ゴムで地震に強い家!? 95%の揺れを吸収するゴムって?

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ゴムで地震に強い家!? 95%の揺れを吸収するゴムって?

2017.08.24

提供元:マイナビ進学編集部

ゴムで地震に強い家!? 95%の揺れを吸収するゴムって?

ゴムと聞いて、まず何を思い浮かべますか? 車やバイクといった乗り物のタイヤだけでなく、日常的に使う文房具や日用品の部品としてもお馴染みでしょう。私たちにとって身近なゴムが地震の揺れから建物を守るために使われていることをご存じですか?

この記事をまとめると

  • 住友ゴム工業の「MIRAIE」は、ゴムを使って地震から家を守る技術
  • 「MIRAIE」は、地震による揺れを最大95%吸収するなどの特徴がある
  • ブリヂストンも高減衰ゴムを利用して、地震から家を守る技術を普及させている

振動を吸収しやすい特殊なゴムで、地震による揺れを抑える

ゴムといえば、その弾力性が思い浮かぶと思いますが、エネルギー吸収性能の高い素材を配合することで誕生した特別なゴムがあります。それは、高減衰ゴムと呼ばれる振動エネルギーを吸収しやすいゴム。レース用タイヤの研究・開発から生まれました。今、この高減衰ゴムを生かして、地震の揺れから家を守る技術が登場しています。

高減衰ゴムを使った住友ゴム工業の「MIRAIE(ミライエ)」という住宅技術は、地震による揺れ幅を最大95%低減できるそう。これは2017年の公開実験で実証された結果です。2016年4月に起きた熊本地震と同様の震度7で家を揺らすなどの実験を行い、揺れの吸収性を調べました。そこでは余震などの繰り返し起こる揺れに強いことも証明されたそうです。

「MIRAIE」は、壁の中にゴムを入れることで地震の揺れを吸収させていた

家と家族の未来を守りたいという思いで名付けられたMIRAIEは、2007年から信州大学との共同開発をスタートさせ、2012年より販売が開始されました。MIRAIEの技術によって建てられた家には、高減衰ゴムが取り付けられたA字型をした鋼鉄製の枠組みが設置されています。地震の揺れによるエネルギーを、この枠組が吸収するので、家へのダメージを小さくすることができるという仕組みです。

このように、壁の中にエネルギー減衰装置を入れて、地震のエネルギーを吸収する構造は制震と呼ばれています。壁や柱など建物の構造自体を強化する耐震や、建物と地面との間に特殊な装置を配置する免震といった構造とは異なるのが、MIRAIEの制震技術です。2016年の熊本地震において、MIRAIEが装着されていた熊本県内の132棟に目立った損傷がなかったことで、多くの住宅メーカーが導入を発表していることでも、その実力が証明されています。

住友ゴム工業によると、高減衰ゴムは促進劣化試験において90年経過してもほとんど性能が変わらないことが確認されていて、メンテナンスフリーでも高い性能が持続できるそうです。

他にもゴムで家を守る技術はいろいろ!

また、タイヤメーカーとして世界に名を馳せるブリヂストンも、高減衰ゴムでできた建築用免震ゴムを普及させています。ブリヂストンはなんと、免震ゴムについて、30年も研究を続けているのだとか。ゴム原材料の調達から、配合・加工・製造・検査・出荷まで一連の製造工程を自社による一貫作業で行っているそうです。

ここまでは高減衰ゴムを使った住宅技術を紹介しましたが、普段家の中で使うタイプの製品もあります。例えば、倉敷化工株式会社が製造している、ドアと壁との衝突を防ぐストッパーです。高減衰ゴムを使って作られたストッパーは振動や衝突のエネルギーを吸収し、より高い減衰性能を発揮します。衝突時の当たりも軟らかくなり、騒音の発生を防止できるのだとか。大きな負荷による変形にも耐えることができ、強いことが特徵だそうです。

高減衰ゴムを利用したMIRAIEをはじめ、ゴムを利用した家を守る技術や製品がたくさんあることが分かりました。今回のニュースに興味を持った人は、他にもゴムがどのような場所で使われているのかを調べてみると面白いでしょう。ゴム業界で、将来、私たちがより快適な生活をするための技術を生み出せるかもしれませんよ。


【参考文献】
住友ゴム|3つのメカニズムで揺れを最大95%吸収
http://miraie.srigroup.co.jp/feature/01.php

住友ゴム|優れた耐久性メンテナンスフリー
https://miraie.srigroup.co.jp/feature/03.php

神戸新聞 NEXT|住友ゴムの木造住宅用制震装置 震度7再現し実験
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201701/0009866675.shtml

ブリヂストン| 免震ゴム
http://www.bridgestone.co.jp/products/dp/antiseismic_rubber/

倉敷化工株式会社
https://www.kuraka.co.jp/product/industrial/rubber/20/index.html

この記事のテーマ
メーカー」を解説

日用品から航空機に至るまで、製品として世に出るモノは必ずどこかのメーカーによりつくられています。工業技術を用いてモノを生産する企業がメーカーです。生産技術の基礎は、機械などは物理学、薬や洗剤などは化学、食品などは生物学などさまざまです。自動車会社のように機械、電気・電子、情報などの各工学によりつくられた部品を一つの製品に集約するメーカーもあります。

「メーカー」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ゴム・ガラス・セラミック」
はこんな業界です

電化製品や自動車の素材の一つであるゴム・ガラス・セラミック。ゴム業界はタイヤ業界との取引がメインで、国内外で需要を伸ばしてきたが、自動車の売上減少でタイヤの製造数も減り、微増の状況。セラミック(ガラスやセメントを含む、幅広い固体材料の総称)・ガラス業界は、ガラスパネルが使われている液晶テレビ人気の落ち着きに伴い、市場は海外に移りつつある。また、近年は太陽光発電用ガラスやエコガラスなども登場し、今後の市場拡大が期待されている。

「ゴム・ガラス・セラミック」について詳しく見る