【シゴトを知ろう】アーユルヴェーダセラピスト 編

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【シゴトを知ろう】アーユルヴェーダセラピスト 編

2017.09.20

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】アーユルヴェーダセラピスト 編

アーユルヴェーダといえば、日本ではオイルマッサージが有名ですが、実はそれはアーユルヴェーダの要素の1割でしかないそうです。アーユルヴェーダは世界三大医学の一つであり、病気の治療・予防だけでなく、インド哲学を背景に人間の生活の営みを規定した壮大な学問なのだそう。テレビ業界の仕事をしていたときにアーユルヴェーダに出合い、本場のインドで学んだ佐藤真紀子さんに詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • アーユルヴェーダは2,000年以上前から伝わるインドの伝統医学
  • 好奇心と向学心のある人に向いている
  • 運命の出合いは好調なときにあるとは限らない

人生の深いところで喜びを見出すお客様も

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

アーユルヴェーダは2,000年以上も前から伝わるインドの伝統医学です。「健康な人をより健康に」「病気の人から痛みや苦しみを取り除く」という目的で、食事療法を含むさまざまなアプローチで心身の健康を追求するものです。日本では後者の目的での施術は医療資格者でないと行えないため、エステサロンのセラピストに近い動きになります。ただ、私たちのサロンには後者の目的を求めて来られるお客様も非常に多いです。

今年から不妊症や更年期障害に取り組むアーユルヴェーダのプロジェクトや、インドのアーユルヴェーダの医師と日本の医師が共同で取り組むガン治療の研究プロジェクトが始まりますが、私はサロン運営の他にそうしたプロジェクトの企画運営をしたり、インドへアーユルヴェーダの治療を受けに行く方をサポートする活動もしています。その他にもセラピストを育成する講座の運営や、アーユルヴェーダを日本に広める活動にも力を注いでいます。

<一日のスケジュール>
5:30 起床、体のケア(オイルマッサージやヨガ)、家事、事務仕事
9:30 サロンに出勤、薬草を煎じる
11:00 お客様への施術
14:00 休憩
14:30 お客様への施術
17:00 片付け、事務仕事
19:00 帰宅


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

不調を抱えてサロンへいらした方が元気になっていくのを見たときですね。体の凝りをほぐすだけならもっと安いお店はたくさんありますが、私たちはアーユルヴェーダの教えに基づいた総合的なサポートを提供できます。例えばプライベートで苦難に遭い体力も気力も落ちていた女性が、ここに通われるうちにやる気がみなぎるようになり、良い方向に人生の舵を切ることができたこともあります。

症状によっては病院の受診をお勧めすることもありますが、そもそも症状が複雑に絡み合って何科へ行けば良いか分からないという方がいらっしゃることもあります。そうした方々に少し食事を変えたり心身を休めたりするアドバイスをするだけで良くなったと喜ばれることも多いです。ただ体が楽になったというだけでなく、お客様が人生の深いところで喜びを見出されているのを拝見できたときが一番うれしいですね。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

もどかしいのは、日本では医療資格として認められていないことです。健康指導だけでなく、治療などの踏み込んだお話もできるようになればという思いはあります。現状日本ではリラクゼーションサロンとして活動することになりますが、価格競争の激しい業界なので、他店に価格面で負けてしまうつらさもあります。

力仕事の大変さは感じませんが、あえて言うなら夏の暑さでしょうか。セラピーの際は裸の患者さんに室温を合わせないといけなくて、なおかつ蒸気で全身を温める施術を行うため、とても暑いです(笑)。でもそのときもアーユルヴェーダの知恵が役に立ちます。朝にコリアンダーというインドのスパイスを混ぜた水を飲むと、暑い日も乗り切れます。そうした日常生活に使える知恵が身に付くのもこの仕事の良いところです。

テレビ業界を辞めてアーユルヴェーダの世界に

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

報道番組のレポーターや放送作家の仕事をしていた頃にアーユルヴェーダというものがあることを知り、最初は取材するつもりでいろいろ調べていたのですが、不思議な縁があって後に私の師匠となるインド人のアーユルヴェーダの医師と知り合いました。その方の治療を受けにインドに行ったところ、子どもの頃から悩まされていたぜんそくの症状がすっかり収まったことに感銘を受け、その先生を日本に招いて健康相談のようなことを始めたのが今の仕事のきっかけです。

当時はまだ放送作家の仕事も続けていて、それをテーマにしたドキュメンタリー番組を作れたらという思惑もありました。しかし学べば学ぶほど自分の浅学さを思い知らされることになりました。その後、より深く学ぶために日本でアーユルヴェーダを取り入れているクリニックに11年ほど勤め、その間もインドに渡って大学で学んだり、師匠の治療現場に立ち会い実地で学んでいきました。そうしているうちに放送の仕事からは徐々に離れ、今の活動に専念するようになりました。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

私の通った大学は人文科学・社会科学を広く学べる学校でした。今の仕事は人が相手なので、さまざまな人の人生・仕事・考え方を知っていることが強みになります。美術から数学まで、広く浅くではありましたが大学時代にさまざまな分野について学べたことは、今の仕事の肥やしになっていると思います。また、このときに学んだ宗教社会学も、アーユルヴェーダの背景にある、目に見えないものを大事にするという考えを理解するのに役に立ちました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

ありますね。私はもともと自然が好きで、高校生の頃はアメリカでオーガニックな農業をしたいという夢を持っていました。子どもの頃からぜんそくで入院したり薬の副作用に悩まされてきたので、自然な暮らしや化学物質に頼らない世界への思いがありました。その思いは2,000年以上前からあったものだけで治療するアーユルヴェーダの体系に通じるものがあります。また、当時は鍼灸師の資格を取って世界中を旅しながら人を癒やすという夢も持っていたのですが、それも今の活動スタイルに近いものがありますね。

人はみな宿題を持って生まれてくる

Q7. どういう人がアーユルヴェーダセラピストに向いていると思いますか?

アーユルヴェーダの古典書には、セラピストに求められる資質として次の3つが記されています。「油がいっぱいに入った器を1滴もこぼさずに運べる器用さ」「めんどりが雛(ひな)をかえすときのような忍耐強さと愛情深さ」「羊を世話する牧童のような一度に多くのことを見て処理する力」。1つ目の資質は単に器用であるだけでなく体のバランスや集中力も求められますから、奥が深いものであることが分かります。

ただ、これはアーユルヴェーダの医師の指示のもと施術を行うセラピストに求められる資質です。より深く体にアプローチするセラピストを目指したいなら私が付け加えたいのは、「好奇心」と「向学心」の2つです。

アーユルヴェーダでは観察力がポイントになるため、人に対する好奇心は必須です。目の前にいる人に興味を持ち、この人は今どういう体調だろうかと観察し、それを検証することが大切です。私はインドで師匠のもと多くの治療に立ち会い、観察と検証を繰り返しましたが、その体験が一番身になりました。また、アーユルヴェーダは生理学や解剖学などの医学の知識の他、薬草の知識、食事の知識、セラピーの技術など学ぶことが広範囲に渡りますので向学心があることも大切です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

インド哲学では「人はみな宿題を持って生まれてくる」と考えられています。それは自ら選んだ宿題であり、人生のどこかのタイミングで必ず出合うものだといわれています。好調なときに出合うとは限らず、転んだときにパッとつかんだ花がその人の見つけるべき花だったということもあるでしょう。高校生の皆さんの中には好きなことが見つからなかったり、好きなことがころころ変わってしまうという人もいると思いますが、何をやっても無駄にはなりませんから、とにかく今やっていることを突き詰めてください。そうすれば自分だけの花が見つかるのではないでしょうか。



不調なときにつかんだ花が運命の花であるかもしれないというお話には励まされますね。神秘的で壮大なアーユルヴェーダの世界に興味を持った人も多いのではないでしょうか。番外編では意外と生活に取り入れやすいアーユルヴェーダの習慣について、また、これから学びたい人へのアドバイスなども伺いましたので、ぜひご覧ください。


【profile】Satvik 代表 佐藤真紀子
http://satvik.jp

この記事のテーマ
エステ・ネイル・リラクゼーション」を解説

ネイルアーティストやエステティシャンなど、美容のスペシャリストを育成したり、アロマセラピストやマッサージ師のように身体のもみほぐしや香りでの癒しに関わる知識と技術を身につけます。あわせて学校では、職業に応じた専門技術と接客能力を磨きますが、新しい技術やトレンドに対応するため、自ら学び続ける好奇心やセンスが求められます。

「エステ・ネイル・リラクゼーション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「アーユルヴェーダセラピスト」
はこんな仕事です

インドの伝統医学「アーユルヴェーダ(生命の科学)」に基づいた施術で、健やかでバランスの取れた体質へ導くのがアーユルヴェーダセラピストの仕事。薬草オイルやトリートメントなどを使用しながらマッサージを行い、身体の毒素を排出。さまざまな体質に適した施術を行うために、アーユルヴェーダはもちろんハーブなどに関する知識も身に付けておくとよいだろう。アーユルヴェーダ専門のエステティックサロンをはじめ、近年ではアーユルヴェーダの思想に基づいたヨガスクールなどもある。

「アーユルヴェーダセラピスト」について詳しく見る

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