ITを活用して森林を管理? 「スマート林業」って何?

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ITを活用して森林を管理? 「スマート林業」って何?

2017.08.16

提供元:マイナビ進学編集部

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ITを活用して森林を管理? 「スマート林業」って何?

スマートフォンやスマートウォッチをはじめ、近年、私たちの身の回りのモノはどんどん「スマート」になっています。携帯電話や腕時計などをより便利に、より効率的に使うことができるようになるなど、私たちの生活にも大きな影響を与えています。

実は今、木材を生み出す「林業」の世界でも、このスマート化が注目されているといいます。その名も、「スマート林業」。一体どのような林業なのでしょうか?

この記事をまとめると

  • IT技術を活用して森林の管理する取り組みを「スマート林業」という
  • スマート林業に取り組む研究機関や組合、企業が増えつつある
  • 森林の伐採や木材の収穫をより効率的に、費用を抑えて行えることにつながる

林業×IT技術=「スマート林業」って?

このスマート林業とは、IT技術を活用して、森林の管理を“効率化”“情報化”する取り組みのこと。森林の規模や木々の大きさなどを測量したデータを解析し、それを基に、森林を管理するための基盤となるデータを作ったり、地理情報を活用して森林管理を効率化したり、林業の中に現代のテクノロジーが生かされていることが特徴的です。

なぜ今、このスマート林業が注目されているのかというと、全国的な林業者の人手不足が関係しています。近年、全国各地で林業を行う人は減っており、林業の世界では人材育成だけでなく、「作業の効率化」や「費用の削減化」が求められているからです。また現在は、戦後に行われた大規模な植林の伐採期にあたるため、より効率的に森林の伐採、木材の収穫が求められています。

このような背景から、今、スマート林業に取り組む研究機関や組織が増えつつあります。

地域の森林の資源が「見える化」!?

例えば、東京大学農学生命科学研究科の仁多見准教授らは、産学連携(教育機関・研究機関と民間企業が連携すること)の林業プロジェクトにて、高精度な森林の情報などを基に、地域の森林資源を「見える化」するスマート林業について研究を行っています。「ICT」と呼ばれる情報通信技術を活用して、木材生産と流通にかかる費用を抑え、地域の林業に役立てる試みです。森林の状況調査や木材の生産管理などが情報となって「クラウドシステム」でつながり、林業を効率化させるというもので、2017年3月にも研究成果の発表が行われました。

これまで森林の状況調査や木材の生産管理は、人間が自分の目で見て、確認し、照らし合わせるなどしなければいけませんでしたが、このようにテクノロジーの力で“効率化”“情報化”が進めば、森林の伐採や木材の収穫がよりスマートに行えるようになりそうです。

木材の直径・長さを機械で読み取り、木材の在庫管理に生かす

例えば、 IT事業を行う企業・クオリカは、2013年5月から同プロジェクトに参加し、2014年12月に「造材丸太属性情報収集システム」を開発しました。このシステムは、ICTを活用し、造材作業時に木材の直径・長さを機械で正確に読み取り、丸太の情報を効率よく収集し、木材の在庫管理に生かそうというものです。

家を建てるときなどは、さまざまな大きさ・形の木材が必要になりますが、事前に木材の直径・長さなどの情報を管理することができれば、木材を扱う製材所や工務店は、より目的に合った形で木材を仕入れることができそうです。

このようにスマート林業の研究・活用は今、広がりを見せています。人手不足という課題を解決し、また現代のテクノロジーを生かしたスマート林業が普及していけば、私たちの身の回りにある木でできた家具や建物も、よりスマートに生まれていくのかもしれません。森林の伐採や木材の収穫など、林業の業界に興味が湧いた人は、今、林業に起きている変化について、ぜひ詳しく調べてみてくださいね。


【参考文献】
スマート林業:6~新しい人材、新しい学びの場
http://hanjohanjo.jp/article/2016/05/13/5927.html
東京大学|スマートフォレストリー公開実証試験のご案内
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_261205_02_j.html
東京大学|平成28年度成果発表シンポジウム「ICTが拓く林業ビジネスの近未来」 (農学生命科学研究科・農学部)
http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/events/events_z0107_00020.html
財経新聞|クオリカと東大、産学連携で林業向け「造材丸太属性情報収集システム」を開発
http://www.zaikei.co.jp/article/20150406/244021.html
クオリカ株式会社
http://www.qualica.co.jp/news/20150403.html

この記事のテーマ
メーカー」を解説

日用品から航空機に至るまで、製品として世に出るモノは必ずどこかのメーカーによりつくられています。工業技術を用いてモノを生産する企業がメーカーです。生産技術の基礎は、機械などは物理学、薬や洗剤などは化学、食品などは生物学などさまざまです。自動車会社のように機械、電気・電子、情報などの各工学によりつくられた部品を一つの製品に集約するメーカーもあります。

「メーカー」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農林・水産」
はこんな業界です

農林・水産業は農業、林業、水産業を合わせたもので、生きていく上で不可欠な「食」に関する業界のこと。主に農家、畜産農家、漁師などが活躍し、米や野菜、肉、魚といった「食糧」を生産している。採取・収穫した食糧はそのまま店舗などに並べられるほか、人の手が加えられた加工食品として販売される。近年では生産者の高齢化が進んでおり、若い世代の就業ニーズが高い業界といえる。また、林業にも地球温暖化対策の面で新たなニーズが生まれつつある。

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