【シゴトを知ろう】アウトドアスポーツ・インストラクター 編

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【シゴトを知ろう】アウトドアスポーツ・インストラクター 編

2017.09.04

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】アウトドアスポーツ・インストラクター 編

アウトドアスポーツ・インストラクターは野外で楽しむスポーツを指導する仕事。クロスカントリースキーやカヤック、ヨガなどさまざまな分野があり高校の部活にはないスポーツも多いのですが、未経験でも体を動かすことが好きでそれを仕事にしたいと考える人にはおすすめの仕事のようです。現役の競技者・インストラクターとして活動しつつ、専門学校でインストラクターを目指す学生の指導も行っている服部正秋さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 押し付けるのではなく相手のやりたいことを引き出すのがインストラクターの仕事
  • さまざまなジャンルの人に会え、さまざまな世界観を学べることも大学・専門学校の魅力
  • お客様と気持ちを共有できることがインストラクターとして最も重要な部分

お客様が求めていたものに応じられたとき、深い絆が生まれる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

アウトドアスポーツ・インストラクターを育成する専門学校で講師として学生の指導をしています。私自身もインストラクターとして活動し、アウトドアスポーツの魅力やフィットネスの重要性を広めることに努めています。アウトドアスポーツにもいろいろありますが、私はトレイルランニング(山野を走る競技)やクロスカントリースキーなどの有酸素系のスポーツを専門にしています。最近ではクロスカントリースキーのポールを使って歩くことで全身の筋肉を安全に効率よく動かすことができる「ノルディックウォーキング」というフィットネスが注目を集めており、全国で開かれている体験会や講習会で教えることもあります。

学生たちの年齢層は幅広いです。高校を卒業して入ってくる人もいれば、社会人経験を経て、やっぱりアウトドアに関わる仕事がしたいという人も。今まで全く関係のない仕事に就いていましたが、定年退職後の第2の人生として自然ガイドの資格取得を目指している60代の方もいらっしゃいます。

授業によって毎日のスケジュールは異なります。授業の中にはインストラクター演習というものがあります。一般の方を対象にノルディックウォーキングなどの体験講座を開き、そこで学生たちが実際に指導を行う実践的な内容です。土日に開催することが多いので、平日はそれに向けて企画運営について詰めたり、コースを下見したり、リハーサルを行ったり、まさにインストラクターの仕事をそのまま授業に反映しています。

写真提供:grannote

写真提供:grannote

Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

私はフィンランドの専門学校でインストラクターやコーチングの仕事について学びました。そのときにフィンランド人のコーチや先生によく言われたのは、「あなたのやりたいことを押し付けるのではなく、相手が何を求めているのかを引き出すのがインストラクターの仕事だ」ということ。今でも毎回そのことを思い返しますし、学生たちにも口を酸っぱくして言っています。

もちろん競技の素晴らしさを伝えることはしますが、それよりも大切なのは、なぜこの人は今日、ここに来てくれたのかということ。一人ひとりの理由を引き出して、その人に合ったインストラクションができたときは、非常に喜んで帰っていただいています。

お客様が求めていたものに応じられると、インストラクターとお客様の間に深い信頼関係ができ、その後また来ていただけることが多いです。そのような信頼関係を築けたときがインストラクターとしてのやりがいを感じるときで、とてもうれしい瞬間です。テクニック的なことではないので難しさはあるのですが、そこに醍醐味や面白さがあると感じています。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

どの仕事もそうですが、自分の好きなことばかりできるわけではありません。不得意なことをやらなければいけないこともあります。でも仕事で嫌だと感じることはあまりないですね。

もちろんインストラクターも人間なので、日常生活でうまくいかないこともあります。そんなときでも講習会やイベントで、お客様を迎え入れなければいけません。その切り替えはすごくエネルギーが要ることだなとは思います。きちんとスイッチを入れ替える。そこがインストラクターとしての踏ん張りどころでしょうね。

会社を辞めて2年間フィンランドに留学したことが転機に

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

高校生の頃から続けていたクロスカントリースキーの競技を、大学卒業後に入社した会社でも続けさせてもらっていたのですが、社会情勢の変化で企業スポーツが衰退し始め、将来を案じるようになりました。

そんなときにたまたま関西日本・フィンランド協会の交換留学制度を知り、応募して選んでいただき2年間フィンランドでクロスカントリースキーを学ぶ機会を得ることができました。会社にはとてもよくしていただいたのですが、いつスキーができなくなるかわからない中、大好きな競技を突然やめるということは自分にはできないなと思ったんです。会社はそんな私の思いを理解してくれ、留学も応援してくれました。

フィンランドでは競技者として活動するだけでなく、専門学校に通ってインストラクターやコーチの仕事についても学びました。そこで学んだインストラクターとしての心構えやコーチングの技術、運動生理学などの知識は今の礎になっています。

帰国後にインストラクターの仕事を始めたのですが、地元に戻り、児童養護施設の児童指導員として7年ほど働きました。畑違いの仕事ではありましたが、そこでもスキークラブやランニングクラブのコーチをしたり、仕事の合間にアウトドアイベントでインストラクターの仕事をしました。

自分の軸となるはアウトドアスポーツであり、健康や運動を指導する仕事がしたいという思いはずっと持ち続けていましたので、たまたま今の学校が指導者を探していると聞いて興味を持ち、働くことになったのです。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

京都の大学に進学したのですが、長野県の飯山市というところで育った私にとって京都は大都会でした(笑)。良い意味で、それまでとは全く違う世界へ行ったという感じでしたね。さまざまなジャンルで上を目指している人がいて、さまざまな世界観を学ぶことができました。そこで出会えた仲間とは今でも交流があり、刺激を受けています。

体育会系の部活動に身を置いていたこともあり、そこでも経験や環境、価値観の異なった仲間が集まっていました。1つのことを皆でやろうと思っても当然一筋縄ではいかず、それを1つにまとめていくことの大変さを学生時代に学ぶことができたのではないかと思います。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃はクロスカントリースキーのことしか考えていませんでした(笑)。地元では冬の遊びといったらスキーくらいしかなくて。小学生の頃に始め、中学生の時にスキークラブに入り、高校は何の迷いもなく地元の全国的に有名なクロスカントリースキーの強豪校に進学しました。

120名くらい部員がいる中でインターハイに出られるのは各学年3名だけ。その3名は全国大会で表彰台に上がるのが当たり前というハイレベルな環境に身を置くことができた3年間でした。ちょうど長野オリンピックが開かれた頃でしたから、オリンピックの舞台を目指して仲間とともに汗をかいていましたね。

高校3年生の時になかなか成績が上がらず苦い思いをした時期がありました。それまでは自分の成績を上げることしか頭にありませんでしたが、その時期に後輩にトレーニング方法について教えたり地元の小学生にスキーを教えたりする経験をして、自分の好きなことで人が楽しい気分になるのがうれしいと思ったことを覚えています。
また、自分が何かを教わること(インプットすること)と、それを人に分かりやすく伝えること(アウトプットすること)は全く違う作業だとも感じました。人に伝えるのは本当に難しいことで、それができたとき自分自身も理解が深まるんだなということも感じました。この経験は今につながっていると思います。

大好きなアクティビティを通して人に感動してもらえる幸せな仕事

Q7. どういう人がアウトドアスポーツ・インストラクターに向いていると思いますか?

それぞれの競技やアクティビティの魅力、専門性や知識、リスクマネジメントを身に付けていることは最低限必要なことですが、やはり人と向き合うことが好きな人でないとできない仕事だと思います。現場では想定外のことがいろいろと起きますから、何が起きてもポジティブに捉え、お客様と一緒に楽しめる人が向いていると思います。

新しい情報や知識を取り入れることも大切ですがそれは小手先のこと。「教えなきゃ」「指導しなきゃ」というスタンスではなく、お客様と感動を分かち合えることが何より大切だということを常々感じています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

アウトドアスポーツ・インストラクターの仕事の醍醐味は、自分が愛している競技やスポーツをたくさんの方に知ってもらい、そのアクティビティを通してお客様に感動してもらったり喜んでもらえたりするところです。自分が本当に大好きなことで人を幸せにできるなんて、こんなにすてきなことはないなと思います。それが仕事をする上でのエネルギーやモチベーションにもなります。興味があればぜひ目指してみてほしいなと思います。



インストラクターのもとを訪れる人の目的はそれぞれですから、その思いに寄り添うことがインストラクターとして最も重要なことだと服部さんは言います。競技者としての経験はもちろん大切ですが、テクニック以前に人に寄り添える心があるかどうかというお話が印象的でした。

アウトドア・インストラクターに興味がある人は、どのようなアクティビティがあるのか調べてみるのも楽しいかもしれません。


【profile】アウトドアスポーツ・インストラクター 服部正秋

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「アウトドアスポーツ・インストラクター」
はこんな仕事です

カヤック、クライミング、クロスカントリースキー、ノルディックウォーキング、マウンテンバイク、バスフィッシングなど、さまざまなアウトドアスポーツの指導にあたる。健康維持のための日常的なレクリエーションから、アクティブな競技種目まで、屋外でのさまざまなスポーツに対応。自然体験活動推進協議会による指導者の資格のほか、個々の種目におけるインストラクターの資格はあるが、統一的なものはほとんどない。アウトドアのツアーやイベントに関連する会社や、自然体験施設などでの活躍が主となる。

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