【シゴトを知ろう】医薬情報担当者(MR) ~番外編~

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【シゴトを知ろう】医薬情報担当者(MR) ~番外編~

2017.08.28

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】医薬情報担当者(MR) ~番外編~

医師など医療従事者に向けて、薬に関するさまざまな情報を提供する医薬情報担当者(MR)の仕事。「【シゴトを知ろう】医薬情報担当者(MR) 編」では、中外製薬株式会社で医薬情報担当者(MR)として活躍する梅野裕達さんから、その仕事内容について伺いました。

番外編では、仕事に必要なコミュニケーション能力や、今の仕事のやり方につながった新人時代のエピソードについて教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 医師を訪ねる際は、相手の都合を考慮して説明の仕方や時間を調整する
  • 患者さんの治療の進み具合や、薬の効果を日常的に確認している
  • 新人時代の経験から、相手の思考を理解して関係を築くことを学んだ

医師からの質問に即時対応できるよう準備する

――医薬情報担当者(MR)の仕事では、コミュニケーション能力がとても重要だと聞きました。医師と円滑にやり取りするために心がけていることがあれば教えてください。

相手の状況を観察し、「今、声を掛けても大丈夫そうか」を瞬間的に見極めています。忙しそうだと思ったら後日改めて伺い、時間に余裕がありそうだと判断したら「今、お時間よろしいですか?」「どのくらいお時間いただけますか?」と確認した上で話をします。特に、少ししか時間が取れない場合は、結論から話すことで内容が簡潔に伝わるように工夫しています。そして、医師からの質問は良い関係を築くチャンスでもあるので、より真摯に対応します。できるだけその場で答えられるように訪問する前の準備を徹底し、信頼につなげます。

またこの仕事では、相手を観察して、話しやすい雰囲気を作ることも大切です。私も、本題に入る前に「趣味はなんですか?」「出身地が同じですね」など、何気ない話題を選びながら相手の思考やバックグラウンドを探り、そこから相手の求めていることを考えています。
 
 
――MRは患者さんとどのように関わるのでしょうか?

医薬情報担当者(MR)は患者さんと直接お会いする機会はありませんが、医師や薬剤師、看護師から患者さんのお話を聞くことがあります。治療がスケジュール通りに進んでいるかどうかは日常的に確認し、がんの縮小や症状の緩和など、薬による治療の効果について教えてもらいます。患者さんの症状が良くなったとき、私が一緒に喜ぶ相手は患者さんではなく医師ですが、頭の中では「患者さんやご家族も、きっと喜んでいるだろう」と想像しています。

急速に発展するがん医療の最新情報が得られる

――医薬情報担当者(MR)の仕事を通して得る、日常に生かせる知識があれば教えてください。

学会の情報を発表と同日に勉強するので、常に最新のがん医療に関する知識を得られます。近年、これまで技術的に治療が難しかったがん、あるいは治療できても手術後の状態が悪くなりやすかったがんに対して、効果が期待できる治療法が登場しました。また、治癒の可能性を秘める新たな薬の販売が始まるなど、10年前には想像もできなかった変化が起きています。まだ副作用や費用の面で課題は残っていますが、5年後、10年後も、今とは大きく状況が変わっていることでしょう。この仕事をしていると、その変化の波をいち早く感じられるのです。そうして得た知識から、身近な人々にがん検診の重要性を説明したり、いざ具合が悪くなったときに症状に合う病院を助言できるようにもなります。

薬の話をする前に、医師との関係を築くことから始める

――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

私がまだ新人だった頃の話です。当時担当していた病院では、他社の抗がん剤ばかり処方されており、自社の抗がん剤は全く取り扱われていませんでした。そこで私は、説明会や講演会に足を運んで薬を紹介するなど頑張ってみたのですが、それでも状況は変わりませんでした。理由は、他社の抗がん剤のほうが歴史が長く、医師からすると「変える必要がない」という考えがあったことです。そのころの私は、医師に対して薬のことしか話していませんでしたが、徐々に、「製品の説明だけでは、医師の心に響かないのでは。一人の人間としての自分を売り込んでいかないといけない」と気付きました。

それからは、医師との人間関係の構築に力を注ぎました。積極的に趣味や家族の話を聞き、薬の話だけでなく相手の興味を引くような会話を心掛けたのです。同時に、医師の要望を探り、他社よりも早く医師が求めている情報を提供するようにしました。その結果、少しずつ医師との距離が近くなり、私の説明を真剣に聞いてもらえたのです。そのタイミングで、薬の特性だけではなく患者さんの生活にどう役立つのかも併せて伝えたことで、医師からの信頼が得られました。それから2年後、その病院は自社の抗がん剤だけを処方するようになったのです。

このときの経験が、「まずは医師との関係を築くことが大切」という、医薬情報担当者(MR)としての私の信念につながっています。


薬の情報は患者や医師たちにとって非常に重要なもの。そして、そういった情報を扱う医薬情報担当者(MR)の仕事は、効果的かつ患者の負担が少ない治療を行うために欠かせないのだと分かりました。この仕事に興味が湧いた人は、がんや心疾患、脳梗塞といった病気にまつわる最新情報を調べてみるといいかもしれません。その情報を家族や友人に噛み砕いて説明できるようにしてみましょう。

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医薬情報担当者(MR)」
はこんな仕事です

医薬情報担当者とは、製薬メーカーの営業担当として、病院や薬局の医師や薬剤師などに医薬品の情報を伝える仕事。「MR(Medical Representativeの略)」と呼ばれることが多い。自社の医薬品の使用法や効き目、副作用などを医療関係者に正しく伝えること、そして使用後の効果や患者の要望などを聞き出し、自社製品の品質向上や新製品開発に役立てる。医薬情報担当者の営業活動によって、自社の医薬品がいかに多く、そして安全に使ってもらえるかが左右される。

「医薬情報担当者(MR)」について詳しく見る