テクノロジーを利用してスポーツがメキメキ上手くなる!?
メイン
テーマ

スポーツが上手になりたい!と思っても、専門の教室が近所にあるとは限らないし、トレーナーに一対一でコーチしてもらうことも難しいかもしれません。そんな時、ITテクノロジーを使えば、1人でも手軽にスポーツ技術を向上させることができるのです。科学とスポーツトレーニングの融合は、私たちにどのような影響を与えるのでしょうか?
この記事をまとめると
- AR(拡張現実)を使うと、プロトレーナーさながらのレッスンが可能に
- ITテクノロジーがあれば、時間や場所を気にせず練習ができる
- 解析した練習データをアプリと連携させて、友だちとシェアすることも!
特殊な鏡に映る等身大のトレーナーに合わせて、理想のフォームができるように!
動画を参考にダンスなど、スポーツの練習をすることはありますか? そんなとき正しいフォームでできているか不安になることがあるかもしれません。
スポーツ用品メーカーのFunLife(ファンライフ)は、映像が映し出せる特殊な鏡『ARC Mirror(アークミラー)』を開発しました。この鏡は、AR(拡張現実)を使ったトレーニングシステム。等身大でトレーナーの姿を特殊な鏡に映し、その動きに合わせて練習をすることができます。ARC Mirrorにはユーザーの動きを捉える機能がついており、その場でユーザーとトレーナーの動きを解析します。トレーナーとのズレがあった場合、その部分を赤く表示し、コーチさながらに指導してくれるのです。リアルタイムに自分の動きが分かるので、より正確な動作が身に付きそうですね。
ARC Mirrorは、好みのスポーツやトレーナーの映像を映し出すことができるので、野球やテニス・ゴルフといったスポーツ、ダンスやヨガ・筋力トレーニングなどの正しい動きを求められる幅広いスポーツに応用が可能です。このサービスを使えば好きな時間・好きな場所でレッスンが受けられるので、効率的に練習することができますね。
動画とラケットに装着するセンサーを使って、『スマートテニスレッスン』が可能に
他にも、テニスのレッスンにテクノロジーを取り入れる『スマートテニスレッスン』が、スポーツクラブ ルネサンスで始まっています。SONYの先進技術を活用し、レッスン中の動画を撮影して記録。コーチがタブレットを片手に、動画を見ながらその場で指導してくれるので、正しいフォームが身に付きやすいのです。撮影した動画や分析データは、自分のスマホで見ることができます。レッスン後、帰宅途中の電車の中で自分のフォームをチェックするのもいいですね。また、SONYが開発したスマートテニスセンサーというアイテムもあり、ラケットのグリップ部分にセンサーを取り付けて、Bluetooth経由でアプリとつなげれば、自身のショットを解析できます。速度や位置などのデータをアプリで確認できる他、そのデータをSNSにアップしたり、友だちとシェアすることもできます。
このスマートテニスレッスンは、すでにスポーツクラブ ルネッサンスの店舗で導入されていますが、これからも拡大していく予定だそう。自分の練習データを世界中の人とシェアしながら、練習に励むなんてこともできそうですね。
ワークライフバランスへの関心や健康志向が高まる中、余暇にスポーツを取り入れるといった動きがこれからも広まっていきそうです。スポーツ業界に興味のある人は、最新のテクノロジーを使ったレッスンについて調べてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
FunLife株式会社|Press Release:AR技術を用いたスポーツトレーニングシステム「ARC Mirror」を新開発
http://funlifejapan.com/2017/06/28/press-release
RENAISSANCE|スマートテニスレッスン
http://www.s-re.jp/renaissance/stl/
SONY|スマートテニスセンサー
http://smartsports.sony.net/tennis/JP/ja/
この記事のテーマ
「メーカー」を解説
日用品から航空機に至るまで、製品として世に出るモノは必ずどこかのメーカーによりつくられています。工業技術を用いてモノを生産する企業がメーカーです。生産技術の基礎は、機械などは物理学、薬や洗剤などは化学、食品などは生物学などさまざまです。自動車会社のように機械、電気・電子、情報などの各工学によりつくられた部品を一つの製品に集約するメーカーもあります。
この記事で取り上げた
「スポーツ・ゲーム・娯楽用品」
はこんな業界です
オフタイムの時間をどう過ごすかということがスポーツ・ゲーム・娯楽用品業界のテーマである。スポーツ業界ではサイクリング・ランニング・ウォーキング・ハイキングなどの分野が成長している。ゲーム業界では、ゲームソフトとゲーム機を販売する形態から、スマートフォンなどでアプリを使ったソーシャルゲームにシフトしている。一方で玩具業界は、少子化で市場が縮小しているが、若者が多い新興国など海外の市場へシフトする傾向にある。