【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター ~番外編~

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【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター ~番外編~

2017.09.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター ~番外編~

壁面緑化を専門とし、さまざまな場所に美しい緑の空間をつくる辻永岳史さん。
「【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター 編」では、植物を日々扱うお仕事ならではの魅力ややりがい・大変な面についてもお話いただきました。今回の番外編では、今までで印象的だったことや今後の夢、普段から植物好きな辻永さんの日常生活のことまで、気になるエピソードを伺いました。

この記事をまとめると

  • 空間コーディネートには、システムとデザインの両方が大切
  • 印象深いのは、壁面緑化が地域活性化へとつながったプロジェクト
  • 自信を持って提案するためにも、自宅の庭で多くの植物を育てている

植物のデザインを学ぶため花屋での仕事を経験。結婚式のお花作りも

――辻永さんは大学卒業後、5年間花屋に勤められたとのことですが、それはどのような理由からでしょうか?

大学で壁面緑化を研究しているとき、将来的には緑を使って空間をコーディネートしたいという思いが既にあり、そのためにはデザインを学ぶことが大事だと気付きました。

仕組みや機能面がどんなに素晴らしくても、見た目が良くなければ人に見てもらうことはできません。そこで植物のデザインを学ぶにはどうすればいいかと考え、その時折のトレンドを反映してデザインを作る分野である花屋で働くことに決めました。

花屋では店頭での接客・花束をつくることから始まり、ホテルの中の大きな宴会場の植え込みや、結婚式で新郎新婦の席に置かれるフラワーアレンジメントを作る経験もしました。人生において一度きりの大切なイベントの手助けができる、プレッシャーとやりがいがある仕事で、良い経験ができたと今でも思います。

印象的だった「新山口駅」の壁面緑化。地域活性化にもつながったことが感慨深い

――今まで一番印象的だった仕事は何ですか?

2015年10月に完成した、JR西日本「新山口駅」の南北自由通路の壁面緑化に関わったことです。壁面緑化の第一人者と呼ばれるパトリック・ブラン氏のデザインで、彼と一緒に仕事ができたこともうれしかったですね。

その中でも特に大きかったのは、この空間で使っているのが地元の植物だったこと。山口市内に自生する140種類の植物をパトリック氏らが選び、地元の方々と一緒に植え込んでいきました。身近にある植物に、いかに価値を見つけて全国に発信できるかということがプロジェクトのテーマの一つでもありました。植物の維持管理はこれからもずっと続いていきます。地域のものを地元の方々と一緒につくり未来につなげていく、そんな地域に貢献できるプロジェクトに関われたことが感慨深かったです。

通学路にもなる場所なので、小学生にも一つずつ苗を植えてもらいました。時が経つごとに、自分の植えた植物の成長や変化を感じてくれていたらうれしいですね。日本は植物の種類が本当にたくさんあるので、今までスポットライトが当たらなかった植物も、こうしたプロジェクトによって全国に、そして世界にも発信できるお手伝いができたらと思っています。

――今のお仕事を始められてから、日常生活で気になることはありますか?

休みの日でも、出掛けるとどこにでも植物はあるので、植物を見るとつい仕事のことを考えてしまいますね。「この植物ってこんな風に育つんだ」とか「これは次の空間作りに使えそうだな」とか……。

緑がまったくない場所に行くと、「ここに緑があればなあ」と思いますし、広い壁があると「ここにはどんな植物が合うかな」などと考えています。それと壁面緑化とは長い付き合いなので、知らない街を歩いているときに、壁面緑化を見つけるのが得意になりました(笑)。メインの通りからちょっと外れた脇道あたりに、よくあるんですよ!


――普段からそんなにも植物のことを考えられているのは、無意識なのでしょうか?

もともと植物が好きですので、無意識のうちに考えている部分もありますが、意識的に考えるようにしていることもあります。例えば、自宅の庭で植物がどんなふうに変化していくのかを観察することは意識的にしています。自分で実際に植えて育っているのを見ないと、なかなか自信を持って提案できないので。いろいろな野菜を育てたり、ぶどうの収穫をしたり、キンカンの木の剪定(せんてい)をしてみたりもしています。

ぶどうは、きれいに実をつけようとすると間引いてあげたりしないといけないですが、そうした作業をしているとつい夢中になってあっという間に時間が経ってしまいます。自分にとっては、とても楽しい時間です。

また、仕事なので大変なことももちろんありますが、せっかく大好きな植物に関わることを仕事にしているので、楽しまないともったいないなという気持ちもあります。

町おこしの手段の一つとして、壁面緑化を続けていきたい

――辻永さんの今後の夢・目標は何ですか?

先ほどお話した山口市でのプロジェクトが、自分にとっては衝撃ともいえる経験でしたので、そのような地域に貢献できるような事業をもっとやっていきたいです。

いろいろな場所にいろいろな植物があり、それを扱っている小さなお店がたくさんあります。それらを発信することで地域が活性化する、町おこしの一環になれるようなこと。さらに、それを見た別の地域の人たちも自分たちもこういう植物を育てていますとアナウンスしやすくなったり……。そういうことができたら面白いなと思いますね。その手段の一つとしても、私の専門分野である壁面緑化を精一杯続けていけたらと考えています。



地元の植物を使って新しい空間を作ることで地域活性化になり、多くの人が植物の魅力を再認識するきっかけにもなった新山口駅南北自由通路のお話は、とてもすてきですよね!

自分の住む地域にはどんな植物が生育しているのか、意外に知らないという人も多いのではないでしょうか。辻永さんのお話でグリーンコーディネーターに興味を持った人は、まずは身近な植物を意識することから始めてみると良いかもしれません。


【profile】株式会社パーク・コーポレーション パーカーズ プランツコーディネーター 辻永岳史

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「グリーンコーディネーター」
はこんな仕事です

公共のスペースから家庭のリビングまで、その空間に最適な観葉植物を提案して、設置・メンテナンスを行うことで、ビジネスや生活の空間をセンスよく快適に演出する仕事である。単に植物を選ぶだけではなく、室内のインテリアデザインや屋外のエクステリアデザインのプランの中で大きな役割を果たすことも多い。その場合、空間デザイナーなど、ほかのスペシャリストと共同でプランニングやコーディネートに当たる。関連の国家資格としては、「園芸装飾(室内園芸装飾作業)技能士検定試験」がある。

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