【シゴトを知ろう】楽譜出版社で働く人 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】楽譜出版社で働く人 ~番外編~

2017.09.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】楽譜出版社で働く人 ~番外編~

楽譜出版社で、編集者として楽譜の出版に携わっている松藤裕子さん。番外編では、楽譜出版社の編集者ならではの仕事について、また仕事をしていく上での努力や工夫についてのお話を中心に伺っていきます。

この記事をまとめると

  • 定番楽譜を守り継ぐのも大切な使命。中には半世紀以上のロングセラーも
  • チームでもの作りする編集者は、自分の考えを言葉にして伝える能力が大事
  • 音楽以外のいろいろなことにも好奇心を持つと企画につながるヒントも

流行曲から半世紀以上のロングセラーまで幅広い楽譜の世界

――こちらの楽譜出版社では、年間何点くらいの楽譜が出版されているのでしょうか?
 
年間200点弱です。楽譜にも、ピアノ、管・弦・打楽器やオーケストラスコア譜、声楽・合唱などいろいろなジャンルがありますが、合唱の楽譜などは常に新しい曲がたくさん生まれている分野です。

クラシック分野の多くはロングセラーの楽譜です。たとえば、ここに見本で持ってきたピアノ曲集で有名な『ソナチネ・アルバム』などは、半世紀以上重版(*)を重ねています。
逆に流行の曲を扱ったものなどは、企画段階からあらかじめ売り切りの計画を立てて作る場合もあります。

*重版:一度出版した図書を再び印刷・出版すること。
 
 
――そんなに長く一冊の楽譜が売れ続けるというのは、すごいことですね。

歴史ある定番を守っていくことは、楽譜出版社の大切な使命の一つだと思っています。同時に定番の曲集でも、可愛らしいイラストや分かりやすい曲の解説を添えるなど、子どもたちが楽しく楽器の練習に取り組めるよう、その時代に合わせたさまざまな工夫を加えていくのも大切な仕事の一つです。

自分の考えを言葉にして伝えることの大切さ

――楽譜出版社の中でも、松藤さんの担当されている楽譜編集者というお仕事についてもう少し聞かせてください。楽譜の編集者には、どういう人が多いですか? また、ご自身はどんなタイプだと思いますか?

正確さが求められるとは思いますが、私自身はおっちょこちょいです! また仕事柄、音楽家の方と関わりますが、いろいろなタイプの方がいらっしゃいます。相手から良いパフォーマンスを引き出せるように、気持ちよく仕事をしていただけるようサポートしつつも、企画の趣旨からあまりに離れないように、上手にコントロールしていくのも編集者の腕の見せどころといえます。

私が編集者という仕事をしていて痛感することは、自分の考えを正確に言葉にして相手に伝えるということの重要性です。思いを言葉に置き換えて、ズレや誤解を招かないように相手に伝えるということは、本当に難しいといつも思います。

日頃からいろいろなことにアンテナを張りめぐらせておくのも編集者の仕事

――チームで一つの作品を作り上げる仕事においては、やはりコミュニケーション力が不可欠なのですね。仕事時間外にも、仕事関連のお付き合いや同業者との横のつながり、集まりなどはあるのでしょうか?

自分の担当した楽譜の初演(出版後はじめて演奏される機会)や、お付き合いのある音楽家の演奏会に仕事として行くというのは、音楽の会社ならではかもしれませんね。

人によりますが、同業者とはそれほど密な付き合いはありません。個人的に気が合う人とお付き合いしたり、情報交換をする程度です。同業者よりは楽譜とタイアップでCDを出すことでレコード会社の人と関わる機会が多く、仲良くしている人もレコード会社の人が多いですね。


――編集者として日頃から意識していることはありますか?

常に企画アイデアを探しているので、普段からいろいろなことにアンテナを張るようにしています。音楽に直接関係ないようなことが企画につながったりすることも多いものです。

別の打ち合わせでのふとした会話など、人との会話にヒントを得ることも多いです。音楽だけでなく、どんなジャンルでも、いろいろなことに好奇心と興味を持つのは、企画の引き出しを増やすことにつながると思います。

また基本的なことですが、食事を始めとする健康管理にも気を付けています。平常心を保つことは、仕事をしていく上で大切なことだと思っています。
 
 
――最後になりましたが、将来の展望や目標があればお聞かせください。

目標は常に模索しています。でも作ることが好きで、編集という今の仕事がとても好きです。ずっと作り続けていけたらいいなと思っています。
  


長い歴史を持つロングセラーの楽譜を大切に守り継ぎながら、常に新しいことにもチャレンジしていくという楽譜出版社の仕事。この仕事に興味を持った人は、楽譜そのものに加え、本のデザインや文章などに凝らされたいろいろな要素にも注目してみると、新たな発見があるかもしれませんね。
 
 
【profile】株式会社 全音楽譜出版社 楽譜事業部 出版部 編集担当 松藤 裕子

ゼンオン http://www.zen-on.co.jp/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「楽譜出版社で働く人」
はこんな仕事です

楽譜出版社とは、書店や楽器店などで販売される教則本・バンドスコア・ピアノ用楽譜・弦楽器用楽譜などを出版販売する会社。なお、同様の業務を行いつつ楽曲の著作権管理も兼ねる会社は、音楽出版社と呼ばれる。仕事内容は、楽譜の出版企画を行い、著作権の許諾を取り、営業・販売活動を行う。原曲そのままの出版から、楽譜用や伴奏用に編曲家にアレンジしてもらったものの出版までを担当する。就職については一般企業同様の就職活動になり、音楽大学出身が有利だが、著作権や編集などの文系的知識やセンスも求められる。

「楽譜出版社で働く人」について詳しく見る