【シゴトを知ろう】ガーデンデザイナー 編

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【シゴトを知ろう】ガーデンデザイナー 編

2017.09.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ガーデンデザイナー 編

人工物に囲まれた空間に素敵なグリーンが加わることで一転、心和む空間になることがありますよね。庭のデザインは、建物の印象を大きく左右します。ガーデンデザイナーは、個人宅や公共建築物の庭・建物周りの空間をデザイン・設計する仕事です。
今回は、千葉県稲毛市にある「the Farm UNIVERSAL」でガーデンデザイナーをする森田紗都姫さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 建物周りのスペースや庭のデザイン・植物の選定・施工管理などを担う
  • 丁寧なヒアリングやリサーチを通じて依頼主の希望に沿った庭を作る
  • 多くの関連資格があるが必須ではない。PCスキルやパースを描く能力は必要

話し合いを重ねて、イメージを共有しながらプランを作成

Q1. 仕事概要と1日のスケジュールを教えてください。
 
大まかな仕事の流れですが、まずお客様にヒアリングをして大枠を把握し、好きなテイストの資料などを参考にしながら、イメージの共有をします。

その後、お客様と一緒に店舗を回ってシンボルツリーや下草・低木の選定をしていきます。その場で植物をレイアウトして、デザイン画不要でお話がまとまることもあります。同時に現場調査にお伺いして、土の状態や近隣の状況を確認します。図面と見積り、打ち合わせを経て、施工に至ります。

工期は案件によって異なりますが、規模の大きなもので約1週間程度かかります。納品後も、案件によっては定期メンテナンスでお客様と長くお付き合いしていくことがあります。

<1日のスケジュール>
9:00 始業 メールの返信、プラン作成
12:00 休憩
13:00 お客様と打ち合わせ、植物の選定、プランニングなど
    店舗の仕事も兼務。店舗のイベント企画や販促物のデザインなど
19:00 閉店 見積作成、事務作業など
20:00 帰宅

現場監督、植え込みなどで現場に出る日は朝〜夕方まで現場勤務。夕方以降は事務所で事務作業などを行う。

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

暮らしにグリーンをもっと増やしていきたい、という思いで仕事をしています。

お客様それぞれのご事情がある中で丁寧にコミュニケーションを取り、できる限りの希望を叶えて差し上げるように取り組んでいます。その結果「夢が叶った」と喜んでいただいたときには、とてもうれしく思いますね。

また、この仕事をすることで自分自身の暮らしも豊かになったと思います。自宅の植物を枯らさず育てることができるようになって、お花を愛でる時間も生まれました。仕事のために勉強することが全て、自分の暮らしにも役に立っていると感じています。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

夏の暑い日の水やりや植え込み、土の運搬などは肉体的にきついですが、仕事を精神的に大変と思うことはありません。作った庭の植物が枯れてしまうのを見るのは悲しいので、メンテナンスのしにくい庭は作らないよう心掛けています。今は共働きの家庭が多いので、手入れのしやすさも大事だと思います。

大きなことより、身の周りの社会を豊かにするための仕事がしたい

Q4. どのようなきっかけ・経緯でガーデンデザイナーの仕事に就きましたか?

大学卒業後、出版社に就職しました。出版社での仕事を通じていろいろな経験を積む中で、子どもの頃から好きだったグリーンの仕事がしたいという思いが強くなり、転職をしました。商業施設のグリーン提案の仕事を経て、現在の会社にガーデンデザイナーとして就職しました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

ベトナムの開発経済について学べる学科のある大学に進学しました。大学で4年間勉強したことを生かした仕事に就くというのが順当かと思いますが、私の場合、勉強したことでかえって違う仕事に就くことになったと思います。

いろいろな勉強や取材を通じて、遠い途上国だけが問題を抱えているのではなく、自分が暮らすこの国で、毎年何万人もの自殺者や何十万人もの行方不明者が出ているという事実。むしろ途上国の人々のほうが、日本人よりも生き生きとした表情をしていることなどに改めて気付かされたんです。

興味を持って調べる中で、本当に危機的な状況にある日本の一面も知り、遠くの国ことではなく、自分の周りの人を豊かにすることを大切にしようと思うようになりました。


Q6. 高校生のときはどんな夢を抱いていましたか?

中学生の時に発展途上国のドキュメンタリーを見て、将来は国際支援組織で途上国の人々のために働く仕事がしたいと思いました。それで国際問題について勉強ができる学科がある高校に進学しました。

高校在学中に、地元新聞社の企画で、ベトナムのストリートチルドレンの施設を視察するツアーに参加する機会があり、より途上国に対する思いは強くなりました。帰国後は、視察した施設で作られた雑貨を高校の文化祭で販売して募金活動をしたりもしました。

資格よりも、個人のセンスや実力が問われるガーデンデザイナーの世界

Q7. ガーデンデザイナーをするにあたって、必要な資格や適性はありますか?

グリーン関係にはいろいろな民間資格がありますが、就職に大きく影響することは少ないと思います。

私は、専門学校で「屋上緑化コーディネーター」の資格を取りました。屋内のコーディネートやグリーンレンタル、リースに関わる仕事をしている人は「園芸装飾技能士」の資格を持っていることが多いと思います。「造園施工管理技士」は、大手のB to B(*1)では持っていないといけない資格ですが、個人邸をデザインしているガーデンデザイナーは、持っていない人のほうが多いのではないかと思います。

資格よりは、実際の植物の知識や、お客様にイメージを伝える力を持っていると即戦力につながると思います。B to Bの会社ではエクセル・ワードは基本で、ベクターワークス・CAD・イラストレーターなどで実際のイメージをお客様にお伝えできるといいと思います。ただ、個人邸をメインにデザインしている会社の場合は、手描きでも平面図や立体図、パース(*2)を描くことができれば問題ないと思います。

美的センスはもちろんあった方がいいです。ほんの少しの情報だけでお客様の想像を超えるセンスの良いプランを作ってしまうデザイナーもいます。
でも、私はセンスにそこまで自信はないので、たくさんリサーチをし、丁寧にヒアリングすることでお客様に寄り添い、ご希望に合ったものを作ろうと心掛けています。

*1 B to B:Business-to-businessの略語で、個人ではなく、法人・業務用商材を扱う企業間商取引のこと。
*2 パース:未完成物件の完成予想図で、建物の外観や室内を立体的に表現した透視図のこと。図面だけではわかりにくい全体のイメージを表現する。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

ガーデンデザイナーは、緑が好きで人と話すのが好きな人、そして人の暮らしが豊かになることを提案したい、という人なら誰もがなれる仕事だと思います。私の場合は変化球で他業種からの転職でしたが、提案するものが本や雑貨から植物に変わっただけだと思っています。

また、どんな道に進むとしても、相手が何を求めているかを把握するためのヒアリング能力を身につけることは役に立つのではないでしょうか。
 
 

国際問題について学ぶ中で、まずは身近な世の中を豊かにするお手伝いをしていきたいと、出版社勤務を経てガーデンデザイナーになったという森田さん。一見職種は違いますが「提案する物が変わっただけ」という言葉のとおり、その思いは一貫しています。

森田さんのように、自分の根本にある思いに向き合い、職種という枠組みを超えて「働くことを通じて自分がどうありたいか」という視点を持つことは、長くやりがいを持って仕事をするためにとても大切なことなのではないでしょうか。
 
 
【profile】the Farm UNIVERSAL ガーデンデザイナー 森田紗都姫 
the Farm UNIVERSAL http://the-farm.jp/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ガーデンデザイナー」
はこんな仕事です

生活や都市に、豊かな潤いをもたらす庭。この庭空間を設計・デザインするのがガーデンデザイナー。個人住宅の庭や、公共施設の公園・緑地、植物園などを対象に、美しい景観を創造する。扱う庭空間にもよるが、一般的には営業、ヒアリング、調査、デザイン提案、見積もり、施工、メンテナンスの流れで取り組む。植物の種類、性質、肥料、土壌などに関する知識と、図面設計、デザイン力は必須。主に造園会社に勤務する。国家資格の「造園施工管理技士」を取得しておけば、活躍の場はより広がる。

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