生物の脳神経系の構造を模倣? 「次世代型AI」って何?

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生物の脳神経系の構造を模倣? 「次世代型AI」って何?

2017.07.28

提供元:マイナビ進学編集部

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生物の脳神経系の構造を模倣? 「次世代型AI」って何?

最近、「AI」という言葉を、ニュースやインターネット上で頻繁に目にしますよね。この「AI」とは、人工知能のことです。AIを利用した有名なものといえば、ロボットの「Pepper」があります。人間の音声を認識し、質問に答えてくれるのが特徴です。

このAIの開発は日々進歩しており、現在では、まるで人間の脳のような「次世代型AI」も開発中なのだとか。一体どんなAIなのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 電力消費量の削減につながる「ブレインモルフィックAI」の開発が行われている
  • AIを使ってメークのシミュレーションができるスマホアプリも登場している
  • AIの普及によってさまざまなことが可能になり、新たな仕事も生まれるはず

生物の脳神経系を模倣したAIで、電力消費量を削減!

2016年9月、電機メーカーの日本電気株式会社(NEC)と東京大学は、次世代型AIとして注目される「ブレインモルフィックAI」の研究開発を開始しました。これは、企業と大学がお互いに協力しながら研究や取り組みを進める「産学連携」プロジェクトの一環にあたります。

ブレインモルフィックAIとは、生物の脳神経系の構造を模倣したAI技術を指します。東京大学生産技術研究所の河野准教授いわく、そもそも人間の脳は、電力換算すると約20ワットほどで動くといいます。これは小さな電球ほどの電力消費量となり、とてもわずかなもの。この特性を生かして開発中なのが、ブレインモルフィックAIなのです。

ブレインモルフィックAIは、生物の脳神経細胞(ニューロン)や、それらの接続経路(シナプス)を解析し、それを情報のシステムとして組み上げることで、現状のAIの処理と比べて、電力消費の効率を1万倍以上向上することが可能になるそうです。

AIはさまざまな分野での活用が期待されていますが、「電力消費量が大きい」という課題があります。情報を処理する際にコンピュータやソフトウェアを稼働させるため、処理する情報量が増えるほど、大きな電力が必要となってしまうからです。しかし、ブレインモルフィックAIが実現すれば、このような課題の解決につなげられるのです。

AIによって、ガンの検査の時間も短縮化される!?

他にも、さまざまな「次世代AI」の研究開発が行われています。例えば、株式会社富士通研究所は、AIを使ってガンを発見する技術を開発しました。通常、ガンを見つける際は、体にエックス線を通すことによって、内部を画像化する検査(CT検査)を行います。ただし、臓器全体にガンらしき影が立体的に広がっていた場合は、他に類似する症例を医師が確認する必要があり、判断に時間がかかるという課題がありました。

しかし、富士通研究所が開発した技術では、影の立体的な広がり方が似た症例を、AIが高精度に検出することができるといいます。今まで、類似症例を検索する時間は約50分、判断する時間に約10分かかっていました。しかし、新たな技術では、検索時間はわずか数秒になり、判断までの時間を6分の1に短縮できるそうです。

また、資生堂は、AIを使ってメークのシミュレーションができるスマホアプリ「ワタシプラス カラーシミュレーション」を提供しています。AIに、顔の画像と目や口といったパーツの位置を学習させる技術によって、画面上で自分の顔のメークの仕上がりを再現することができます。

「自分にピッタリ合った化粧品がほしいけれど、テスターではちょっとしか試せなくて不便……」と感じたことのある女子は多いでしょう。このアプリを使えば、そんな悩みもカンタンに解決できちゃいますね。

AIによって、私たちの暮らしは大きく変わっていく

将来、AIの技術がさらに発展することによって、私たちの暮らしは大きく変わるといわれています。AIの普及によって、今までになかった新たな仕事が生まれるともいわれており、人間の力では難しかった病気の発見など、私たちがAIと連携してサービスや商品を提供する機会も増えていくのかもしれません。

AIに興味が湧いた人は、この記事で紹介したこと以外にも、AIによってどのようなことが可能になるのか、また、今後、AIに関連したどんな新しい仕事が生まれるといわれているのか、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

AIの研究や開発は、産業や製造と結び付きが強い「機械」に関連する業界などで行われています。AIを研究・開発してみたいという人は、将来、機械設計や開発・技術に関わる業界で働くことを目指して、ぜひAIや機械にまつわる専門的な知識を身に付けてみてくださいね。


【参考文献】
wisdom|「NEC×東京大学」で挑むAIの未知なる世界 新たな協創プロジェクトが目指すものは
https://wisdom.nec.com/ja/strategy/2016122601/index.html
NEC|NECと東京大学、日本の競争力強化に向け戦略的パートナーシップに基づく総合的な産学協創を開始
http://jpn.nec.com/press/201609/20160902_01.html
ZDNet Japan|ガン発見にAI活用へ--富士通研究所がCT検査に
https://japan.zdnet.com/article/35103303/
資生堂|ニュースリリース
http://www.shiseidogroup.jp/news/detail.html?n=00000000002215&rt_pr=tr874

この記事のテーマ
メーカー」を解説

日用品から航空機に至るまで、製品として世に出るモノは必ずどこかのメーカーによりつくられています。工業技術を用いてモノを生産する企業がメーカーです。生産技術の基礎は、機械などは物理学、薬や洗剤などは化学、食品などは生物学などさまざまです。自動車会社のように機械、電気・電子、情報などの各工学によりつくられた部品を一つの製品に集約するメーカーもあります。

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この記事で取り上げた
「機械」
はこんな業界です

機械業界は主に建築や土木に使われる機械を製造する建設機械業界と、マザーマシン(機械をつくるための機械)などを製造する工作機械業界の2つに分かれる。建設機械業界では大気汚染防止や低騒音など、近年環境に配慮した機械が注目を集めている。また、工作機械業界は、製造業の設備投資状況などで売上が大きく左右される。だが日本の工作機械メーカーは、過去に27年間連続で世界1位の受注額を記録したこともあり、世界的にも高いシェアを誇っている。

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