【シゴトを知ろう】校医 編

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【シゴトを知ろう】校医 編

2017.09.05

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】校医 編

新学期に必ず行われる学校の健康診断。一年の成長が分かる分、ドキドキしながらその日を迎える人も多いのではないでしょうか。そんな健康診断を行うのが、校医です。

今回は、東京都江東区の学校を担当している校医の正木忠明さんに、そのお仕事内容や、学生時代に学んだことについて詳しく教えていただきました。

この記事をまとめると

  • たくさんの子どもたちの笑顔が校医のやりがい
  • 校医になるには、医師になって各地区の医師会に入る必要がある
  • まずは目標を明確にし、それに向かって実行していくことが大切

生徒が部屋に入った瞬間から健診は始まっている

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私は普段、東京都江東区で小児科の開業医として子どもたちの診察をしています。そして、江東区医師会からの推薦により、学校での健康診断を行ったり、感染症の相談に乗ったりする校医の仕事を受け持っています。校医というのは、職業ではなく医師としての業務の一つなのです。

校医の仕事で最も多いのが、健康診断です。新入生や進級した生徒を対象に行う春の健診、移動教室前の健診がそれにあたります。皆さんも受けたことがあるはずなので分かると思いますが、学校の健診では、医師は短い時間の中で何人もの生徒を診断しなくてはなりません。そのため生徒が健診用の教室に入ってきた瞬間から、顔色や返事の仕方にも注意を向け、短い時間でも異常に気付けるようにしています。生徒と言葉を交わす前から、健診は始まっているのです。

<ある一日のスケジュール> 〜健康診断がある日〜
午前中 自分の小児科医院で一般外来の対応
昼休み 学校に出向き、打ち合わせ
13:30〜15:00 健診
15:30 学校の先生と意見交換
16:00 自分の小児科医院に戻り、事務作業
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

やはり一番のやりがいは、たくさんの子どもたちの笑顔が見られることですね。校医をしていると、普段自分の医院には来ない子どもたちとも出会えます。

私は長年同じ地区を担当しているので、昔学校の健康診断で診た生徒が大人になり、自分の子どもを連れて私の小児科医院を受診してくれる場合もあります。当時を覚えていて、「先生、僕の子どもです!」と言ってくれた時は、とてもうれしかったですね。逆に、問診の前に資料を読んでいると、「この子はひょっとして○○くんのお子さんかな?」と気付くこともよくあります(笑)。校医をしていて良かったなと思う瞬間です。

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
小学校や幼稚園の健康診断は、とにかくスピードが求められる点ですね。限られた時間の中で全ての診断項目を終えなくてはなりません。そのために大事なのが、各学校や幼稚園の養護教諭たちと事前に情報を共有することです。

また、平成28年度から新たに四肢の運動機能をチェックする運動器検診が義務付けられたので、その対応についても今後調整を行っていかなくてはなりません。時代とともに子どもたちの発育状態は変わってきているので、診断の内容についても配慮する必要があります。
 
 

医師である父の姿を見て、自分も同じ仕事を志した

Q4. どのようなきっかけ・経緯で校医の仕事に就きましたか?
 
校医になるには、まず医師になる必要があります。私が医師を目指したのは、父が自宅で開業医をやっていたことがきっかけです。始めは、夜中に往診に行ったり、緊急外来の対応をしたりするのを大変だなと思っているだけでした。しかし、「先生のおかげで助かったよ」と父がたくさんの人々から感謝されている姿を見ているうちに、私もこんな風に人のために働きたいと思うようになりました。それが中学生の終わり頃でしたね。そして高校卒業後、医学部に進学して医師免許を取得しました。

小児科医になったのは、研修医時代に出会った小児科の先生の影響が大きいです。とても優しい方で、今でも付き合いがあります。そして父の経営していた医院を継ぎ、地域に根付いた小児科医として働く中で、地区の医師会の推薦を受け校医を担当することになりました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
医学部では、初めの2年間は主に一般教養を学び、その後の4年間では医学の専門知識を学びました。一般教養の授業内容は高校の延長という印象でしたが、後半の専門課程で行った実習では医療現場の空気が直に感じられ、とても楽しかったです。

また、勉強以外では、よくスポーツを観戦していました。好きが高じてラグビー部やアメリカンフットボール部に顔を出し、非公式でマネジャーのようなこともしていました(笑)。よくつるんでいた友人も、スポーツがきっかけで仲良くなった人が多かったです。

 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃にはもう医師を目指していたので、当時の夢は今の仕事に直結しているといえますね。もちろん、小児科医や校医をするとは思っていませんでしたが。

高校時代に好きだったドイツ語と数学の勉強も、無意識ですがどちらも医学に関係するものでした。古くからドイツ語は医学の言葉とされています。私の通っていた学校は中高一貫校で、6年間ドイツ語の授業があったのです。また、数学は推理小説の謎解きのようで好きでした。今では点滴の滴下計算などに役立っています。
 
 

この仕事をするなら、心身ともに健康であることが大切

Q7. どういう人が校医の仕事に向いていると思いますか?
 
人の話をじっくりと聞くことができ、ボランティア精神のある人が向いています。自分がこの子たちの健康を守っているんだ!という自覚を持って、仕事に向きあえる人にぜひ挑戦してほしいと思います。

なにより大切なのは、心身ともに健康であることです。校医に限りませんが、人の健康に配慮するためには自分が丈夫でないと務まりません。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
校医になりたい人は、医師国家試験に合格して医師免許を取り各地区の医師会に入会する必要があります。ですので高校生の皆さんは、医学部を目指すところからスタートするといいと思います。

どの職業を目指している人にもいえるのは、とにかく自分のやりたいことや目標を明確にしようということです。そしてそれに向けて何をすればよいか考え、遠慮せずさまざまなことに取り組んでみてください。その経験は、どんな職業にもきっと生きます。
 

校医としても、小児科医としてもたくさんの子どもたちの健康をサポートしている正木さん。成長によって大きく変化し続ける子どもの体調を把握するには、長期的に見守っていく姿勢が必要なのですね。校医の仕事に興味を持った人は、まずは医学部のある大学について調べてみてはいかがでしょうか。もし機会があれば、自分の学校の校医に質問してみてもいいかもしれません。 


【profile】正木医院 院長/東京都医師会 理事 正木忠明
【取材協力】東京都医師会

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「校医」
はこんな仕事です

小学校・中学校・高校および特別支援学校の児童・生徒と教員の健康診断・健康相談などを行う仕事。学校職員として勤務するのではなく、教育委員会からの委嘱を受けて、地域の医療機関に勤務する医師が、非常勤職員として必要なときに勤務する。具体的には、健康診断・健康相談のほか、インフルエンザなどの感染症、食中毒の予防に必要な助言と指導を行ったり、学校の保健安全計画の立案に参加したりするなど、学校の環境衛生、環境全般の維持・改善などに関わる仕事をする。

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