音楽の習得度と関係あり? 脳を分析すれば、音楽の才能をチェックできる!?

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音楽の習得度と関係あり? 脳を分析すれば、音楽の才能をチェックできる!?

2017.08.08

提供元:マイナビ進学編集部

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音楽の習得度と関係あり? 脳を分析すれば、音楽の才能をチェックできる!?

皆さんの中にも、軽音楽部やブラスバンド部などに所属し、日々楽器の演奏の練習に励んでいる人も多いと思います。上手になるために練習は不可欠ですが、実は最近では、音楽の才能を研究するために「脳」が注目されていることをご存じですか?

この記事をまとめると

  • 0歳からはじめられる音楽教室が存在
  • 医療機器を使って、音楽の才能と脳の関係を調べる研究
  • 発達障がい者の才能を発掘する取り組みも教育業界で広がっている

言葉を覚えるのと「音楽」を覚えるのは同じ!?

皆さんは普段から日本語を不自由なく使って生活していると思います。これは保護者やまわりの大人たちに話しかけられた言葉の数々を、赤ちゃんのころから脳が記憶して言語の基礎ができ上がったからです。生まれたばかりの赤ちゃんの脳が吸収できる情報量は無限大だといわれています。

この、幼い子どもの脳が言語を覚える仕組みを応用し、音楽の英才教育を実践している団体が日本にあります。それが、長野県松本市に本部を置く公益社団法人「才能教育研究会」。ここでは、子どもを対象にバイオリン・チェロ・フルート・ピアノのレッスンを行っています。子どもたちは、自宅にいるときでも教材のCDを繰り返し聴き、一度習得した曲についても反復練習することで、楽器に親しみながら自然と楽曲を覚えられるようなプログラムが組まれています。

まだ楽器も持てないくらい小さいころから受けられるコースもあり、0〜3歳児の対象にしたコースでは、親子で音楽を楽しみながら学習します。

これらは、同団体の創始者である鈴木鎮一氏の名前を取って「スズキ・メソード(Method=手法)」と呼ばれています。現在このスズキ・メソードは、日本のみならず海外でも高い評価を得ているそうです。

脳の変化をモニターして、音楽教育の今後に役立てる

乳幼児の脳の可能性をさらに深く知るため、この才能教育研究会と東京大学大学院総合文化研究科は共同で研究をはじめました。言語や芸術の習得に関する脳のメカニズムを研究する取り組みです。演奏活動に取り組む子どもの脳構造を調べ、才能や音楽経験に基づく個人差の調査を開始したのです。

具体的な研究の方法は、MRI(核磁気共鳴画像法)を用いて、脳機能・構造のネットワークの変化を見るやり方がとられています。

MRIはレントゲンやCTなどと同じ、病院にある画像診断装置で、体の外からでは確認することのできない体内の異常などを判別してくれる機械。MRIは強力な磁場を当てることによって体内の様子を映し出すことができます。レントゲンやCTでは確認できないような微細な血管の画像なども鮮明に映し出してくれるため、無数の血管が張り巡らされている脳の状態・変化を見るには適した装置です。

複数の子どもが同じレッスンを受けていても、習得できる特性やスピードに個人差は出てくるものです。音楽の才能と脳の関係について、さらに研究が進んでくると、「この子は弦楽器より管楽器の方が向いている」「この子の感性と演奏技術なら、〇〇に進学させた方がよい」など、科学的根拠に基づいた、才能を最大限に発揮できるようなアドバイスができるようになるかもしれません。結果的に一人ひとりの子どもたちを、それぞれに向いている進路に導いてあげることもできるのかもしれませんね。

隠れた可能性を引き出すための取り組みが続々と行われている

また、「才能を伸ばす」というつながりでいえば、教育業界では、障がい者向けの「特別教育事業」の取り組みも行われています。

発達障害の児童を対象とした人材発掘とスキルアップ支援の実例として、横浜市(神奈川県)では、東京大学先端科学技術センターと日本財団が行う「異才発掘プロジェクト(ROCKET)」の成果をもとに教育プログラムを実践しています。

市内に住む児童たちに、得意分野に絞った教育や、自分の能力を発揮するために必要な心構えなどを教えている取り組みです。

自分の才能に気づき、その才能を生かして働くということは、収入の目的ばかりでなく、社会貢献を通じて自分が世の中から必要とされている実感を得ることができます。一人ひとりが自分らしく笑顔で過ごせるために、このような隠れた可能性を引き出す脳科学研究やプロジェクトが、ときには市区町村や企業も巻き込んで、いくつも行われているのです。

今回ご紹介したように、「脳のしくみ」に着目して音楽の才能を研究する取り組みや、障がい者の才能発掘など、教育業界では次々に新しい活動が行われていることが分かりました。教育業界に興味のある人は、子どもたちの才能の発掘に関する取り組みについて、調べてみるのも面白いかもしれません。将来、子どもたちがのびのびと自分の才能を発揮するためのサポートができるかもしれませんよ。


【参考文献】
Suzuki Method
http://www.suzukimethod.or.jp/

東京大学 大学院総合文化研究科 公益社団法人 才能教育研究会
http://www.u-tokyo.ac.jp/content/400058118.pdf

異才発掘プロジェクト(ROCKET)
https://rocket.tokyo/

東京新聞・小学生対象の障害児教育 突出した能力発掘へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201703/CK2017030502000144.html

この記事のテーマ
サービス・インフラ」を解説

多くの人に便利、快適、感動などをもたらす業界です。人が何を望んでいるかというニーズを先取りし、サービスとして提供します。サービス業は「飲食、宿泊」「医療・福祉」「教育」「情報」や、それらを組み合わせた「複合サービス」があります。インフラはインフラストラクチャーの略で、電気やガスを供給する「エネルギー」、ヒトやモノを移動させる「交通・物流」など生活基盤を支える産業です。

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「教育」
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教育サービスは、学生の学習補佐を目的とした「進学向け」と、キャリアアップや資格取得をサポートする「社会人向け」の2つに大別される。教育事業者には小・中学生を対象にした学習塾、大学進学をめざす予備校、社会人やシニア層に向けたカルチャースクール、専門学校、教材の提供と添削を行う通信教育などがある。衛星授業やeラーニング、さらには乳幼児を対象にした教室など、新しい教育サービスも展開されている。

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