【シゴトを知ろう】速記者 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】速記者 ~番外編~

2017.09.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】速記者 ~番外編~

速記者という仕事が生まれた時代には、レコーダーは存在しませんでした。しかし現代では録音技術が向上し、速記者の役割も時代に応じて変化してきています。
番外編では、引き続き早稲田速記株式会社の保坂正春さんと岩崎有那さんに、今速記者が求められている役割や新たな領域などについて、さらにお話を伺っていきます。

この記事をまとめると

  • 速記士技能検定は年4回。正答率98%の難関検定
  • 場へ出向くことが減少し、タイピングでの音声データ起こしが増加している
  • 速記者は個人のライフスタイルに合わせて長く続けられる仕事

1級速記士資格は、正答率98%の難関

――速記者の保有する資格について教えてください。

保坂さん:議会などに派遣される速記者は、1級速記士の資格を持っていることが多いです。とはいえ、速記士は民間資格ですので、中には資格を持たない人もいると思います。
速記士になるには、専門学校に2年通うのが一般的ですが、2年で1級を取得できる人は10%程度です。検定試験は年に4回あり、級は6級から1級まであります。級が高くなるほどスピードが要求されます。例えば1級では、1分間320文字の速さで10分間朗読されますので3200文字を入力しなければなりません。正答率98%が合格ラインですから、2%(64文字)しかミスできないので、大変厳しい基準だといえます。

速記はとても便利なものですし、速記を学べる学校がなくなっていくという状況は個人的には寂しいです。速記は習得するのが大変難しいものであるため、今後はタイピング技術等にシフトしていくことは避けられないのかなという思いもあります。

速記文字を使う機会は減っている。音声の文字起こしや字幕制作が増加傾向に

――近年の速記者を取り巻く環境はどのように変化しているのですか?
 
保坂さん:速記者という仕事が生まれたのは、まだ録音機器がない時代でした。そのため言葉を文字にする仕事は速記者の独壇場だったのですが、現代では性能の高い録音機器が身近なものになり、音声認識技術も進化しています。そのため、現場に速記者が出向く機会は減りつつあります。また、テープリライターなど、在宅で音声から文字起こしをする人も増えています。

平成16年に国会の速記者養成所が廃止になるなど、学校や組織で速記教育をするところは今後なくなっていくという状況にあります。

速記文字を使う仕事は減少傾向にありますが、速記のプロのスピード感と正確で高い技術力を生かし、記者会見の音声データを素早く文字起こしするといった類の仕事が増えています。この場合は現場には行かず、インターネットを通じて通信社などから音声を提供され、聞きながら文字起こしをしていきます。今の速記者は、速記だけでなく文字起こしも兼ねて活動している人がほとんどです。

現代における速記は、速記符号を駆使するだけではなく、音声を文字に起こすこと全般を速記と捉える考え方に変わってきています。専門学校などでも、字幕制作について学ぶ学科が作られようとしています。今の時代に即した新たな領域が広がってきている状況です。

速記者は自分のライフスタイルに合わせて長くやっていける仕事

――速記文字を使う機会は減っても、速記者の仕事自体が減少しているわけではないのですね。

保坂さん:近年は、政治の場面で大切な記録が残っていないなどの問題が起きていることもあり、情報公開の重要性が高まっています。そのため、仕事の要請はむしろ増えています。
また、速記者は個人で長くやれる仕事です。フリーランスや、何人かでチームを作って活動されている方は非常に多いんですよ。70才を超えて現役の方もいます。また、自宅でもできますので、特に女性にとっては働きやすい仕事なのではないでしょうか。


――日頃、仕事をする上で気を付けていることはありますか?

岩崎さん:現場に出ると、いろいろな人と接する機会があります。学生時代は机に向かっていれば良いですが、仕事となるとお客様がいらっしゃるので、失礼のないようにいつも気を付けています。速記者は人に見られる仕事です。特に議会では、目立つ場所で作業をしますので、態度や振る舞いには注意をする必要があります。


――今後の目標などがあればお聞かせください

岩崎さん:この4月に入社し、仕事を始めたばかりなので、まずは現場に多く出て、経験を積んでいきたいです。今はまだ、反訳(*)した原稿を先輩方に校閲していただいて納品しているのですが、自分一人の力で校閲を通さず納品できるよう、技術を高めて早く一人前になりたいです。

* 反訳…いったん速記したものを、再び元の言葉・文字に戻すこと。



録音技術が進歩し、速記符号の出番が少なくなっても、情報公開やコンプライアンスの観点から、発言を正確に分かりやすくまとめる需要はむしろ高まっています。そのため、速記者の活躍の機会は減るどころかむしろ増えているそうです。現代の速記者は、音声を聞いて文字に起こすこと全般を担うのが仕事です。これからも時代に即した形で活躍の場を広げていくことでしょう。
 
 
【profile】
早稲田速記株式会社 代表取締役社長 速記士 
公益社団法人 日本速記協会 理事長 保坂正春

早稲田速記株式会社 速記士 岩崎有那

早稲田速記株式会社 http://www.waseda-sokki.com/

公益社団法人 日本速記協会 http://www.sokki.or.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「速記者」
はこんな仕事です

国会や裁判、講演会、株式総会などで行われた発言を、速記と呼ばれる特殊な符号を使って同時に記録するのが速記者の仕事。速記は、明治時代に帝国議会が開設された時点から採用されており、参議院式や早稲田式など、特殊な速記文字や方式が開発された。ビデオカメラやICレコーダーなどが発達しても活躍の場が減少しないのは、速記者自身が現地に出向いて自身の耳と目で確認したことを残すという正確性にある。また、会議録を残すだけでなく、読み物として文章を仕上げる反訳や校閲までを一括して行うこともある。

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