【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター 編

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【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター 編

2017.09.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】グリーンコーディネーター 編

建物の壁を涼しげに覆う緑や、ホテルのロビーを彩る植物を見て、心が安らいだことはありませんか? 商業施設や店舗など、さまざまな場所に植物で設えた空間をつくるのが、グリーンコーディネーターです。今回取材させていただいたのは、株式会社パーク・コーポレーション パーカーズの辻永岳史さん。植物が身近にある環境で育ち、現在も緑を使った空間づくりに携わっている辻永さんに、お仕事の内容や魅力を伺いました。

この記事をまとめると

  • 植物によって、人の心を豊かにする手助けができることがやりがい
  • 部活で鍛えられた集中力・周りとのコミュニケーションの取り方が今に生きている
  • これから必要とされるのは、植物の魅力を主張できる人

植物で空間の印象は大きく変化する。それを実感できる仕事

Q1. グリーンコーディネーターのお仕事の概要と、1日のスケジュールを教えてください。

どんな場所にでも、植物を使った空間をつくり出すのが私の仕事です。建物のロビーや施設の共有スペースなどもその一つです。私の場合は、壁に植物を植えこむ壁面緑化も専門として多く扱っています。

普段の仕事内容としては、お客様や社内のデザイナーなどと打ち合わせをしたり、提案書を作る時間が多くを占めます。プランターをどのくらいのサイズにするか、光はどのくらい必要か……。そういった植物に必要な環境を、デザイナーとやりとりしながら作っていきます。

一般的にデザイナーだけだと、見栄えは洗練された空間ができますが、植物がすぐに枯れたりして、その空間を長く保つことは難しいというのが現状でした。逆に植物の専門家だけだと、植物は美しく育つけれど空間全体としてはいまひとつ……ということがあります。そのためパーカーズではデザイナーとコーディネーター、お互いの長所を生かしながらバランスを取って最良のものを目指すために、チームという形にしています。

実は私の肩書はグリーンコーディネーターではなく、「プランツコーディネーター」です。緑の植物だけに限らず、さまざまな花や紅葉している時期の木など、幅広い植物を空間に用いて、植物の多彩な一面を見せていきたいと考えていることから、このように名乗らせていただいています。

<1日のスケジュール>
09:00 出社・メールチェックなど
10 : 00 打ち合わせ
12:00 昼食・休憩
13:00 資料作成
15:00 現場調査
17:00 社内打ち合わせ
18:00 終業


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

どのような空間でも、植物を入れる前と後では印象が全く違います。それを実感できる機会が頻繁にあることが楽しいですね。例えば外にいるとき、植物がない場所では風が吹いても空間に変化がないのですが、植物を一つ植えることで、その葉が風で揺れるのを見ることができます。些細なことですが、そのようにして自然を身近に感じることは人の心を豊かにしてくれると考えています。そして、その手助けが少しできていると思える瞬間にはやりがいを感じます。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

植物を植えるとき大事なのは、その成長過程を考えながら、長期的に美しい状態が続くようにすることです。最初から視覚的にきれいな状態で植えてしまうと、数年後には枯れてしまうことも少なくありません。

しかしお客様の多くは、数年後のことよりも、今見てきれいなものを求めていらっしゃるので、それをご理解いただくことの難しさを感じることはありますね。建築物など人間が作ったものは、完成したばかりの頃が一番美しいですが、植物は2年3年と経つうちにどんどん美しくなっていくものなので、そのあたりの魅力もうまく伝えられるよう心掛けています。

植物が身近な環境で育ち農学部に進学。壁面緑化のシステムを学んだ

Q4. 今のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

物心ついた頃から植物が身近にありました。祖父母が花を育てていたり、春になったらタケノコを収穫したり……。そうした環境にいたことから、高校3年で進路を考えたときに植物に関わる仕事がしたいと、農学部に進学しました。そして学部で壁面緑化のシステムを研究しているうちに、実際に自分が壁面緑化に関わることで社会の役に立ちたいと考えるようになったのがきっかけです。


Q5. 大学では、どのようなことを学びましたか?

壁面緑化の問題点として、水が下に落ちていくので、どうしても上の方の植物が乾燥してしまいます。下の方は水が集まってきますが、水の広がりが不均一で、生育もばらばらという状況に陥りがちです。

その不均一さを均等にするにはどうすればいいか……といったことを大学では研究していました。研究内容を海外で発表させていただく機会もあり、楽しみながら学べたと思います。また、現在の仕事を始める前に、卒業後の5年間は花屋で働いていましたので、そちらでもデザインに関することなど多くを学びました。

新しいことをやりたいと思えばできる業界。植物に興味があればチャレンジしてほしい

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代から地球のことや環境問題などに関心があり、将来は何か地球に貢献できるようなことがしたいと思っていました。3年生までは野球部に打ち込んでいて、そのときに鍛えられた集中力や周りとのコミュニケーションの取り方などは、今の仕事にも役立っていると思います。


Q7. どういう人がグリーンコーディネーターに向いていると思いますか?

植物の魅力を主張できる人ですね。植物の専門知識が豊富な人でも、その魅力を外に向けて発信することは苦手な人が多い業界です。近年は以前に比べて、植物の重要性が世の中に浸透してきていると感じるので、だからこそ、そういう能力を持った人がこれからの業界に必要だと思います。そして私自身も、そうなっていきたいと考えています。


Q8. 最後に、高校生に向けたメッセージをお願いします。

植物に関わる仕事というと、ひと昔前には地味な印象もあったかもしれませんが、現在は業界全体が変わってきています。グリーンコーディネーターは、デザインと植物の力で、華やかでおしゃれな空間をつくることができます。

まだやり尽くされていないことの多い業界でもあると思うので、新しいことをやりたいと思えばどんどんできてしまうでしょう。植物に興味があれば、是非チャレンジして頑張ってください!



緑に囲まれたオフィスでの辻永さんのお話からは、心から植物が好きで今のお仕事に大きなやりがいを感じられていることが伝わってきました。

お客様とデザイナーと相談を重ねながら美しい空間を作り出すためには、植物に関する知識だけではなく、その魅力を伝えるコミュニケーション能力も大切。植物が好きで人と関わるのも好きという人は、グリーンコーディネーターを将来の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。


【profile】株式会社パーク・コーポレーション パーカーズ プランツコーディネーター 辻永岳史

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「グリーンコーディネーター」
はこんな仕事です

公共のスペースから家庭のリビングまで、その空間に最適な観葉植物を提案して、設置・メンテナンスを行うことで、ビジネスや生活の空間をセンスよく快適に演出する仕事である。単に植物を選ぶだけではなく、室内のインテリアデザインや屋外のエクステリアデザインのプランの中で大きな役割を果たすことも多い。その場合、空間デザイナーなど、ほかのスペシャリストと共同でプランニングやコーディネートに当たる。関連の国家資格としては、「園芸装飾(室内園芸装飾作業)技能士検定試験」がある。

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