【シゴトを知ろう】庭園設計士 編

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【シゴトを知ろう】庭園設計士 編

2017.09.04

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】庭園設計士 編

近頃、公共の建物や商業施設、個人宅などで、緑豊かでセンスの良い庭が設えられているのをよく見かけます。素敵な庭は、見ているだけで心が癒されますね。
こうした庭園の企画・設計から植栽に至るまでを統括して請け負うのが、庭園設計士という職業です。今回は、株式会社ユニバーサル園芸社の庭園設計士で、一級造園施工管理技士・二級土木施工管理技士でもある中来田孝則さんに、庭園設計士の仕事についてお伺いしました。

この記事をまとめると

  • 依頼主の予算や希望に応じて、庭園の企画設計から施工までを請け負う
  • 限られた植栽時期と納期の中で、日程・工程を組む難しさがある
  • 体力面のタフさと繊細な感性の、両方が求められる庭園設計士

依頼を受けて、庭園の企画設計から施工までトータルに関わる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

依頼を受けて、依頼主の予算や希望に応じた庭園の企画設計をします。デザインやプランニングだけではなく、施工に際しては職人の手配や現場監督もし、自ら植栽をすることもあります。最近は洋風の庭の依頼が多いですが、和風の庭も手掛けます。私の勤務する「ユニバーサル園芸社」の依頼主は、個人のお客様が8割、企業や公共団体が2割くらいです。
庭園によっても違いますが、1つの案件について、おおむねプランニングに2週間前後、植栽に1週間前後、トータル1カ月程度で完結するという場合が多いです。

<ある一日のスケジュール>
8:00 清掃 (現場作業の日は終日現場となる)
8:15 朝礼
8:30 プランニング・見積もり
12:00 休憩
13:00 接客
14:00 依頼主と打ち合わせ
15:00 プランニング・見積もり
18:00 終礼
18:30 翌日の準備・段取り


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客様の望むイメージを具現化して、想像以上の仕上がりだと喜んでいただいたとき、満足した笑顔を見られたときは一番うれしいです。
また、主木(しゅぼく*庭の景色の中心となる樹木のこと)には特にこだわっていて、自分で直接問屋から買い付けをし、山から運んできます。木は生き物なので、同じ種類のものでも一つとして同じ樹形のものはないのです。仕事を通じて、毎回いろいろな木との出合いがあります。
そして実際に施工してみて、紙の上のデザインを超え予想以上に良いものが立ち上がってきたときには驚きと喜びがありますね。
また、我々の手で一度定着させたら、木は一生をその場所で過ごすことになるわけです。自分の植えた植物が大きく成長していったり、後々まで景観として残ることは感慨深いものです。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

真夏や真冬の屋外での作業は、肉体的に厳しいと感じます。
また、植物は年中いつでも植えられるわけではなく、植栽できる時期が限られています。これに納期も加わり、限られた期間の中で日程・工程の段取りや調整をするわけですが、雨などの天候に左右されて、思うように進まないときは大変です。

家業が造園業。父の影響もあり造園の世界に

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

父・祖父・親戚が造園業を営んでいました。幼い頃から慣れ親しんでいる世界ですから、自然な流れでこの仕事を選びました。
私の勤務するユニバーサル園芸社は、国内では他に例がないといわれるくらい植物をトータルでプロデュースする会社です。仕事の幅が広い職場だからこそ、常に自分の能力を発揮するように努め、やりがいを持って取り組めていると感じています。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

建築の専門学校で2年間、建築工学を学びました。当時は家業をそのまま継ぐという流れに逆らいたい気持ちがあったため、あえて建築を選択しました。
ですがこの仕事をするにあたって、建造物とその配管や基礎について知っていること、パース(*建物を一定の図法によって描いた透視図)の描き方を学んだことは役立っていると思います。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃から家業を手伝い、庭木の剪定や維持管理を経験しました。自分にとってはそれが当たり前のような環境だったので、そのまま親と同じ仕事を選ぶことに抵抗があった時期もありましたが、やはり当時の経験が自分自身の根底にあると思います。また、父親の影響は大きかったと思います。

肉体的なタフさと植物の専門家・デザイナーの感性が求められる

Q7. どういう人が庭園設計士に向いていると思いますか?

体力があり、前向きで気力のある人。肉体的にも精神的にもタフで、打たれ強い人が向いていると思います。
この仕事は、 一人ではできません。たくさんの人の手を借りて、力を合わせて完成します。すぐに一人前になれるわけではなく、初めは周りに迷惑をかけてしまうことも当然あります。逆に迷惑をかけられること、自分のせいではないのに頭を下げなければならないような理不尽なこともあります。どの仕事も同じだと思いますが、すぐに萎縮して挫折してしまうようでは難しいと思います。

また木は生き物であり、さまざまな信号を発しています。木全体の発する勢い、葉の状態、虫がついていないなどのサインに気付くことができる感性、観察力のある人が向いていると思います。

依頼主に対しても同様です。打ち合わせのときに、依頼主がどんな好みなのか、こだわるポイントはどこなのか、まめに手入れができる状況か否か、好きな色は何か、家族構成など、さまざまな情報をキャッチできる能力が必要です。そういうサインに気付くことができない人は向かないかもしれないですね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

私は若い頃あまり勉強をしてこなくて、大人になってから苦労したと思っています。
人生で勉強するということを避けて通ることはできません。どこかの段階で勉強しなければならない時期が必ず誰にでもやってきます。

そのときに必要なのは、知識や暗記という意味の勉強ではなくて、自分にとって必要なことをできるだけ効率よく学び取り、身に付けるための学び方を知っているかどうかということです。ですから、学問に限らず遊びや他の分野においても自分なりの深め方、学ぶ癖を若いときから身に付けておくといいと思います。



庭園設計士は、依頼された庭に関する最高責任者ともいえる仕事です。仕事の幅は広く責任も大きいですが、依頼主の夢を叶え喜んでもらえる、大きなやりがいのある仕事でもあります。この仕事に興味を持った人は、まずは身の回りの植物をよく見て、植物の発するサインをじっくりと観察することから始めてみてはいかがでしょうか。


【profile】
株式会社 ユニバーサル園芸社 
造園課 一級造園施工管理技士、二級土木施工管理技士 中来田孝則

ユニバーサル園芸社

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「庭園設計士」
はこんな仕事です

公共庭園から個人宅の庭まで、庭園の企画・設計をする仕事である。まずは、依頼人である事業主・施主の庭の使用目的やデザインの好み(洋風・和風)、予算などを確認してから、それぞれのニーズに合ったプランを提案する。また、土壌の調査を行い、庭づくりに適した土壌に改良することもある。プランが決まれば工事を開始する。そして最終確認を行ない、依頼人の希望通りの庭が完成した時点で引き渡す。関連する資格検定には、全国建設研修センターが実施する「造園施工管理技術検定試験」がある。

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