【シゴトを知ろう】大道芸人 編

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【シゴトを知ろう】大道芸人 編

2017.09.14

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】大道芸人 編

駅前やショッピングモールの広場など人通りの多い町中の路上で大道芸に出くわして、思わず立ち止まって見入ってしまったことはありませんか?
大道芸人は、マジック・パントマイム・ジャグリングなどのパフォーマンスを披露する仕事です。
今回は、東京都・神奈川県を中心に活動し、20年以上のキャリアを持つ大道芸人Kaja(カジャ)さんに、大道芸の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 週末を中心に大型商業施設や路上でパフォーマンスを披露する
  • 広告で興味を持ったことをきっかけに国内外の学校で芸を学ぶ
  • 人を喜ばせること、人とコミュニケーションすることが好きという気持ちが大切

主に週末、人の往来の多いエリアや大型商業施設で公演を行う

Q1. 仕事概要と1日のスケジュールを教えてください。
 
主な活動は休日です。横浜のみなとみらいエリアの各会場や、お台場をはじめとした都内・神奈川県下の大型商業施設に定期出演しています。「ヨコハマ大道芸」という大道芸フェスティバルにも毎年出演しています。
トレードマークは黄色い矢印。10年くらい前から使っています。演目は、ジャグリング・マイム・マジックを組み合わせた様式のパフォーマンスです。1ステージはだいたい30分程度です。

<1日のスケジュール>
11:00 現地集合 他の出演者との打ち合わせ、出演順決め
13:30 ステージ
14:00 ステージ終了 
16:00 ステージ
16:30 ステージ終了 片付け 解散

※ステージの出演時間や、ステージ回数は場所や状況によってさまざま。練習も定期的に行う。近隣の公園や、知人と一緒に練習場を借りて行っている。
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
パフォーマンスが終わった後に、お客さんに声をかけてもらったりするのはうれしいことですね。
大道芸は一期一会で、一度として全く同じシチュエーションはありません。だからこそ、その場にいるお客さんたちとのつながりが大切だし、それは一人よがりの演技ではとうてい成り立ちません。
何もなかった空間に芸を通して人が集まり、普通の暮らしでは出会うことのない多種多様な人たちと、一瞬でもその時間を共有できることが大道芸の魅力だと思います。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

大道芸は屋外で行うので、天候には大きく左右されます。雨が降ったらパフォーマンスはできませんし、暑い日はやはり肉体的に大変です。風の強い日は、小道具の取り扱いが大変難しくなります。

また、道行く人々の足を止めて、ステージに関心を持ってもらわなければならないのが大道芸です。大道芸の鑑賞が目的でその場にいるわけではない人の興味をいかに引くかについては、いろいろな工夫が必要ですね。

パフォーマンスの技に関しては、一見危険なことをやっているように見えますが、練習を十分に重ねた上での演技なので安全です。また、危険を伴うことはしないようにしているので、けがをすることはほとんどありません。

やりたいことが決まっていなかった。たまたま見つけた新聞広告がきっかけ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
高校卒業後にクラウン(道化師)の養成学校に入りました。ちょうどその頃、アメリカのメジャーサーカス団がクラウン育成を目的とした学校の日本校を立ち上げるタイミングで、たまたまその学校の広告が目に留まりました。
その時に好奇心をそそられたんです。クラウンになりたい!とかではなく、ここに行ったらどうなるんだろう、何ができるようになるんだろうという疑問が湧きました。そして、ここなら今まで知らなかった何か新しいものに出合えるかも、と思ったことがきっかけです。

卒業後、2年ほどクラウンとして活動してからイギリスに渡り、現地のサーカス学校でいろいろなパフォーマンスを学びました。その後は、アイルランドやノルウェーのサーカス団のツアーに参加しました。


Q5. 養成学校ではどんなことを学びましたか?
 
クラウンの動き・メイク・マジックなどの訓練を受けました。一つひとつの芸をマスターすることは簡単なことではなく、自分に合った分野や興味のある分野を各人が努力し、時間をかけてマスターしていくのが業界の一般的な手法です。しかし学校では、幅広い内容の手ほどきを受けることができました。短い間にぐっと集中して学ぶことができ、密度の濃い時間でしたね。

だからといって受講している時に特定の技術に対して確信を抱いたわけでもなく、授業内容ごとにこれはいいなあとか、なんでこんなことやるんだろうとか、発見や疑問の繰り返しだったような気がします。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の時は、おとなしい子どもでした。人前で何かをしたとか、人を笑わせたとかいうこともありません。人前で何かしたいという意識はきっとどこかにあったんでしょうが、当時はそれに向かって特に何かをしてみようと思ったこともありませんでしたね。
とにかく自分が将来何をしたいかだなんて、全然分かってなかったですね。

興味をもったことはなんでもやってみるという姿勢が次につながる

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?
 
やはり人を喜ばせることが好きな人だと思います。また、大道芸をすることが好きな人が、大道芸人になるのは当然だとは思うんです。でも、大道芸は競技ではなく、あくまで観客ありきのものですから、自分の演技に集中しすぎて周りが見えなくなってしまうようではいけないとも思います。ですから、人とコミュニケーションをとるのが好きなことは大事なことだと思います。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
興味を持ったものは、なんでもやってみた方がいいと思います。やらないと後悔しますからね。最初から、無理に大きな目標を持つ必要はないと思うんです。

例えば、テレビの人物クローズアップドキュメンタリー番組などに出演するのは、いわゆる各分野の第一線で活躍するすごい人たちです。確かに彼らは素晴らしいのですが、その反面、彼らの突出した技能を見て「何かやろうと思ったら、超人的な努力を重ねなければ、プロフェッショナルを名乗る資格はないのではないのか」と、引け目を感じてしまう部分もあるのではないかと思います。

でも何かに興味を持ったとき、そこまで身構える必要はないと思うし、熟慮しなければ行動すべきではないということもない。まずはちょっとでもトライしてみる。自ら体験してみる。そうすれば何かしら次につながるものが生まれるんだと思います。
  

何もない空間から笑いや感動を生み出すのが大道芸人なのですね。今ではあっと驚く技を見せてくれるKajaさんも、高校生の頃にはやりたいことが決まっていませんでした。高校生の段階でやりたいことがはっきり決まっている人は、むしろ少数派かもしれません。

興味を惹かれたものに臆せず飛び込んでみるという軽やかな姿勢が、大道芸人Kajaさんの人生を形作ってきたのだと感じました。大道芸人に興味がある人だけでなくなかなか将来が定まらずに悩んでいる人にとっても、Kajaさんのお話は大いに参考になることでしょう。
 
 
【profile】大道芸人Kaja(カジャ)
http://www.clownkaja.com/index.html

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「大道芸人」
はこんな仕事です

往来や広場などの開かれた場所で、歌や道化、マジックなどの芸を披露する仕事。近年、横浜や静岡では大きなイベントも定期開催され、芸人の裾野も芸のジャンルも拡大している。大道芸人になるには、プロに弟子入りするほか、民間のスクールでも基礎を学べる。ジャグリングなど欧米発祥の芸は現地に留学して学ぶ人も。日本では路上活動に制限があるため、自治体ごとに審査がある。投げ銭をもらう個人活動が基本だが、大道芸人のマネジメントや派遣を行う事務所に所属する人もいる。

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