【シゴトを知ろう】スタントマン 編

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【シゴトを知ろう】スタントマン 編

2017.09.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スタントマン 編

映画やドラマで、爆発・落下・格闘といったエキサイティングなシーンを見るのが好きな人は多いでしょう。こうした危険と隣り合わせの特殊な撮影シーンを専門とするのがスタントマンです。
今回は、ジャパンアクションエンタープライズに所属する澤江晃史さんに、スタントマンの仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 映像作品内の危険なシーンの代役や、サポートを担当する
  • スタントマンになりたいという思いはあったが、当時は情報を得るのに苦労
  • 身体能力の高さより体を使った表現や演技が好きなことが大事

撮影現場で、普通の人がやったら危ないことを代わりにするのがスタントマン

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
主にアクションシーンのある映画やドラマの撮影現場で、役者さんの代わりに危険なことをしたり、アクションシーンで役者さんに斬られたり、殴られたりするなどして絡んだりします。危険なシーンの撮影にあたっては、安全確保のためのサポートやケアも仕事の範囲に含まれます。具体的には落下シーンで落下した人をマットレスで受け止めたり、ファイヤースタントで防炎加工を施したりします。また、役者さんへのアクション指導を行うこともあります。

他には、最近「スーツアクター」といいますが、戦隊もののヒーローや怪人の着ぐるみの中に入る仕事もあります。仕事内容は幅広いですが、映像作品や舞台において普通の人がやったら危ないこと全般を代わりにやる人といえると思います。

<一日のスケジュール>
6:00 撮影所出発
7:00 ロケーション地に到着 撮影準備
8:00 撮影開始
17:00 日没まで撮影
18:00 ロケーション撮影終了 現地を出発
19:00 撮影所に戻る
20:00 解散

※日の出前や夕方から撮影開始になるなど、撮影の内容によってスケジュールは大きく異なる。また、合成映像の撮影など、スタジオ内で行うものも多い。

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
普通の人にはできないことや、危険なスタントを成功させたときには達成感があります。皆が敬遠しがちなことを引き受けて、スタッフや役者さんに感謝されるのはうれしいことです。演じることは好きだけど、前へ出ることには興味がなく、裏方でありたいという自分の性格には向いている仕事だと思います。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

この仕事は危険なことばかりで、一歩間違えると生死に関わります。けがをすると周囲に迷惑をかけるので、いかに安全にスタントをやり遂げるかということには神経を使います。けがをしないためにルールを守ること、自分の身を自分で守る技術が重要です。

また、撮影の内容によってスケジュールがばらばらなので生活が不規則になりますし、いつでもコンスタントに仕事の要請があるわけではないので、仕事が忙しい時期と暇な時期の差が大きい仕事です。スタントマンにはフリーランスの方も多いですが、仕事や収入が不安定な中でいかに続けていくかは難しいところだと思います。

体育教師志望から、戦隊ものの怪人志望へ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

戦隊ものの怪人になりたかったんです。大学1年生の時に気持ちは固まっていましたが、当時はまだインターネットも普及していない時代でしたので、どうすればこの仕事に就けるかという情報にたどりつくことができませんでした。スタントマンの募集記事を掲載している雑誌があったことを後で知りましたが、当時はそんな雑誌があることすら知りませんでした。

それで4年生の時に一度諦めて、全く違う業界に就職しました。仕事内容に興味も持てないし、困ったなと思っていたら、パソコンでスタントマンと検索して今の事務所を見つけ、スタントマン養成部があることも知りました。当時は応募要項に25才までという年齢制限があったため、すぐに会社を辞めて、事務所のオーディションを受けました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

体育の教員になりたくて、体育学部に進学しました。当時は、体育教師になって野球部の顧問ができたらいいなと考えていました。
大学時代は野球部に所属して、週末も練習の日々でした。日曜日の朝、練習前に支度をしながらテレビをつけると戦隊ものの番組をやっていました。懐かしいなと思いながら見ていたのですが、ふと「こういう仕事があるんだ」と気付きました。それをきっかけにスタントマンという仕事に対する興味が大きくなり、逆に教員に対する興味は薄れていきました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
幼稚園の頃から、体育だけはずっと得意だったという記憶はあります。小学生の頃から野球をしていて、高校は野球の推薦で進学しました。そのため、高校時代は野球漬けの生活でしたね。かなり体を鍛えられたと思います。

高校生の頃は、スタントマンという仕事に就く可能性自体が想像もできなかったので、スタントマンになりたいとは全く考えていませんでした。

特別運動神経が優れていなくても良い。体を使った表現が好きなことが大事

Q7. どういう人がスタントマンに向いていると思いますか?

体を使った表現が好きな人、演じるのが好きな人が向いていると思います。並外れた身体能力が必要と思われがちなのですが、特別運動神経が優れている必要はありません。もちろん、ある程度の身体能力や反射神経は必要ですが、技術は訓練の中で身に付いてくる部分も多いです。

それよりは自主性がある人。向上心を持って、自分なりに工夫したりアレンジしたりして、技術を高める努力ができる人が向いていると思います。Youtubeの動画や国内外の映画のスタントシーンを見て、どうやって撮ったのか研究してみることもいいと思います。

また映像の撮影にはたくさんの人が関わりますし、スタントも一人でなくチームでやることも多くあります。そのため、協調性があることも求められると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
私の所属事務所では、あいさつをする際は一度手に持っている荷物を下ろして、丁寧に頭を下げるという方針があります。個人的には丁寧すぎると思いますが、相手の目を見てきちんとあいさつできることは大事だと思います。

スタントやアクションは、ただ運動能力が高くて動ければいいというものではありません。目・口など五感をフル稼働して表現するものです。ですから、人として他者としっかりコミュニケーションが取れること、きちんとした会話が成り立つことは大切なのではないでしょうか。

この仕事は付き人から始まり、先輩の姿を見ながら現場で成長していく仕事です。仕事の経験を一つひとつがんばって積み重ねていくことで答えが見えてくる。その先に個性があるのだと思います。
  


近年の、SNSやメールだけでコミュニケーションをしている風潮には違和感がある、とおっしゃっていた澤江さん。スタントマンは体全体を使って表現する仕事ですから、体を大切にすることは非常に重要なのだとお話を伺っていて感じました。体を使って表現をする仕事に興味のある人は、スタントマンについて調べてみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】株式会社ジャパンアクションエンタープライズ アクション部 マネージャー 澤江晃史
ジャパンアクションエンタープライズ http://www.japanactionenterprise.com/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スタントマン」
はこんな仕事です

映画やテレビの危険なアクションシーンを、俳優やタレントなどに代わって演技する仕事。断崖絶壁での撮影、火薬を使った爆発シーン、激しい乱闘シーンの連続。高層ビルの谷間を飛び降りたり、自動車にはねられたりといった危険なシーンも安全に演じなければならない。運動能力はもちろん、専門的な技術と集中力が必要。派手に見せながらも自然に振る舞うリアルな演技力が求められる。けがをしないように厳しい練習やトレーニングは必須。殺陣やロープアクション、カーアクションなどはチームワークで展開する。

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