【シゴトを知ろう】ショコラティエ ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ショコラティエ ~番外編~

2017.08.31

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ショコラティエ ~番外編~

各国の審査を通り抜けた、選ばれしパティシエたちが技を競い合う製菓の国際大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」。2017年1月、フランスで行われたこの大会で日本代表チームは準優勝に輝きました。
チームの一員であるショコラティエの植﨑義明さんに、大会の様子や日常的なお菓子との関わり方についてお話を伺ったので番外編として紹介します。お気に入りのコンビニスイーツも教えていただきました!

この記事をまとめると

  • 世界第2位! 製菓の国際大会で評価された理由は、高度なテクニックとパフォーマンス力
  • 達成感を感じたところで終わってはダメ。次のステージに上がるための努力を続けよう
  • 世界が認めたショコラティエでも、コンビニスイーツを食べる!?

コンクールはショータイム。いかに審査員の注目を集められるかが勝負

植﨑さんの作品。繊細かつ躍動感あふれる美しさで世界第2位を獲得

植﨑さんの作品。繊細かつ躍動感あふれる美しさで世界第2位を獲得

――日本代表としてエントリーされた「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」では世界第2位という素晴らしい結果でしたが、高く評価された理由はどこにあるのでしょうか?

大会では日本代表の3名でチームを作り、決められた時間内(10時間)にそれぞれの担当分野でお菓子を作ります。私はチョコレート細工とアシエット・デセール(皿盛デザート)を担当しました。

評価された理由の一つは、人形の細工を作る時、ある国の人は石こうの型にチョコレートを流し込んで作っていたのに対して、私は材料を切ったり削ったり曲げたりするなど、ありとあらゆるテクニックを使って、最終的に立体の人形を作り出す手法を取ったからです。
ただ単に流し固めるのではなく、高度なテクニックを使ってお菓子を作り出す過程に対して、評価されたようです。

また、作業が素早くて動きに無駄がなく、きれいなことでも高得点をいただきました。
国際大会のようなコンクールでは、審査員の注目をどれだけ集められるかが重要です。作っている時間はショータイムだと思っているので、スッキリとした美しい所作で作ることを心がけています。
チョコレートまみれの手で作っていたり、洗っていないボウルが転がっていたりしたら、お菓子がおいしそうに見えないですからね。

努力とは宝くじのようなもの。買わない人には絶対に当たらない

日本代表に選ばれたこともあり、街の洋菓子店ではすっかり有名人となった

日本代表に選ばれたこともあり、街の洋菓子店ではすっかり有名人となった

――世界トップレベルのショコラティエとなられた今、植﨑さんにライバルはいらっしゃいますか?

カッコつけたいい方かもしれませんが、ライバルは「次の僕」ですね。世界トップを目指して頑張ってきた結果、日本代表に選ばれ世界第2位という結果も得ることができたので、達成感は大いにあります。

でも、達成感を感じたところで終わってしまうのはダメだと思うんです。そこで満足していたらいけないので、達成感を取り除いて、さらに自分のクオリティを上げていかなければなりません。それはものすごくパワーがいることですが、自分を高めていくには必要なことだと思います。


――植﨑さんにとって「努力」とはどんなことでしょうか?

努力をすればするほど報われるか?というと、そうでもないと考えています。努力とは宝くじのようなもので、買った人が全員当たるのではなく、買った人の一部が当たるんです。
つまり、買わない人には絶対当たりません。努力をしない人の夢は絶対に実現しないというわけです。

そして、1枚買った人より1,000枚買った人の方が、宝くじに当たる確率が増えます。その1,000枚も、近いからという理由だけで最寄りの宝くじ売り場で買うのか、それとも、大当たりがたくさん出ている宝くじ売り場までわざわざ交通費を払って、時間をかけて買いに行くのか、人によって違いますよね。これが努力の質だと思います。

何事もそうですが、高いところを目指す人はただがむしゃらに頑張ったり努力したりするのではなく、努力の質を考慮して、宝くじに当たる確率を上げられるよう頑張ってほしいですね。
繰り返しますが、買わないと当たらないのでまずは買ってください(笑)。

最近のコンビニスイーツはすごい! お気に入りは○○のプリン

――市販のお菓子を買われることはありますか?

以前はよく洋菓子店を回っていろいろなお菓子を買っていたのですが、最近はあまり行きませんね。
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」の国内大会で優勝し、さらに世界大会で準優勝したことで、すっかり私の顔が知れわたり話しかけられる機会が多くなってきました。ですので、洋菓子店に行くとお店での滞在時間がついつい長くなってしまうんです(笑)。

でも、コンビニのスイーツは今でもよく買います。最近、すごくおいしいと思ったのがファミリーマートのプリンです。「くちどけ贅沢プリン」(ファミマプレミアム)など、手頃な値段であの味は素晴らしいですね。
あと、森永のお菓子でいうと「小枝」の進化に驚きました。子どもの頃に食べていたものよりもずいぶんおいしくなっていました(笑)。


――プライベートで料理やお菓子を作られることはありますか?

年に2回だけ、家でフルコースの料理を作ります。妻の誕生日とクリスマスです。それ以外は作りませんね。
年2回だけなので、メニューはかなり前から考えて、材料を仕入れて準備をします。作る場所は賃貸アパートのごく普通のキッチンですが(笑)。


「努力とは宝くじのようなもの」。ショコラティエになるだけではなく、その中でトップを目指すのなら、日々の努力はもちろん、努力の質も考える必要があるとおっしゃる植﨑さんの言葉は胸に響きました。高校生の時に抱いた夢を洋菓子の世界大会という華々しい場所で実現してもなお、さらなる高みに向かって日々まい進されています。

世界のトップに立てるのはほんの数人かもしれませんが、お菓子作りが大好きで、将来はショコラティエの仕事をしたいと思っている人は、まずは家族や友達に喜んでもらえるお菓子作りから始めてみてはいかがでしょうか。


【profile】森永商事株式会社 ショコラティエ・チョコレートテクニカルアドバイザー 植﨑義明

森永商事株式会社 http://www.morinaga-shoji.co.jp/
クープ・デュ・モンド日本実行委員会 http://www.cdmp-japan.jp/

写真提供:(1枚目・2枚目)全日本洋菓子工業会

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ショコラティエ」
はこんな仕事です

ショコラティエとは、チョコレートを専門とする洋菓子職人のこと。日本ではパティシエがチョコレート菓子も担当していることが多いが、本場のフランスやベルギーでは専門職として確立されており、日本にも徐々にその流れが及びつつある。専門職が必要となる大きな理由として、チョコレートは温度や湿度の繊細な管理が必要であることが挙げられる。ショコラティエがつくる高級品は、複雑に組み合わされた味と香りが美しい造形にまとめられ、一粒一粒が芸術品のようでもある。

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