【シゴトを知ろう】スタントマン ~番外編~

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【シゴトを知ろう】スタントマン ~番外編~

2017.09.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スタントマン ~番外編~

映像作品の危険なシーンを請け負うスタントマン。番外編では、引き続きジャパンエンタープライズに所属する澤江晃史さんに、スタントマンが関わる撮影について、スタントマンにとっての仕事に対する思いをより具体的に伺いました。

この記事をまとめると

  • 落下・ファイヤー・階段・車・爆発のシーンなどがスタントマンの活躍の場
  • 女性スタントマンの数は少なく、その分活躍のチャンスも多い
  • スタントマンの経験を積んだ後、演出側のスタッフになる人もいる

最近はスーツアクターに憧れて、この業界を目指す人も多い

――スタントには主にどういう種類があるのでしょうか?
 
主なものでは、ビルなどの高い建物から飛び降りる落下スタント、業界用語で「落っこち」ともいいます。それから火だるまになるファイヤースタント、階段から転げ落ちるスタント、車にはねられるスタントなどがあります。

また爆発のシーンで、爆発の炎をバックに超人的なジャンプを見せて飛ぶ人の映像を見たことがあるかと思いますが、ああいった爆発スタントは、「エアラム」という空気圧で板を跳ね上げて人間を吹き飛ばす特別な機材を使って撮影しています。

ワイヤーに吊られて動くワイヤーアクションや、時代劇の殺陣(たて)などは、スタントではなくアクションの分野になりますが、ほとんどのスタントマンはアクション俳優を兼務しています。
  
――同業者にはどんな方が多いのでしょうか?
 
体を使って表現することに対して、人ができないことをやりたいとか、自分がどこまでできるのかを試したいという思いを持っている人はいますね。単純に体を使う仕事がしたくてこの世界に入ったという人もいます。最近は、戦隊ものや仮面ライダーのようなヒーローものの変身後のアクションをする「スーツアクター」に憧れてこの仕事を目指す若者も多いです。私も怪人をやりたかったのが、この世界に入るきっかけでした。

男女比で言うと男性が9割、女性が1割くらいです。女性は人数が少ない分、一人あたりの活躍の場は多いといえるでしょうね。
 
 
――戦隊もののアクションをしたかったことがこの仕事をするきっかけになったということですが、ヒーローではなくあえて怪人をやりたかったのはなぜですか?
 
やるより、やられたかったんですね。この仕事をしてみると分かるんですけど、斬られる側・やられる側がうまいと、ヒーローが引き立つんです。自分自身、そんなに表に出たい性格ではなかったこともあります。自分が目立つより、人を引き立たせるほうが性に合っていました。

もちろんスタントマンの中には、ヒーローをやりたい!という人もいます。自分のように最初から怪人がいい、裏方がいい、という人はそんなに多くないかもしれません。

キャリアは付き人からスタート。実力があれば1年目からチャンスも

――スタントマンの養成所や、その後の流れについてお聞かせください。
 
養成期間は1年間です。週の前半は授業、週の後半は主に自主練習の時間になります。1年後に卒業公演があり、そこで合格した人と事務所が交渉します。そして契約が成立した後、事務所所属のアクション俳優、スタントマンとしての活動が始まります。

新人は付き人から始まり、先輩アクターの着替えのサポート、面付け(*)など現場の補助的役割をします。次第にワイヤーアクションの際のワイヤーの引き手をしたり、兵隊の役を与えてもらったりするようになります。一概に下積みが長いというわけではなく、早い人では1年目からでもチャンスが与えられる仕事です。

* 面付け:ヒーローや怪人の着ぐるみの頭部を装着すること 
 
 
――仕事をするにあたって、 日頃から意識をしていることはありますか?

現場で自然に動けるよう、自分なりに動ける基準を意識し、日頃から筋力トレーニングを行っています。また、見栄えとしての体型維持のため、太らないように気をつけています。


――体が資本のスタントマンだと思うのですが、活動できる年代は限られてくるのですか?

60代で現役の方もいますよ。確かに肉体的にやれることは限られてきますが、年数と共に経験値は上がってきます。それぞれの年代でやれることがあるので、長く仕事を続けることは可能です。また、スタントマンは役者さんの吹き替えをしますので、役者さんと似た年代や体型の人をキャスティングする必要もあります。

スタントマンの中には経験を積んだのち、アクションの動きをつける「アクションコーディネーター」という演出側のスタッフになる人もいます。仕事をしていく中で作り手をやってみたいと思う人もいますし、ずっとスタントマンとして現役でいたいという人もいますので、人それぞれだと思います。

1日に12回火だるまになったことも。スタントマンは派手にみえるが地味な仕事

――これまでで印象に残ったお仕事について聞かせてください。

通常、火だるまになるファイヤースタントは1回勝負なんですが、あるアクションドラマで、いろいろな角度から燃えている姿を撮影したいということで、1日に12回燃やされたことがありました。

ファイヤースタントって寒いんです。やけどをしないためにキンキンに冷やした耐火ジェルを体に塗るのですが、体温で温まるとジェルが溶け出してしまうので、待ち時間もジェルを体中に塗った状態で体温を上げないように動かずじっとしていなければなりません。
出番がくると呼ばれてバーッと燃やされて、終わるとまた動けない状態で固まってじっと次の出番を待つの繰り返しでした。見た目は派手にみえますが、やっていることは実に地味なんですよね。



見た目が派手でも、仕事内容はあくまで縁の下の力持ちであるスタントマン。日頃楽しく見ているエキサイティングなアクションシーンは、危険なシーンで自分の役割を完璧にやり遂げるプロ意識を持ったスタントマンたちに支えられているのだなと改めて感じました。

体を使った仕事がしたい、特に自分にどれだけのことができるかという可能性に挑戦したい人にとっては、スタントマンは非常に魅力のある仕事だといえますね。
 
 
【profile】
株式会社ジャパンアクションエンタープライズ アクション部 マネージャー 澤江晃史

ジャパンアクションエンタープライズ http://www.japanactionenterprise.com/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スタントマン」
はこんな仕事です

映画やテレビの危険なアクションシーンを、俳優やタレントなどに代わって演技する仕事。断崖絶壁での撮影、火薬を使った爆発シーン、激しい乱闘シーンの連続。高層ビルの谷間を飛び降りたり、自動車にはねられたりといった危険なシーンも安全に演じなければならない。運動能力はもちろん、専門的な技術と集中力が必要。派手に見せながらも自然に振る舞うリアルな演技力が求められる。けがをしないように厳しい練習やトレーニングは必須。殺陣やロープアクション、カーアクションなどはチームワークで展開する。

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