【シゴトを知ろう】制作担当(映画) ~番外編~

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【シゴトを知ろう】制作担当(映画) ~番外編~

2017.08.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】制作担当(映画) ~番外編~

「【シゴトを知ろう】制作担当(映画) 編」では、松竹撮影所京都製作部の山田智也さんに、製作部の仕事の具体的な内容や求められるスキルなどについて伺いました。
番外編では、映画製作の現場でのエピソードを中心に、より知られざる製作部についてのお話を伺います。

この記事をまとめると

  • 業界内用語も多く、職人気質で体育会系な映画撮影の現場
  • 最近の映画業界は、製作部に限らず女性の進出がめざましい
  • 製作担当は製作部のまとめ役であり、新人教育やチーム編成の役割も担う

おもしろい業界用語がいっぱい

――映画の現場ではたくさんの業界用語が飛び交っているイメージがあります。どのような業界用語があるのでしょうか?
 
映画業界は業界用語がとても多いと思います。毎日新しい言葉が生まれているんじゃないかと思うくらいです。現場によって用語が違う場合もあります。
映画の現場は、数十人ものスタッフが何週間も一緒にいるわけですから、学生時代の部活のノリみたいになり、誰かが使いだした独特の言い回しが一時的にはやってしまうこともあります。

有名なところでは、こんな用語があります。
せっしゅ…高さを底上げすること。 語源は早川雪洲(はやかわせっしゅう)という昔の俳優から。背の低い俳優の背を高く見せたことから
ばみる…俳優さんの立ち位置をマークすること
なめる…被写体の手前にもう一つ被写体を置き、手前の被写体越しに撮影をすること
ばれる…時代劇なのに画面に現代の看板が映り込む、撮影機材が映り込むなど、画面内に映るべきでないものが映っていること
わらう…よけること
この仕事を始めた当初、何を言っているのか全然分かりませんでした……。
 
 
――他にも、一般の人に驚かれるような業界の常識はありますか?

撮影において、実は天候がかなり重要です。雨が降ったら撮影はできないですし、晴れのシーンや曇りのシーンに合わせて撮影をするのは大変です。
そのため、製作部はかなり天候を気にして、有料の天気情報を登録している人が多いです。毎日天気情報を見ていますので、よく驚かれます。最近では、雨雲が近づくとメールしてくれる雨雲アラームというものがあり、プライベートで、雨が5分後に降ると言って友人に驚かれました。

芸術肌で職人気質・体育会系の映像業界は、素直な人が向いている

――業界にはどんなタイプの人が多いですか? 製作部に向いている性格とはどんなタイプでしょうか?

映画界全般の雰囲気は、職人気質で体育会系です。監督のタイプも、怒りっぽい人・内向的な人・寝ない人・夜だけ元気な人など、タイプはさまざまで、監督の性格によって映画の表現も変わってきますので、とても面白いです。スタッフは、芸術家肌で情熱的な人が多いと思います。
製作部には、温厚な人や我慢強い人が多いと思います。裏方中の裏方であり、献身的な人が多いです。
最近は女性のスタッフが多く、半分以上が女性スタッフで占める現場もあります。
製作部に向いているのは素直な性格の人だと思います。業界用語も多く、職人気質で体育会系なところが多いため、製作部だけでなくどの部署でも素直な人ほど吸収が早く、成長が早いと思います。
また、監督やカメラマン、映画やドラマといったジャンルによっても撮影方法が違ってきますので、一つの常識にとらわれずいろんな手法や考え方を学ぶ気持ちも大事だと思います。

製作担当は製作部のまとめ役。新人教育やチーム編成の役割も

――仕事をしていくにあたって、日頃から気をつけていること、心がけていることはありますか?

体調を崩して動きが悪くなり、撮影の進行を妨げることのないように、体調管理には気をつけています。
また休日や時間がある時は、映画を見るように心がけています。映画が好きだという気持ちを忘れないためにも、特に昔から好きなゾンビ映画は無理してでも見に行くようにしています。他の映画スタッフでも、1日に4〜5本映画館で鑑賞するなど熱心な人が多いです。
あとは、できるだけいろいろな所へ出かけるようにしています。新たな風景や場所を見つけられれば仕事にも役立ちます。
 
 
――業界内の横のつながりはありますか?

横のつながりは多いと思います。製作部としていろいろなスタッフと出会いますので、1作品ずつ出会いがあります。また、新しいロケ地やお弁当屋など情報交換する事が多いので、他社の製作部とできるだけ交流するようにしています。

――仕事を始めてみて驚かれたことは何ですか?

映画がこんなにも大人数で作られているということ、またそれだけの人数が無駄なく機能的に動いていることに驚きました。

――業界内のキャリアパスについてお聞かせください。

製作部は、新人は製作進行からはじめ、製作主任、製作担当の順にキャリアアップしていきます。キャリアアップするにしたがって業務の範囲は広がり、責任も大きくなります。
僕は製作進行を3〜4年、製作主任を2〜3年、製作担当を4〜5年経験し、最近ラインプロデューサーになりました。
作品によって異なりますが、基本的に製作部はチームで作品を担当します。広く全国公開される規模の作品で8〜10名程度のことが多いです。
製作部は慢性的に人手不足のため、製作担当は部下を育ててチーム編成ができることも大切です。
監督やカメラマンなど、スタッフの意見をくみ取る、対応力の高い人ほど出世が早いと思います。また、フリーランスが多く、実力が重視される業界ですので、能力のある人も早く出世できると思います。
  

映画の撮影は、情熱さえあればできるというものでは到底ありません。撮影時に伴う複雑で多種多様な課題をひとつずつクリアしていくのが製作部の仕事であり、その製作チーム全体の責任を負うのが製作担当です。
映画業界に興味のある人は、多くの献身的な支えによって映画が世に生み出されていることを感じながら鑑賞すると、よりいろいろな発見があるかもしれませんね。
 
 
【profile】株式会社 松竹撮影所 製作部 京都撮影室 山田智也
松竹撮影所ホームページ http://www.shochiku-ks.com/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「制作担当(映画)」
はこんな仕事です

映画の撮影に当たってロケ地との交渉を行ったり、撮影現場でのスタッフの食事、宿泊施設の手配など、映画撮影における金銭的な管理を中心に、さまざまな出納処理や雑務を担当する仕事。助監督が映画監督の助手的な存在であるのに対し、制作担当は映画プロデューサーの助手的な「予算管理担当」といえる存在である。この仕事を通じて一定の経験を積み重ね、予算管理の面でノウハウを蓄積し、その後チャンスを得て映画プロデューサーになっていく人もいる。金銭的な面から映画を支える、縁の下の力持ちといえる。

「制作担当(映画)」について詳しく見る