、職員で定期的に話し合いを行い、その方がどうしたら落ち着いてベターな生活が送れるのかなどを話しています。職員間の連携や状況によっては医療との連携も大切になってきます。

高校時代の恩師や友人の働きかけによって知った福祉の世界

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

高校時代のアルバイトやボランティア活動を通じて福祉に興味を持ったからです。卒業後は福祉系の大学に進学しました。そこでさまざまな施設に実習に行くうちに、施設利用者と活動を共にすることを楽しく感じるようになりました。そして知的障害者福祉の道に進むのが自分には一番合っていると思うようになり、今の仕事を選びました。

また就職活動中、私が所属する社会福祉法人佑啓会(八千代市福祉作業所の運営母体)の本部に見学に行ったのですが、建物がまるでホテルのようにきれいに管理されているのに衝撃を受けました。きちんと環境が整備されているということはそれだけ意識の高い職場なのだろうと思い、今の職場が第一志望でした。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学の科目に心理学があったのですが、知的障がいの方と接するにあたり心理学で学んだことが非常に役に立っています。問題行動の背景には何があるのか? どのようなことがきっかけでこういった行動につながっているのか?など深層心理の部分で知的障がい者を知ることができました。仕事で問題があったとき解決のヒントになる場合がありますので、心理学を専攻して本当によかったと思います。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代は野球部に所属していたので、何となくスポーツ関連の仕事に就きたいという希望はありました。ただ顧問の先生が「スポーツばかりやっていてはダメ。視野を広げなさい」という考え方の持ち主だったので、夏休みなどの長期休暇を利用したアルバイトやボランティア活動を積極的に部員たちへ勧めてくれたのです。高校卒業後は実家の近くに福祉系の大学があったこともあり、迷わずそこへ進学を決めました。

障がい者の人と共有する時間、成果は大きなやりがいにつながるはず

Q7. どういう人が作業指導員・職業指導員の仕事に向いていると思いますか?

利用者さんはもちろん、利用者さんのご家族、職員間、行政の方々など多くの人間と接する仕事です。なので、人とコミュニケーションを取ることが好きな人に向いている仕事だと思います。

あとは定期的に旅行や、夏祭りのような地域行事などを開催するので、こういったイベントを企画、運営することが好きな人ですね。


Q8. 最後に高校生に向けたメッセージをお願いします。

「福祉作業所」といっても、なかなか高校生にはイメージしにくい場所だと思います。一言でいえば、福祉作業所は障がいのある方たちが生産活動や余暇活動を通じて、自分らしく生き生きと生活することを目標として活動している場所。私たちの仕事はそのサポートですが、作業で目標達成できたときはもちろん、旅行などのイベントを通じて一緒に食事や温泉に入るなど、楽しく過ごせる瞬間がたくさんある仕事でもあります。もし作業指導員の仕事に興味があるようでしたら、ボランティア活動や学校の現場実習などで経験を積むことからスタートして、福祉の世界を少しずつ知っていただけたらと思います。


さまざまな障がいを抱える人に対して、常に注意を払い指導していくことは実に根気のいる仕事です。そのような環境でも、人と触れ合うことの楽しさ、一緒にものを作り上げることの喜びは何物にも代えがたい充実した経験となるはずです。

作業指導員・職業指導員に興味のある人は、まずはボランティア活動を経験してみて、働く現場の雰囲気を肌で感じることから始めてみましょう。

【profile】社会福祉法人佑啓会 八千代市第2福祉作業所 所長 松尾球太さん
http://fgakusya.sakura.ne.jp/om_html/yachiyo.html

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「作業指導員・職業指導員」
はこんな仕事です

「作業指導員」と「職業指導員」とは、心や身体に障がいのある人を一人ひとりサポートしながら、それぞれが適切な職業に就けるように援助し、トレーニングなどを行う職業。木工、農作業、製造業、飲食業、その他の幅広い軽作業の訓練に携わることになるが、あくまでも障がい者の適性や能力を尊重し、個別の作業プログラムを開発していく必要が生じる。障がいの程度を見極め、作業道具の開発なども行う。労働意欲を引き出し、日常生活の自立や社会参加、社会復帰を促す専門職としてニーズが高まりつつある。

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