【シゴトを知ろう】庭園設計士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】庭園設計士 ~番外編~

2017.09.04

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】庭園設計士 ~番外編~

個人宅や公共の庭園を企画設計から施工管理まで幅広く担う庭園設計士。良い仕事を積み上げていくためにどのような工夫をされているのか、どのような苦労があるのかなどについて、ユニバーサル園芸社の中来田孝則さんにお伺いしました。

この記事をまとめると

  • 日本の寺は、庭園設計をする上で学ぶところがたくさんある
  • 建築条件と生き物である植物との折り合いをつけるのが難しい
  • 海外で日本の原風景を表現した庭を造るのが夢

日本の寺の庭園は奥が深く、学ぶところが多い

――同業者にはどんな性格の方が多いのでしょうか? 庭園設計士に向いているのはどういう人ですか?

職人さんに多いのは、情熱的な人・仲間意識が強い人・一見体格が良くて怖そうに見えますが実はやさしい人ですね。
庭園設計士に多いのは、自分のデザインに対するこだわりが強い人です。思い入れが強く、芯がぶれない、そのため時には少し横柄であるように誤解されてしまうタイプが多いかもしれません。
庭園設計士に向いているのは、肉体的にも精神的にもタフな人。また、いろいろな部門を統括して指示を出して行く立場なので、コミュニケーション能力の高い人だと思います。


――仕事をするにあたって、 日頃から意識をしていることはありますか?

服装は、暑い時でも長袖、長ズボンを着用します。庭園のデザインという面で意識しているのは、最近は海外からもどんどん新品種が入ってきているので日頃から植物をよく見て、知らない植物についてはこまめに調べるようにしています。

休日は庭園を見にお寺へ行ったりもします。特にお寺の庭は大変奥が深いです。和の庭は石一つとっても意味があって、とてもよく考えて配置されています。仏教の宗派や歴史も含め、その庭園に関して学ぶべきことがたくさんあります。

また、昔の職人さんの仕事という面でも勉強になります。昔は重機などなかったので、機械を使わずにいかに技術力で良い庭を作っていたのか、という点です。昔の人はよく考えているなあと感心させられますね。
そうして、記録したり覚えておいたりしたものが、設計する上でのアイデアの一部になっています。

植物は命あるもの。インテリアの一部ではない

――実際にお仕事を始められてから驚いたこと、ギャップを感じたことなどはありますか?

建築関係の依頼主が、植物は命あるものだという当たり前のことを失念され、それゆえに実現不可能な要求をされると、少々意識のギャップを感じてしまいます。
植物は植栽ができる時期が決まっているし、土壌などの自然条件を考慮する必要があります。また、植えておしまいではなくその後も樹木は生育し続けるし、手入れも必要です。植物は「モノ」ではありません。

しかし見た目のデザイン重視で、植物を飾りもののように考えられてしまう場合があります。そのようなときは、丁寧に説明をして理解してもらうよう努めます。案件によっては厳しい地区条例に従わなければならない場合や、引き渡しの時期などいろいろな事情が絡み、厳しい条件下でやらざるを得ない場合もあります。そのような場合は、できる範囲でやれる限りのことをします。


――業界内、同業者の横のつながり、会合などはあるのでしょうか?

業界内の横のつながりは多いと思います。各園芸造園協会が存在し、私の勤務する会社も加入しています。また、外部メーカーや商社が主催するガーデナー向けの講習会が随時開催され、会社を通じて告知されるので、興味のあるものは各自参加するという形を取っています。その場で、同業者の方にお会いすることもありますね。
また、業界内の会合もあります。その際は緊急災害時の協力や役割分担、新種の害虫情報などについて話し合います。

海外でも日本庭園を作ってみたい

――これまでで印象に残ったお仕事について聞かせてください。

大阪にあるホテルのクリスマスツリーのディスプレイ用に設置した、全長12mもの生のモミの木を、12月25日の深夜に撤去をしたことが印象に残っています。あまりに巨大なので、解体しながら同時に搬出するというのを繰り返し、夜中の1時過ぎまでかかってやりました。 


――これから取り組んでみたい目標などがあればお聞かせください。

生涯現役でいたいですね! また、あえて海外で日本庭園を造ることを通じて、日本の原風景を表現してみたいという思いがあります。プロジェクトベースでそういう機会があれば、ぜひ参加してみたいです。



庭園設計と屋内インテリア設計の最も大きな違いは、植物が主役であるか否かということでしょう。長く良い状態を保つ庭を造るためには、周囲の環境や植物の発するサインを感じ、長い時間の経過も想像しながら、自然とうまく折り合いをつけることが必要とされます。

幅広い能力が必要とされる庭園設計士ですが、大切なパートナーである植物に愛情を持って接するということは、植物に関わる仕事をする上では欠かせない資質なのではないでしょうか。


【profile】
株式会社 ユニバーサル園芸社 
造園課 一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士 中来田孝則

ユニバーサル園芸社 

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「庭園設計士」
はこんな仕事です

公共庭園から個人宅の庭まで、庭園の企画・設計をする仕事である。まずは、依頼人である事業主・施主の庭の使用目的やデザインの好み(洋風・和風)、予算などを確認してから、それぞれのニーズに合ったプランを提案する。また、土壌の調査を行い、庭づくりに適した土壌に改良することもある。プランが決まれば工事を開始する。そして最終確認を行ない、依頼人の希望通りの庭が完成した時点で引き渡す。関連する資格検定には、全国建設研修センターが実施する「造園施工管理技術検定試験」がある。

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