ボールの“縫い目”によって成績が変わる!? 選手とボールの不思議な関係とは

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ボールの“縫い目”によって成績が変わる!? 選手とボールの不思議な関係とは

2017.09.01

提供元:マイナビ進学編集部

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ボールの“縫い目”によって成績が変わる!? 選手とボールの不思議な関係とは

みなさんの中で、普段スポーツに励んでいる人の中には、「自分にとって、使いやすいスポーツ用品を愛用している」という人もいるでしょう。スポーツにおいては、ボールといったスポーツ用品の作りが成績や勝敗を大きく分けることもあります。それは、プロの選手であっても変わりません。

今回は、選手とスポーツ用品の不思議な関係について紹介します。

この記事をまとめると

  • 野球の世界大会で使われるボールと、日本のプロ野球のボールには違いがある
  • 以前、プロ野球で統一球が導入された際、以前のボールとの違いに苦しめられた選手もいた
  • 「物理学」を学ぶことで、高機能のスポーツ用品を生み出すことができるかも

優勝した勝因は、有名選手の「ボールへの適応」!?

今年も開催された野球の世界大会ですが、大会で使われているボールと、日本のプロ野球で使われているボールの作りには違いがあるそうです。世界大会の球はボールの縫い目にあたる“ヤマ”がやや低く、重さとしても軽め。一方、日本の球はヤマが高く、ズシッと重いといわれています。専門家の中には、「日本の球に比べると、世界大会の球は指にフィットせず、滑りやすい」という意見を述べる人もいます。つまり、日本の選手たちは普段慣れないボールを使って、世界の強豪チームを相手に試合をこなさなければならないのです。

このボールに慣れるために、ロサンゼルス・ドジャースで活躍中のメジャーリーガー、ダルビッシュ有投手は、2009年に実施された世界大会直前のキャンプでは日本のボールに指1本も触れなかったそうです。ピッチング練習においても、守備練習においても必ず大会のボールを使ったといわれています。その年の大会では、日本は見事に優勝を果たしましたが、ダルビッシュ投手のボールへの適応も、勝利の一因になっているのかもしれません。

野球もサッカーも、ボールの違いが勝敗を大きく分ける

ボールの違いによって野球選手が苦しめられてしまったこともあります。従来、日本のプロ野球では球団ごとに異なるメーカーのボールを使っていました。しかし2011年、すべてのチームで同じ「統一球」を使うことに。統一球はそれまで使用されていた多くの球と比べ、反発力が抑えられたものでした。その結果、両リーグ合わせて2010年の本塁打数1605本から、2011年は939本に激減。以前活躍していた選手たちの中には統一球に変更してから、成績がふるわなくなってしまった人もいるほどでした。

野球以外のスポーツにおいてもボールの作りは重要です。例えばサッカーボール。以前サッカーの世界選手権大会で、従来のものより蹴ったときのパワーが伝わる面積の大きい公式球を導入したことがありました。しかしその年の大会はシュートミスが増え、強豪国も予選敗退する結果に。当然、世界中の選手たちからは非難ごうごう。一方で日本はベスト16へ進出し、大躍進を果たしました。

一説によると、そのボールは力を加えすぎるとコントロールが難しくなるため、強豪国に比べて、パワーで劣る日本にとって有利に働いたともいわれています。このように、ボールの作りの違いは、ゲームの勝敗さえも大きく分けるのです。

ものの動きを予想する「物理学」、高機能なスポーツ用品を作り出す「スポーツメーカー」

さて、ここまで紹介してきたようなボールをつくるには、モノに力を加えた際の動きを予想しなければいけません。どうすれば、正確に予想することができるのでしょうか? 実は、みなさんも既に学校で教わっている「物理」の考え方を駆使すれば、把握することができるのです。

中学や高校で学習する物理は導入的な内容ですが、大学で学ぶ「物理学」は、それらを踏まえた発展的な内容。「ものの動きを数式で表す」という物理の基本的な考え方をベースに、自然界の物質や現象、素粒子の性質、宇宙の構造といったことを研究していきます。物理学を本格的に学んでいくと、この記事で紹介したボールの仕組みが、より詳しく分かるようになるはずです。

また、スポーツ用品を作り出している業界に「スポーツメーカー」があります。今回紹介したボール以外にも、日々、高機能のスポーツ用品は開発されています。

この記事を読んで、スポーツ用品が選手に及ぼす影響に興味を持った人は、「物理学」を学ぶことや「スポーツメーカー」の仕事についてぜひ調べてみてください。将来、物理の力を生かして選手たちの生き生きとしたプレーにつながるスポーツ用品を生み出すのは皆さんかもしれませんよ。

この記事のテーマ
数学・物理・化学」を解説

私たちの生活基盤である自然界で生じるさまざまな事象や物質、それらが織りなす理論が研究対象です。宇宙や生物がどのようにして誕生し、どのような構造になっているのかという、究極的な知的探究心は人類ならでは。森羅万象の構造や性質、法則と変化を探求する物理や化学、その習得に必要な数学というように、これらの学問は互いに深く関連しています。未知の領域への研究を進めながら、さまざまな原理解明をしていく分野です。

「数学・物理・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「物理学」
はこんな学問です

自然界の物質や現象を理論で裏付ける学問。理論を習得するだけでなく、たくさんの実験や演習が必要になる。「理論物理学」は数学や量子力学を用いてこれを解明する分野で、ほかに素粒子の性質などを研究する「素粒子物理学」、宇宙の構造などを調べる「宇宙物理学」など、世の中のあらゆる物質、現象が研究の対象になる。専門性の高い分野で、情報通信業界や製造業界などに進むケースが多いが、大学や研究機関で、研究職の道を選ぶ人もいる。

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