【シゴトを知ろう】ジュエリーコーディネーター 編
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ジュエリーショップのショーウインドーを見て、いつか素敵なジュエリーを身に着けたいと憧れる人も多いことでしょう。でも、自分にどんなデザインのものが似合うのかは、なかなか分からないですよね。そんなとき相談にのってくれるのが、ジュエリーコーディネーターです。今回は「アイデクト 東京大丸店」のゼネラルマネジャーを務め、ジュエリーに関するさまざまな業務に携わる佐藤麻里さんに、お仕事内容や魅力について伺いました。
この記事をまとめると
- 接客時の提案を喜んでもらえること・お客様の笑顔が見られることがやりがい
- ジュエリーを実際に見ることで学んだことも多い
- 観察力があり、人と話すのが好きな人に向いている
提案内容は状況にあわせてさまざま、ジュエリーのメンテナンス相談への対応も
Q1. お仕事の概要と、一日のスケジュールを教えてください。
お客様がお持ちになったジュエリーの価値を高めるご提案をすること、その中でオーダーメードジュエリーについてのご相談に対応させていただくことも私の仕事です。お客様がお持ちのジュエリーの中には使っていないもの、メンテナンスが必要なものもあり、それぞれのジュエリーにとって今の状態がベストかというと、そうでない場合も多いです。
例えばデザインが古いために身に付けなくなってしまったものなら、お客様の好みに合わせたリフォームをご提案したり、ジュエリーを拝見して石が揺れているといった場合にはメンテナンスをご提案します。
<一日のスケジュール> (早番の場合)
09:30 出社・オープン準備・予約状況とスケジュールの確認
10:00 店舗のオープン、お客様の対応・本社への提案書の準備など
11:00 遅番スタッフが出勤
12:00 休憩
13:00 予約のお客様が来店・対応
17:00 お客様が来店・対応(17時頃からが一番接客が多くなる時間)
18:00 閉店
18:30 終業
Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?
ジュエリーに関してのご提案を喜んでいただけたり、「あなたに出会えてよかった」といったお言葉をいただく機会があることです。そしてお客様の笑顔を見られるときが一番のやりがいですね。
Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?
ジュエリーのリフォームの際には、お客様の大切なものをお預かりするので責任を強く感じますし、ジュエリーに関して学び続ける必要がある仕事なので、そういう部分は大変といえば大変かもしれません。それでも、喜んでいただけるときのうれしさの方が大きく感じます。
密接にお客様と関わる接客をしたいという思いから、ジュエリーの道へ
Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。
学生時代から接客のアルバイトをしていて、接客の仕事が好きだったのですが、お客様との関わりがその場限りであることを寂しく思っていました。もっと密接にお客様と関われたらと思い始めたとき、今の仕事を見つけました。それからはすぐに行動し、無事に採用していただいて現在に至ります。
Q5. 現在のお仕事のために、どのようなことを学びましたか?
株式会社アイデクトでは職種を問わず、社員全員が入社後ジュエリーコーディネーターの資格を取得しなければいけないので、まずそれに向けた勉強を通じてジュエリーについてさまざまなことを学びました。それから実務で学んでいったことも多いです。ジュエリーのリフォームやメンテナンスに関して、お客様のご希望どおりの内容が物理的に可能かといったことは、どうしても勉強だけでは分からないことで、いろいろなジュエリーを実際に見ることで判断ができるようになりました。
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
高校時代は看護師になりたかったのですが、人のためになること・人に喜んでもらえることをしたいという思いは当時から変わっていないと思います。
また高校時代から接客のアルバイトをしていて、今の仕事をしたいと思ったのも接客が好きというところからでしたので、それも現在につながっていますね。
興味のあることは積極的に学び、いろいろなものに触れて感覚を培って
Q7. どういう人がジュエリーコーディネーターに向いていると思いますか?
人と会うときに相手のことをよく見ていて、観察力がある人。
そして何より人と話すことが好きな人に向いている仕事だと思います。
Q8. 最後に、高校生に向けたメッセージをお願いします。
学校で学ぶことに限らず、興味のあることは積極的に学び、いろいろなことに触れてみてください。実際に触れることで分かることは多いです。
例えばお店ひとつにしても、雑誌に載っている記事や写真で見るのと自分の足で現地に行くのとでは大きな違いがありますよね。
自分の感覚で培ったものを増やすことが、将来きっと役立つと思います。
高校生の頃から接客に魅力を感じ、お客様との密接な関係を築けるということから現在のお仕事を選ばれた佐藤さん。
「実際に触れることで分かることは多い」「自分の感覚で培ったものを増やすことが将来役立つ」……ジュエリーについて多くのことを実務経験から学び、日々お客様に喜ばれる提案をされている佐藤さんならではのメッセージを、皆さんも是非参考にしてみてください。
【profile】アイデクト 大丸東京店 ゼネラルマネジャー/ジュエリープランナー 佐藤麻里
この記事のテーマ
「ファッション」を解説
ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。
この記事で取り上げた
「ジュエリーコーディネーター」
はこんな仕事です
宝飾品に関する豊富な商品知識を持ち、接客・販売をする仕事。職場はデパートやジュエリーブティックなどが多く、顧客の希望や予算に合わせて、服とアクセサリーのコーディネートも行う。結婚指輪や本真珠のアクセサリーから、男性向けのネクタイピンまで幅広いアイテムに精通していることが重要。宝石鑑定、サイズ直しの加工技術の知識も大切だ。取り扱うのが高額商品なので、顧客から信頼を得られるような高い専門性、接客マナーが求められる。宝飾業界の専門資格としては「ジュエリーコーディネーター」が一般的だ。
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