【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)編

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【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)編

2017.10.03

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)編

見たい映画を選ぶとき注目することの一つとして、出演者が挙げられるのではないでしょうか。主役を演じる俳優が作品のイメージを左右するのはもちろん、脇を固める出演者によって安定感や良い味が出ることもありますね。映画の中で重要となるキャスティングに関わるのがキャスティングディレクターです。今回は、数多くの人気映画に携わるキャスティングディレクターである杉野剛さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • キャスティングディレクターは出演オファーからクレジット決めまで携わる
  • 制作側・出演者側両者の希望に沿うキャスティングができたときにやりがいを感じる
  • 全ての人に敬意を持てる人に就いてほしい仕事

キャスティング提案から出演オファー、ポスターやクレジットにも関わる仕事

Q1. キャスティングディレクターのお仕事について、また一日のスケジュールを教えてください。

私が携わっているのは映画のキャスティングなので、まず作品の台本や企画書を見ながら監督・プロデューサーと相談し、役にふさわしいキャストの方を提案します。出演オファーをしたい俳優さんが決まったら、その方の所属事務所にオファーをして、スケジュールが空いているか・台本の内容に問題がないか・ギャランティーの希望とこちらの予算が折り合うかなどを確認していきます。出演していただけることになった場合には、ポスターやエンドロールのクレジットにおける、その俳優さんの名前の表示位置などを相談し決めるのも私の仕事です。

<一日のスケジュール>
9:30 事務所に到着・始業
    メールチェック及び返信
10:00 各作品ごとの俳優事務所への問い合わせ
14:00 接客、打ち合わせなど
18:00 各作品ごとの俳優事務所への問い合わせ
21:30 終業


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

監督やプロデューサーからキャスティングを任せたいと言っていただいたとき、出演オファーをした俳優さんから快諾をいただけたときは、毎回うれしいです。そして、監督・プロデューサー側とキャスト側、両者の希望に沿ったキャスティング提案ができたときには、大きなやりがいを感じます。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

ギャランティーやクレジット表記についての交渉は常に大変ですが、特につらいのは出演オファーが断られてしまったときですね。断られたことそのものもショックですし、それを監督に報告しなければならないことが心苦しいです。

黒澤明監督作品の助監督からキャスティングディレクターへ

Q4. 映画のキャスティングディレクターを志すようになったきっかけを教えてください。

私が大学4年の頃、黒澤明監督が新聞に大きな広告を出して、助監督を一般公募したことがありました。私は学生時代から監督の映画が好きだったので、記念受験のような気持ちで応募したんです。それが思いもよらないことに合格をいただいてしまいました。業界のこともほとんど知らないままに助監督として採用いただき、映画業界で仕事をするようになりました。その後経験を重ねてチーフ助監督という立場になった頃、プロデューサーから「今度キャスティングをやってみないか」と声を掛けていただいたことが、キャスティングディレクターとしての最初のきっかけですね。


Q5. 今のお仕事に就くために、どのようなことを学びましたか?

キャスティングという仕事を始めるにあたっては、特に方法論があるわけでもなく、教えてくれる人もいなかったので、最初は手探りで進めていきました。とはいっても、助監督という仕事を経験していましたので、現場で培ったものをキャスティングの仕事にも生かすことができました。

20年以上この仕事を続けている現在では、業界内のつながりがとても多くなったので、どの事務所に連絡してもスムーズに意向が通じるようになりました。

ワンシーンのみの出演者にも、主演俳優と同じように敬意を

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代には陸上部の部活に夢中だったりと、今の仕事には直接関係のないことばかりしていたように思います。ただ、黒澤監督の作品は高校時代から好きでしたので、その点では今につながっているといえるでしょうか。


Q7. どういう人が映画のキャスティングディレクターに向いていると思いますか?

全ての人に敬意を持てる人です。台詞が一言だけであったり、出番がワンシーンのみの出演者の方にも、主演俳優と同じように敬意を持ってほしいと思います。もちろん私自身も、常にそうあるようにと考えています。


Q8. 最後に、高校生に向けたメッセージをお願いします。

相手がどのような人であっても、人生の先輩に対しては敬意を持ってください。
年上だから正しいということではありませんし、大人や年の離れた人に対して理不尽に思うこと、批判したいことなどもあるでしょう。しかし批判するにしても、まず敬意を払うということが大切だと思います。


映画のキャスティングというと、華やか・楽しそうといったイメージが強いかもしれませんが、実際にはさまざまな要望や条件を考慮しながら、提案・調整を進めることが求められる仕事。第一線で活躍される杉野さんが、繰り返し「全ての人に敬意を持つことを大事に」とおっしゃっていたのが印象的でした。
杉野さんのお話からキャスティングディレクターに興味を持った人は、映画のポスターやクレジットにも注目してみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれません。


【profile】株式会社シネバザール キャスティング分室 キャスティングディレクター 杉野剛

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「キャスティングディレクター(映画)」
はこんな仕事です

映画の監督やプロデューサーから依頼を受けて、出演する俳優をキャスティングする仕事。最終的な決定を下すのは監督やプロデューサーだが、出演者の選択肢として作品のイメージに沿った俳優をリストアップする重要な役割を担っている。映画製作ではあらかじめ撮影スケジュールや予算が設定されているため、細かな条件について事前に俳優が所属するプロダクションや事務所と交渉を行っておく必要がある。したがって複雑な芸能界のビジネス慣習やルールを学んだ上で、豊かなコミュニケーション能力の発揮が求められる。

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