【シゴトを知ろう】漢方コーディネーター 編

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【シゴトを知ろう】漢方コーディネーター 編

2017.09.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】漢方コーディネーター 編

普段私たちが地域の病院で受ける治療は、基本的には西洋医学に基づくものです。西洋医学とは成り立ちや理論が異なる医学を、ひとくくりに東洋医学と呼ぶこともありますが、中でも中医学は、中国数千年の歴史に裏付けられた中国の伝統医学です。そして漢方とは、中医学をベースに、日本の気候風土に合わせて、独自に発達した医学のことです。
今回は、漢方薬局「誠心堂」で漢方アドバイザーとして勤務されている、薬剤師・認定国際中医師でもある早川友樹さんに、漢方の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 患者に深く、細やかに寄り添う漢方の世界
  • 薬剤師としての知識をベースに漢方の専門家に
  • 接客の比重が大きく、聞く力・理解力・共感力が求められる

丁寧なカウンセリングを通じて、個別に見合った漢方薬を処方する

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
店舗に来られた患者様にカウンセリング、コンサルティングをして、見合った漢方薬を提案します。店舗は完全予約制で、1人につき20〜30分以上かけて、じっくりと症状を聞いていきます。漢方は対症療法、部位別治療ではなく、病の本質を見極め、体全体との関係性を重視します。そのため、処方は人によって千差万別で、個別の細やかな対応が求められます。

漢方アドバイザーとしての仕事に加え、店長職・会社本体に関わる仕事もあり、営業戦略の企画・立案・実行、エリアマネジャーとしての仕事、各種会議への出席や社内研修での講師もしています。

<1日のスケジュール>
10:00 会議・社内研修の講師
13:00 昼休憩
14:00 漢方カウンセリング
19:00 閉店・片付け
20:00 メールチェック
20:30 退店

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
患者様にとって効果が得られるように、工夫を凝らした治療計画を立てます。そうした考えやアイデアが、実際に患者様の症状の改善につながることを実感できるのは、やりがいのあることです。
もっと大きく社会を動かせる仕事もあると思いますが、直接関わった方が笑顔になり感謝をしてくださる、こんなにうれしいことはありません。

また、幅広い知識が必要とされずっと勉強が続く仕事ですが、もともと研究肌で調べるのが苦にならない性格なので、学ぶことが楽しいです。教えることも好きなので、社内研修などで講師をするのも楽しんでいます。
 

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

やはり責任が重いことです。当たり前のことですが、必ず間違いのないものを処方しなければなりません。医療は適当というわけにはいかないからです。

加えて漢方薬局に来られる患者様は、セカンドオピニオンが多く、西洋医学にトライしてだめだったというケースも少なくありません。患者様のお話から、これまでどういう病院でどういう治療を受けてきたのか、経緯を理解する必要があるため、日進月歩する西洋医学の治療法の勉強も必要です。同時に、患者様のさまざまな個人的な悩みやご苦労を聞く仕事でもあります。

薬学の知識をベースに漢方の専門家として

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
薬科大学から新卒で入社しました。漢方の道を選んだのは、他人とは違うことをしたかったからです。私が学生だった当時の薬学部は、3割が大学院進学、3割が製薬メーカー勤務、残りが病院・薬局・ドラッグストア勤務という割合でした。

学問研究も好きだったので、進学や研究職も考えましたが、知識を直接人の役に立てたいという思いから、現場に立とうと思いました。

また漢方は、医療業界で医師のサポートではなく、薬剤師が主体的に活躍できるフィールドだという点にも魅力があります。
 

Q5. 大学では何を学びましたか?
 
薬学部で薬剤師になる勉強をしました。薬学は、化学・生物の知識をベースに、人間の身体の仕組みを理解し、化学物質である薬がそれにどう関わるのかを学ぶ学問です。薬学部には、国の定められたカリキュラムがあり、ほとんど自由度はありません。薬学部が6年制に移行してからは、研究者というよりは薬剤師として働くことをより意識したカリキュラムに変わっているようです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校は、普通科の理数系でした。物事を深く考え、突き詰めることが好きで、そうして得た知識や考えを、人に伝えるのが好きだったので、漠然と研究者か教師になれたらと思っていました。そのため、薬学部と教育学部を受験しました。こうして振り返ってみると、もともと好きだったことを生かした仕事ができているとあらためて思います。

医療はホスピタリティの質が、一番求められる分野

Q7. どういう人が漢方コーディネーターに向いていると思いますか?
 
スタッフはほとんどが薬剤師です。薬学に関する知識はもちろん必須なのですが、この仕事は接客の比重が非常に大きいです。

病気という一番苦しい時に、患者様に気を遣わせるようでは務まりません。医療は、ホスピタリティの質が一番求められる分野だと思っています。
立ち入った話を聞くこともあるので、人に対する理解や共感力が大切だと思います。
自分と会話することで少しでも患者様が癒され、楽になってほしいという気持ちで接しています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
高校生はもう大人です。自分で調べて、勉強して、決断して、責任を持つということを始めなければいけません。進路選びはまさにその第一歩です。私たちの頃よりも、さらに情報が氾濫しており、どれを信じたらよいか分からなくなることもあるかと思います。

最終的には自分を信じるしかありません。外の情報よりも自分自身をよく見つめて、何が楽しいか、何をしている時に生き生きとしているか、どんな人物になりたいかをよく考えてほしいと思います。
 
 

苦しんでいたり、困っている人に親身に寄り添うことと、自分の専門性をどう社会に役立てるのかという視点を持って仕事に向き合う早川さんの姿勢は、漢方や医療全般の分野では、とりわけ大切なことだといえます。仕事をするにあたってはまず専門知識が必要となりますが、人の役に立ちたいという思いのある人にとっては、漢方や医療の仕事は大きなやりがいをもたらしてくれる、挑戦しがいのある仕事だといえるでしょう。
 
 
【profile】株式会社誠心堂薬局 自由が丘店 店長 管理薬剤師 早川友樹
誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「漢方コーディネーター」
はこんな仕事です

漢方薬は、中医学の理論に基づき、天然由来の生薬からつくられている。その服用指導を行うのが、漢方コーディネーターの大切な役割だ。病気を生じさせた原因を科学的な側面から見るだけでなく、年齢、性別、体質に合った生薬を選定し、相談者の自然治癒力や免疫力を高める手伝いをする。生薬は植物、動物、鉱物などから精製され、それらの組み合わせは何百種類以上もある。漢方コーディネーターは、漢方に関する豊富な専門知識に加えて、食事、生活環境の改善なども通じて健康回復を支援する職業となる。

「漢方コーディネーター」について詳しく見る