【シゴトを知ろう】ドルフィントレーナー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ドルフィントレーナー ~番外編~

2017.08.16

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ドルフィントレーナー ~番外編~

イルカとコミュニケーションを取りながら技を教えるドルフィントレーナー。横浜・八景島シーパラダイス「アクアリゾーツ」で働く鈴木涼太さんは、イルカだけでなくアシカやセイウチ、ペンギンといった動物の飼育・トレーニングをし、一緒にショーに出演しています。「頭が良い動物」といわれるイルカですが、トレーニングではどのような工夫をしているのでしょうか。

この記事をまとめると

  • ショーに慣れるまではベテランの動物にサポートしてもらう
  • ショーの最中にイルカが“家”に帰らないというアクシデントも
  • いつも水に濡れているので肌が乾燥しがちだけど魚の油分が保湿になっている!?

イルカの気持ちを知るには「いかに細かく観察できるか」が大切

――イルカにも性格の違いはありますか?

トレーニングをしていても、種目を覚えるのが早かったり逆になかなか覚えられなかったりとさまざまです。イルカは言葉が通じないので、モチベーションやその時の気分を知るには「動物をいかに細かく観察できるか」に尽きます。こちらの意図をスムーズに伝えるためにも、それぞれの動物に合わせて分かりやすくサインを出すよう心がけています。一方でイルカも人間をよく見ていて、トレーナーによって態度を変えることもあるんですよ。他のトレーナーと同じことをしているのに言うことを聞いてくれない時は「本当に頭がいいな」と悔しい思いをしています(笑)。

――どれくらいの期間でショーに出られるようになるのですか?

私の場合は入社後ショーに出演できるようになるまで4~5カ月くらいでした。初めはボールの上げ下げや、プールとプールをつなぐ水門の開閉など、動物とは直接関わらない仕事からスタートします。そうやって全体の流れを把握してからベテランの動物と一緒にショーに出演します。慣れるまでは経験豊富な動物にサポートしてもらう感じですね。

いつも新鮮な楽しさがあるショーを作りたい

――体調管理で気をつけていることは?

水族館のショーはチームで行うので、1人がケガをしたり風邪を引いたりすると他のスタッフに大きな負担をかけてしまいます。特に繁忙期には1日6~7回のショー出演が続くこともあり、健康管理は第一です。ショーに全力を注ぐため、休める時にはしっかりと休み、できるだけ疲れを残さないようにしています。


――ショーの企画を考える上で心がけていることは?

リピーターの方に「前より面白い」と思ってもらえるショーを作っていきたいですね。お客様に伝えたいテーマを明確にして、いつも新鮮な楽しさを提供したいと思っています。でも、ショーのプログラムごとに全て種目を変えて動物たちに覚えさせるのは困難です。動きを伝える約20種類のサインをうまく組み合わせ、同じ種目でも違う見せ方ができるように工夫しています。


――ショーでアクシデントが起こることは?

イルカがうまく言うことを聞いてくれないなど、小さなアクシデントは日常茶飯事です。中でも一番困るのが、アクアスタジアムのプールからイルカが戻ってこない時。イルカが“家”である外のプールに帰らないと、ショーの場面転換ができなくなってしまうんです。以前ショーの最中にシロイルカが離れて泳いで行ってしまい、エサを見せたりしても全く戻ってこなかったことがありました。そうなるともうどうしようもないので、大きな網で追い込んで外のプールに戻すことになります。その時は追い込みにショーの30分をすべて費やしてしまい、仕方なく進行役のスタッフに“実況中継”をしてもらいました。「めったに見られないシーンで面白かった」と言ってくださるお客様もいたのですが、内心では本当に焦りました。さらに最近は動画を手軽にネットにアップできるので、アクシデントが形として残ってしまい少し恥ずかしいです。

動物に対する愛情や興味が、仕事を通じて一層強まった

――仕事を通じて自分が変わったと思うことはありますか?

同年代の気の合う仲間とだけ付き合っていれば良かった学生時代とは違い、社会人になるといろいろな立場、年齢の人と接する必要があります。動物について上司や先輩に聞かなければ分からないこともたくさんありますし、水族館には小さいお子さんから高齢の方まで幅広い世代のお客様が来場されます。そのような中で徐々に、誰とでも積極的にコミュニケーションが取れるようになりました。また動物に対する愛情や興味は、この仕事を始めてから一層強くなりました。


――お仕事にまつわる「あるある」エピソードがあれば教えてください。

水に濡れている時間が長いので、手や顔が乾燥してすぐガサガサになるはずですが、意外にそうでもありません。普段魚に触れることが多いので、どうやら魚の油分が保湿に役立っているようなんです。2日くらい仕事が休みで魚に触らないでいると、手荒れが一気に加速します(笑)。
また、休日に水族館に行くと、動物の展示よりもショーの構成や種目、トレーナーの動きなどが気になってしまいます。水族館にはそれぞれ特色があって行くたびに刺激を受け、モチベーションアップにもつながっています。


――ドルフィントレーナーになるためにやっておいた方がいいことはありますか?

泳げることはもちろんですが、この仕事ではタンクを背負って水槽やプールに潜ることが多いんです。業務で潜水用具を身につけて潜るには「潜水士」という資格が必要なので、ドルフィントレーナーを志望するなら取得しておいた方がよいでしょう。潜水士の資格には実技試験がないので、ダイビングライセンスも併せて持っていると「実際に潜れる」というアピールになるかもしれません。



「動物の健康管理やスムーズなトレーニングのためには、日頃からしっかりと様子を観察することが大切」と語る鈴木さん。少しでも分からないことがあれば、本で調べたり先輩の経験を聞いたりして勉強しているそうです。鈴木さんが務める横浜・八景島シーパラダイスでは、ショーが行われるアクアスタジアムの「バックヤードツアー」も開催されています。ショーの裏側を知れば、これまでとは違った動物たちの魅力が発見できるかもしれませんよ。


【profile】横浜・八景島シーパラダイス アクアリゾーツ 鈴木涼太
http://www.seaparadise.co.jp

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ドルフィントレーナー」
はこんな仕事です

ドルフィントレーナー、イルカトレーナー、イルカの調教師などと呼ばれるが、同じ職種を指している。イルカと一緒に長い時間を過ごして仲良くなり、イルカの微妙な気持ちの動きを感じ取れるようになって、十分なコミュニケーションを取りながら、イルカにショーのパフォーマンスを仕込んでいく。イルカの生態や健康管理法など、科学的な知識や技術を身に付ける必要がある。ただイルカが好きなだけでは不十分で、水族館などのお客にイルカの魅力を伝え、イルカとお客をつなぐ重要な役割を担っている。

「ドルフィントレーナー」について詳しく見る