【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)~番外編~

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【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)~番外編~

2017.10.03

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)~番外編~

黒澤明監督作品の助監督からキャスティングディレクターに転身し、数多くのヒット作のキャスティングを手掛けてきた杉野剛さん。「【シゴトを知ろう】キャスティングディレクター(映画)編」に続く今回は、キャスティング提案がどのように行われるのか・キャスティングを決める時期など、気になるお仕事の話を詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 日本で映画のキャスティングディレクターを専業とする人はまだ少ない
  • 主演俳優のキャストが1カ月前に決まることも
  • まずは映画製作の現場を経験することが近道

助監督の経験・現場を知っていることが今に生かされている

――映画のキャスティングディレクターは国内には少ない職種というイメージがあるのですが、杉野さんのようなお仕事をしている方は他にもいらっしゃるのでしょうか? 

私が映画キャスティングの仕事の依頼を最初にいただいた時点では、国内には存在しない、前例のない仕事だったため、どうすればよいかわからず右往左往していた時期がありました。現在も多くはないと思いますが、業界でキャスティングディレクターの仕事をしている人は私の他にも何人か知っています。ただ、映画のキャスティングを専門にされている方となると、まだ非常に少ない状況ですね。


――杉野さんは助監督として映画業界に入られたとのことですが、その経験が今のお仕事に生かされていると感じられることはありますか?

助監督は映画の制作現場で仕事をしますが、キャスティングは制作前に仕事をするため、内容自体は全く異なり、普段関わる人たちも違います。ですが、場を知っているということは大きく生きていると感じます。

例えばオファーを考えている俳優さんが作品の撮影時期に、すでに別の映画撮影のスケジュールを入れていたとすると、もし同時期に重なった場合にどのくらい大変かということは、過去の経験がなければ計り知れないことです。

現場経験があることでキャストの方々にも安心していただけていると実感できる場面もありますので、そうした点でもよかったと思いますね。

キャスティング決定時期は1年以上前から、撮影1カ月前などさまざま

――キャスティングを決めるのは、映画の撮影時期からさかのぼってどのくらい前なのでしょうか?

主演キャストの方などは、早いうちからお話を差し上げないとスケジュールが埋まってしまうので、1年前にはオファーさせていただいていることがほとんどです。それ以外の出演者の方に関しては、約半年前にオーディションをして決める場合もありますし、撮影のおよそ1カ月前に決まる方もいらっしゃいます。


――プロデューサーや監督からキャスティングのご依頼がある際は、主演も含めた全てのキャスティングを任せられるということもあるのでしょうか? また、キャスティングの提案はどのようにされるのでしょう?

ご依頼をいただくパターンは大きく分けて二つです。一つは全てを任せていただく場合、もう一つは主演・ヒロインなど主となるキャストのみプロデューサーや監督の方で決定され、それ以外のキャスティングを任せていただく場合です。どちらの場合でも、台本を読み要望を伺った上で、役に合うキャストの方を提案するという点では同じです。

例えば監督が、出演を希望している俳優Aさんが大作映画に多数出演しているため、オファーを受けてもらえるか心配しているとします。私は事前にAさんの事務所から受け取っていた情報から「Aさんは大作映画にも出ていますが、実は今回のような映画に出演したいと思っているようですよ」と監督に進言できます。毎回スムーズに話が進むわけではありませんが、このような監督・プロデューサー側とキャスト側の希望に沿ったキャスティング提案ができることが理想的です。

映画撮影の現場では、キャスティングにも生かされる多くの経験ができる

――最後に、映画のキャスティングディレクターを目指す高校生へのメッセージをお願いします。

映画のキャスティングに興味があれば、まずは制作などの、映画撮影の現場の仕事を経験することを考えてみてください。先ほどお話したように、映画のキャスティングを専業とする人は現在のところまだまだ少なく、映画のキャスティングディレクターそのものを募集している会社もなかなかないと思います。

しかし私がそうだったように、現場にはそのチャンスがあり、何よりその中でいずれキャスティングにも生かされる多くの経験ができます。一見遠回りに見えますが、それが一番の近道ではないでしょうか。



国内に前例がない頃から、キャスティングディレクターというお仕事の道を切り開いてきた杉野さん。普段なかなか知ることのできない映画のキャスティングの裏側、とても興味深いですよね! 皆さんが今度映画を見るときには杉野さんのお話を踏まえ、そのキャストたちがどのように選ばれたのかを想像してみると、今までとは違った楽しみ方もできるかもしれません。


【profile】株式会社シネバザール キャスティング分室
キャスティングディレクター 杉野剛

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「キャスティングディレクター(映画)」
はこんな仕事です

映画の監督やプロデューサーから依頼を受けて、出演する俳優をキャスティングする仕事。最終的な決定を下すのは監督やプロデューサーだが、出演者の選択肢として作品のイメージに沿った俳優をリストアップする重要な役割を担っている。映画製作ではあらかじめ撮影スケジュールや予算が設定されているため、細かな条件について事前に俳優が所属するプロダクションや事務所と交渉を行っておく必要がある。したがって複雑な芸能界のビジネス慣習やルールを学んだ上で、豊かなコミュニケーション能力の発揮が求められる。

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