ロボットで手術!? 「医療ロボット」の開発、どこまで進んでいるの?

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ロボットで手術!? 「医療ロボット」の開発、どこまで進んでいるの?

2017.08.23

提供元:マイナビ進学編集部

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ロボットで手術!? 「医療ロボット」の開発、どこまで進んでいるの?

長寿大国といわれる日本ですが、その反面、がんを発症する人の数は年々増えています。2014年には、約36.8万人ががんで命を落としていることをご存じでしょうか? がんの主な治療には、がんに侵された部分を切除する「手術療法」、抗がん剤を使う「化学療法」、放射線を使う「放射線療法」がありますが、手術にまつわる医療機器の開発も進められています。

この記事をまとめると

  • 医療用ロボットを使えば、体への負担が少ない手術ができる
  • がん対策も意識しながら、最高水準の医療を目指す特区が存在する
  • 見落としがちな体の異変も、AI(人工知能)の力で正確にキャッチできるようになる

がんの治療に役立つロボットがある!?

がんを切除する手術は、従来は皮膚にメスを入れて行われていました。しかし、この方法は術後の傷跡が目立つばかりでなく、出血したり、回復に時間がかかったりと、体への負担が大きいものでした。

現代では、体への負担が少ない手術ができる医療ロボットが存在します。医療ロボットを用いた手術は、皮膚に小さな穴を開け、そこからつまんだり切ったりする鉗子(かんし)と呼ばれる器具を挿入し、患部の切除を行ないます。そのため体への負担が小さくなるのが特徵。内視鏡と呼ばれる、ホースのようなものにつながったカメラを同じ穴から挿入し、医師は体内の様子をモニター越しに拡大しながら確認することができます。

最近では、神戸大学が企業と協力しながら、がんの手術用ロボットの開発に力を入れているというニュースがありました。

神戸発。本格的な医療用ロボット製作に着手

神戸大学は2017年4月、同大学付属の国際がん医療・研究センターを神戸市ポートアイランドにある神戸医療産業都市に開設しました。

神戸市が推奨する神戸医療産業都市は、大学や病院などの医療機関、医療機器の研究開発を行うメーカーなど、医療に携わる団体を集約することで、研究開発の効率化をはかり、市民がよりよい医療サービスを受けることなどを目指す取り組みです。

神戸大学は、国際がん医療・研究センターと隣接する施設で、医療用ロボットを製作するメディカロイドと協力して、がん手術を行うロボットを2019年度までに開発、製品化していく目標を打ち出しました。メディカロイドはロボット製造技術を持つ川崎重工株式会社と、医療用検査機器の技術を持つシスメックス株式会社の共同出資でつくられた会社です。ちなみにこのメディカロイドという社名は「Medical(メディカル=医療)」と「Android(アンドロイド=人間の形にそっくりな生命体)」を組み合わせた造語です。

最新の技術を集約してどんなロボットが誕生するのか、この取り組みへの期待は高まっています。

AI(人工知能)によって、病気の発見が素早く正確なものに

この国際がん医療・研究センターとメディカロイドの開発以外にも、ITを医療に生かす取り組みは広がりを見せています。テクノロジーの発展によって、人工知能(AI)を活用した病気の早期発見に取り組むグループも多く見られるようになりました。

例えば、カシオ計算機株式会社と信州大学の研究チームは、ホクロや腫瘍などを撮影した写真からコンピュータが診断するシステムの技術開発に取り組んでいますが、一般的なサービスに転用させるために膨大な症状のデータをAIに読み込ませています。自動判別の高精度さが評価され、2017年の国際コンテストで1位を獲得するほどの実力です。

また国立研究開発法人国立がん研究センターとNEC(日本電気株式会社)は、内視鏡の検査時に悪性腫瘍としてがんに発展する恐れのあるポリープをリアルタイムで発見できるシステムの開発に成功しました。こちらも膨大な数の症例をAIに覚えさせることで、見落としがちな小さな腸内の病変を感知する技術です。

がんは早期発見、早期治療が治癒の鍵になるといわれています。がんなどの病気をスムーズに治療できるように、医療機器業界では日々研究・開発が進められています。今回紹介した取り組みに興味を持った人は、精密・医療機器業界に進んで、機械工学の面から医学の発展に貢献してみてはいかがでしょうか?


【参考文献】
国立がん研究センター|(最新がん統計)
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

東京医科大学病院|手術支援ロボット「ダヴィンチ」徹底解剖
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/davinci/top/index.html

神戸大学|神戸大学医学部付属国際がん・医療研究センター開院式を開催
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2017_04_12_02.html

神戸市|神戸医療産業都市
http://www.kobe-bic.org/about/

株式会社メディカロイド
http://www.medicaroid.com/top.html

日本経済新聞|神戸大がんセンターが診療開始 手術ロボット開発も
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB17H0Z_X10C17A4EAF000/

マイナビニュース|カシオ画像解析の応用技術で国際コンテスト「ISBIチャレンジ」の1位に
http://news.mynavi.jp/news/2017/03/21/074/

NEC |AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム開発 大腸内視鏡検査での見逃し回避を目指す
http://jpn.nec.com/press/201707/20170710_01.html

この記事のテーマ
メーカー」を解説

日用品から航空機に至るまで、製品として世に出るモノは必ずどこかのメーカーによりつくられています。工業技術を用いてモノを生産する企業がメーカーです。生産技術の基礎は、機械などは物理学、薬や洗剤などは化学、食品などは生物学などさまざまです。自動車会社のように機械、電気・電子、情報などの各工学によりつくられた部品を一つの製品に集約するメーカーもあります。

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この記事で取り上げた
「精密・医療機器」
はこんな業界です

精密機械の代表選手はデジタルカメラであるが、コピー機も安定的な需要がある分野である。また、古い伝統を持つ精密機器である時計業界も、一時期は需要が低迷していたが現在は安定してきている。精密機器の関連分野である医療機器業界は、世界的に高いシェアを誇る内視鏡をはじめ、高齢化社会が本格化するなかでますます重要度を増している。また、インド・中国をはじめアジアの新興国の生活水準が向上しているため、高度な医療機器に対する需要が高まっている。

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