世の中の流れを知ろう! 業界NEWS〜介護編〜

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

世の中の流れを知ろう! 業界NEWS〜介護編〜

2017.07.25

提供元:マイナビ進学編集部

世の中の流れを知ろう! 業界NEWS〜介護編〜

高齢化が進む日本では、介護の仕事もさまざまな変化を遂げています。そんな中、2014年に誕生した「レクリエーション介護士」という資格をご存じでしょうか? この資格が、介護施設の高齢者と介護職員の笑顔を増やしているといいます。

今回は、レクリエーション介護士の資格を生み出したBCC株式会社スマイル・プラスカンパニー代表取締役社長・伊藤一彦さんにお話しを伺いました。

この記事をまとめると

  • 「レクリエーション介護士」は、高齢者が生きる喜びや楽しみを見つけるサポートを行う資格
  • レクリエーション介護士の資格は、介護の意義を考えるきっかけになっている
  • 介護の現場では、誰もが役立てる可能性がある

アイデア次第で、生活の全てがレクリエーションになる

――レクリエーション介護士の資格とは、どのようなものなのでしょうか?

レクリエーション介護士とは、ご高齢者一人ひとりと向き合い、最適なレクリエーションを提案することを目的として、2014年9月に誕生した資格です。

介護が必要な年齢・健康状態になると、「映画を観に行く」「スポーツをする」といった、日常の何気ない行動をすることがだんだん難しくなります。そして、できなくなるとご高齢者にとって大きなストレスになります。このような問題を解消するために、日常生活の中で生きる喜びや楽しみを見いだせるようにご高齢者をサポートし、生活の「質」を向上させるのがレクリエーションの役割です。


――具体的にどのようなレクリエーションを行うのでしょうか?

介護施設の多くでは、介護職員がご高齢者に向けて簡単な遊びなどのレクリエーションを行っています。代表的なレクリエーションは、一緒に歌を歌ったり、体操をして体を動かしたりなどがあります。さらに最近では、心身の緊張をほぐす「ヨガ」や、最近のヒット曲に合わせて踊る「ダンス」など、若い世代が好むことも積極的に取り入れています。

また、企業やさまざまな業種の方と連携したレクリエーションも行っています。例えば以前、プロのマジシャンの方にご協力いただき、「マジック教室」を開催しました。実際に皆さんにマジックを覚えていただき、お孫さんなどご家族の前でマジックを披露していただいたんです。その他、化粧品会社と連携してメイクアップのレクリエーションも行いました。プロにメイクをしていただくと、「せっかくメイクをしたから、出かけてみたい」と気持ちが前向きになり、皆さんの心が若返ったようでした。

このように、どんなことでもアイデア次第で、ご高齢者のためのレクリエーションに変えることができます。私は「生活の全てがレクリエーションになる」と考えており、その種類は“無限”にあると思っています。

レクリエーション介護士の資格が、介護の意義を考えるきっかけになる

――どのような経緯で、レクリエーション介護士の資格を作ることになったのでしょうか?

当社が運営するWebサイト「介護レク広場(*)」で、会員さまから「レクリエーションのやり方が分からないから教えてほしい」という声を多くいただいたことがきっかけです。そこで、Webサイトでアンケート調査を行ったところ、介護職員の半数以上から「レクリエーションのやり方をちゃんと学んだことがない」という回答をいただきました。

さらにその後、全国200件以上の介護施設を訪問して、現場の介護職員の話しを聞いたところ、レクリエーションを苦にして辞職する介護職員がいる現状を知りました。このときに介護職員がレクリエーションと向き合うことの重要性を痛感し、介護におけるレクリエーションに特化した教育を充実させたいと考え、レクリエーション介護士の資格制度を作りました。


――介護におけるレクリエーションを行う上で、大切なことは何でしょうか?

まず1つ目に大切なことが、ご高齢者との「コミュニケーション」。私たちが声を掛けるときの表情や声のトーンによって、相手の印象は大きく変わります。ご高齢者一人ひとりに合わせてコミュニケーションの取り方を考えることが重要です。

また2つ目に大切なことが、レクリエーションの「企画の立て方」。レクリエーションの目的を明確にし、どのような準備を行えば実現できるか、レクリエーションの狙いや行い方を考える力も求められます。


――レクリエーション介護士の資格ができてから、どのような反応がありましたか?

今までに約1万7千人もの方々に資格を取得していただき、レクリエーション介護士という資格の広がりを感じています。また、介護職員の方々からも「介護におけるレクリエーションの考え方が変わった」という声をたくさんいただき、この資格が介護の意義を考えるきっかけになっていることを感じています。

レクリエーション介護士の存在によって、レクリエーションの時間を充実させることができれば、ご高齢者も介護職員も、皆の笑顔が増えて、介護施設の雰囲気も明るくなるはずです。そうして働きやすい環境が整えば、介護職員の働きがいにもつながっていくのではと考えています。実際に、この資格を持った介護職員がいる介護施設では、ご高齢者やそのご家族、介護職員に笑顔が増えている実感があります。

誰でも介護の現場で役立てる力を持っている!

――介護の仕事に向いているのは、どんな人だと思いますか?

このようなタイプでないと務まらない、というのは特にありません。実際にレクリエーション介護士の資格を持っている方々は、高校生から70代まで幅広く、皆さんそれぞれの特技を生かして活躍しています。特技といっても身構えることはなく、例えば得意なゲームでもいいんです。ご高齢者と一緒にテレビゲームやトランプ、オセロをして遊ぶということでも、立派なレクリエーションになります。介護の仕事に興味がある人は、自分自身の得意なことをぜひ介護に生かしてほしいですね。


――最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。

なるべく早いうちから、介護施設の雰囲気を実感してほしいです。どんな人でも、必ず介護現場で役に立てる力を持っているはずなので、ぜひ一度介護施設に足を運んでみてください。実際に、レクリエーションの時間を楽しむご高齢者の姿を見たら、きっと今までの介護のイメージが大きく変わると思います。

これから高齢化がさらに進み、ご高齢者と接する機会も自然と増えていくでしょう。皆さんには今からご高齢者と積極的にコミュニケーションを取り、気軽にお話しができるようになってもらえたらうれしいです。

ご高齢者と介護職員を笑顔にする、レクリエーション介護士という資格。今、介護の業界では、介護のイメージを変える新しい資格が生まれているようです。介護の仕事に興味が沸いた人は、まずは見学やボランティアを通して、まずは実際に介護施設に足を運んでみてはいかがでしょうか。そして、これから介護現場で何が求められるのか、ぜひ介護について学んでみてくださいね。


※「介護レク広場」
BCC株式会社 スマイル・プラスカンパニーが運営する、高齢者用レクリエーション素材の無料ダウンロードサイト。
https://www.kaigo-rec.com

取材協力:スマイル・プラスカンパニー

この記事のテーマ
サービス・インフラ」を解説

多くの人に便利、快適、感動などをもたらす業界です。人が何を望んでいるかというニーズを先取りし、サービスとして提供します。サービス業は「飲食、宿泊」「医療・福祉」「教育」「情報」や、それらを組み合わせた「複合サービス」があります。インフラはインフラストラクチャーの略で、電気やガスを供給する「エネルギー」、ヒトやモノを移動させる「交通・物流」など生活基盤を支える産業です。

「サービス・インフラ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医療機関・調剤薬局・介護・福祉サービス」
はこんな業界です

医療業界は、病院や診療所だけでなく医薬品メーカー、医療機器・器具メーカーなど医療に関わる企業や団体全般を指す。また、一般医薬品や処方箋(せん)医薬品を扱う調剤薬局やドラッグストアも含む。介護・福祉業界では、加齢・病気・障がいなどにより日常生活を送ることが難しい人たちや、その家族に支援サービスを提供。これらの業界では、医師、看護師、MR(医療情報担当者)、薬剤師、介護福祉士といった専門職に就く人が連携し、業務を行うことが多い。

「医療機関・調剤薬局・介護・福祉サービス」について詳しく見る