【シゴトを知ろう】大道芸人 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】大道芸人 ~番外編~

2017.09.15

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】大道芸人 ~番外編~

高校卒業後、たまたま見つけた広告をきっかけにクラウン(道化師)の世界に入り、20年以上のキャリアをもつ大道芸人のKajaさん。番外編では、自分の興味に従って自由に生きるKajaさんの海外時代のお話や、日頃の芸と向き合う姿勢などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • イギリスのサーカス学校では多種多様なパフォーマンスを学んだ
  • ヨーロッパのサーカス団はシーズン契約。国中を興行して回る
  • 習得には長期間かかるものも。継続的に練習する根気も必要

イギリスのサーカス学校を経て、ヨーロッパのサーカス団に参加

――クラウンの養成学校を卒業後、日本でクラウンとして活動された後にイギリスに渡ったのはなぜですか?
 
クラウンとして活動している中で、他の大道芸人たちと横のつながりも生まれました。そんな時、クラウンをしているアメリカ人の友人から、イギリスに本格的なサーカス芸を教える学校があることを聞き興味を持ちました。若いうちに一度海外に出てみたいという思いがあったので、イギリスへ渡ることを決めました。


――イギリスで通ったサーカス学校について教えてください。
 
イギリスのブリストルにあるサーカス学校に1年間通いました。

ジャグリング・パントマイム・ロープを使ったアクロバット・空中ブランコ・アクティング(演技)など幅広くパフォーマンスについて学びました。日本人は自分だけ、他にはイギリス人・ドイツ人・スペイン人などがいました。英語をマスターするのには苦労しましたが、実技中心の授業でしたので、どうにか付いていくことができました。


――その後ヨーロッパのサーカス団に入ることになった経緯をお聞かせください。
 
イギリスで学んだ後、一度帰国しましたが、海外で活動したいという思いがあって周囲の人に積極的に相談をしたり、サーカス関係者が多く訪れるベルギーのクラウンフェスティバルに参加するなどしたりして、海外で活動する機会をうかがっていました。

そんな中、知り合った人に「サーカス団を紹介するから、パフォーマンスしているビデオを送るように」と声をかけられ、応募した結果、アイルランドのサーカス団にクラウンとして採用されました。

シーズン契約でいろいろなサーカスを渡り歩くパフォーマーたち

――海外のサーカス団での生活はどういうものでしたか?
 
ずいぶん昔のことなので結構忘れてしまっているのですが、貴重な経験だったと思います。普通の旅行では行かないような小さな町もたくさん訪れました。

私の役目は、サーカスのアクロバットの合間や舞台転換の間に、クラウンとしてパフォーマンスをするという仕事でした。アイルランドのサーカス団で1年間、続いてノルウェーのサーカス団で1年間、国中を大型のキャンピングカーで移動しながら興行をするんですが、最初の2週間は楽しかったですね(笑)。

津々浦々各地を回るのですが、人口の少ない都市も多く、そのような都市では同じ場所で何度も興行することができません。ですので、朝に会場設営を始め、その日のショーを終えたらすぐ撤収、次の都市に移動して設営と興業の繰り返しだったので、肉体的にはハードでした。


――1年ごとに違うサーカス団を渡り歩くようなスタイルが欧州にはあるのですか?
 
1年といっても、特に北欧では冬場はあまりに寒すぎてできませんので、興行期間は、年間実質7〜8カ月となり、オフシーズンは解散しています。ヨーロッパにはサーカスエージェンシーというものがあって、いろいろなジャンルのフリーランスのパフォーマーをサーカスに派遣しています。自分はそうした組織には属していませんでしたが、シーズンごとに違ったサーカス団と契約を結ぶというスタイルで活動しているパフォーマーは一定数いると思います。

難しい技はできるようになるまで、半年もかかった

――同業者にはどういう方が多いですか? ご自身はどういうタイプだと思われますか?
 
大道芸人にはにぎやかでテンションの高い人が多いと思います。自分はそういうタイプではなく、比較的もの静かなんですが。

大道芸は、器用な人ならパッとできるというものではないんです。やっぱり相当練習しないとできないものなので、自分も人前に出る前にはかなり練習しますよ。その芸を人前でやることに対する不安がなくなるまでは練習を重ねます。
 
 
――一番難しかった技は何でしょうか。習得にはどれくらいかかりましたか?
 
最近は新しい技をあまり増やしていないんですが、一時期よくやっていた中では、ボールを頭に乗せておでこで回転させる技。これはできるようになるまで半年くらいはかかりました。でも、一生懸命やってるわりには動きは派手ではないんですよね (笑) 。違うことをやってみたいなとも思うんですが、性格的に派手ではない技が合ってるんですよね。
 
 
――これからの目標やチャレンジしてみたいことについてお聞かせください。

3年前くらいから「フェルデンクライス*」という身体訓練法に取り組んでいます。体の動きの質を上げるということに興味があります。

日本ではまだまだなじみの薄いメソッドなのですが、イギリスのクラウンスクールで授業の一環として紹介されたことがあったため、私は20年前くらい前から知っていました。
体に関することで自分が何か人に教えられることはないかと考えたことも、フェルデンクライスを始めるきっかけとなりました。

*フェルデンクライス:モーシェ・フェルデンクライス博士が発見した、『心地よい体の動きが“脳”を刺激し活性化させる』という理論を元に、1940年代に確立されたメソッド。



観客からみると、いかにも軽々と楽しそうに、バラエティー豊かな芸を見せてくれる大道芸人ですが、海外のサーカス団での暮らしや日々の技の習得などのお話では、表面からはうかがいしれない努力や苦労もあるのだということが分かりますね。

大道芸やサーカスは、世界中の人々に愛されています。大道芸人に興味のある人は、国内はもとより、海外の大道芸やサーカスの情報についても調べてみてもいいかもしれません。
 
 
【profile】大道芸人Kaja(カジャ)
http://www.clownkaja.com/index.html

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「大道芸人」
はこんな仕事です

往来や広場などの開かれた場所で、歌や道化、マジックなどの芸を披露する仕事。近年、横浜や静岡では大きなイベントも定期開催され、芸人の裾野も芸のジャンルも拡大している。大道芸人になるには、プロに弟子入りするほか、民間のスクールでも基礎を学べる。ジャグリングなど欧米発祥の芸は現地に留学して学ぶ人も。日本では路上活動に制限があるため、自治体ごとに審査がある。投げ銭をもらう個人活動が基本だが、大道芸人のマネジメントや派遣を行う事務所に所属する人もいる。

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