【シゴトを知ろう】司法書士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】司法書士 ~番外編~

2017.09.11

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】司法書士 ~番外編~

「【シゴトを知ろう】司法書士 編」では、司法書士の石野晃士さんに仕事の内容や魅力について伺いました。
番外編では、司法書士資格を取得されてから開業するまでの道のりや、司法書士全員が入会する司法書士会という組織についてなど、知られざる司法書士の世界について伺いました。

この記事をまとめると

  • 試験合格後、インターン研修に至るまで、まとまった期間新人研修がある
  • 独立してやっていくには業界内外の人とのつながりが重要
  • より身近で地域に密着した法律の専門家として、司法書士には大きな可能性がある

合格発表は9月、その年の12月から新人研修がスタート

――難関の試験をくぐり抜けて、ようやく司法書士としてのキャリアがスタートするわけですが、新人にはある程度決まった流れのようなものはあるのでしょうか?
 
司法書士試験は年に1回、7月にあります。合格発表は9月で、司法書士として仕事をするためには、各都道府県にある司法書士会に入会し、日本司法書士会連合会に備える司法書士名簿に登録をすることが必須となります。会員となって初めて、司法書士会としての業務ができるようになります。

合格してからの流れとしては、12月頃から新人研修が始まります。そして2月から3月にかけて、認定司法書士になるための「100時間特別研修」が行われます。研修後には認定考査があり、それに合格すると認定司法書士として、簡易裁判所における140万円以下の民事事件などの裁判業務を弁護士同様に扱うことができるようになります。基本的に全員が取得しているものです。

認定司法書士になると配属研修(インターン)があり、この期間は無給です。その後、晴れて司法書士として働き出すわけですが、いきなりの開業は難しいので、初めはベテランの先生がいらっしゃる司法書士事務所に就職する人が多いです。私も3年間の修業期間がありました。

開業資金や人脈面で開業当初は苦戦も

――開業をするにあたってはご苦労も多かったのでは?

司法書士は独立してなんぼという周囲の先輩方の影響もあって、3年間の修業期間後に独立しましたが、初めは事業を軌道に乗せるのに苦労しました。

司法書士は、自宅兼事務所として仕事をする人も多くいます。私の場合は自宅の立地が分かりづらく、事務所に向かなかったので、事務所を別で借りることにしました。当然その分の費用はかさみましたね。とにかく開業したての頃は、仕事の依頼がそれほどなかったため大変でした。


――司法書士の皆さんは、どうやって仕事を得ているのでしょうか。

仕事を続けていると、不動産や銀行業界の方々との関わりが徐々にできてきます。こうした方々からの紹介が仕事につながっていきます。また、弁護士や税理士といった他士業(*)の方々との横のつながりから仕事を紹介されることもあります。

基本的には仕事でもプライベートでもどんどん外に出て行って、人脈を広げていくことが大事なのではないでしょうか。私は飲み会好きなので苦になりませんが、多いときは週2ペースで飲み会があったりもします。飲み屋で隣の席に座っていて意気投合した人がのちにお客さんになった、なんてこともありましたよ。

*士業:国家資格保持者による高度な専門性と公益性を有する職業のこと。


――仕事関連のお付き合いの他、業界内の横のつながりも深いのでしょうか?

各都道府県にある司法書士会では、勉強会、相談会、懇親会といった同業者とのさまざまな関わりがありますし、同業者はライバルではなく、互いに助け合う関係です。私も先輩に仕事で困ったことを相談しますし、逆に後輩の相談に乗ったりもします。

司法制度改革により、司法書士の仕事の範囲はより広がっている

――先ほど「認定司法書士」のお話が出ましたが、司法書士が弁護士と同様の仕事をしていることを初めて知りました。どうして弁護士と司法書士が同じ仕事をするようになったのですか?

2002年の司法制度改革によるものです。弁護士は、地域によってたくさんいる地域といない地域に偏りがありますが、司法書士は全国津々浦々にいます。そのため、司法書士はより身近で地元に密着した法律の専門家であるといえます。

誰もがもっと気軽に司法サービスが受けられるよう、弁護士の仕事の一部を司法書士も担うようになりました。
 
 
――なるほど。もっとそうした理解が世の中に広まって、より司法書士の活躍の場が広がるといいですね。

司法書士が扱えるのは、簡易裁判所が扱う訴額(そがく)(*)140万円以下の事件になりますが、司法書士に頼むメリットは、どの地域に住んでいても身近に存在するということの他に、頼みやすさもあると思います。もっと気軽に地域の司法書士に相談してみてほしいと思います。

*訴額:訴訟の際に、原告が訴えで主張する利益を金銭に見積もった額のこと。
  


司法書士になってからの具体的な流れや、司法書士という仕事の立ち位置について分かりやすく説明していただきました。自分の裁量で仕事をし、世の中の役に立っていると実感できる司法書士という仕事。将来、司法書士を目指す学生の皆さんは、ぜひ石野さんのお話を参考にしてみてください。
 
 
【profile】司法書士 石野晃士(日本司法書士会連合会 広報委員会 副委員長)

日本司法書士会連合会 http://www.shiho-shoshi.or.jp/

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「司法書士」
はこんな仕事です

裁判所や検察庁、法務省などに提出する法的な書類を、依頼人に代わって作成し、提出するのが司法書士の仕事。主な業務に、土地や建物を売買したときに所有者を法的に証明する「不動産登記」、会社を設立したときに必要な「商業登記」がある。また、簡易裁判所での訴訟業務の手続きや調停・和解交渉なども担当する。さらに「認定司法書士」の有資格者は「消費者金融の過払い債務整理」といった、これまでは弁護士の領域だった業務にも関われるようになり、社会的にも多くのニーズがある職種の一つである。

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