【シゴトを知ろう】ファッションショープランナー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ファッションショープランナー ~番外編~

2017.08.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ファッションショープランナー ~番外編~

ファッションや化粧品などのプレス向けイベントの企画・演出・プロデュースを担うのが、ファッションショープランナーです。
番外編では、株式会社SOTO代表取締役の尾藤信吾さんに、さらに仕事についてお話をお伺いすると共に、仕事に対する姿勢やそのバイタリティーの原動力などについても伺いました。

この記事をまとめると

  • ファッションイベント業界は狭く、10社程度。同業者は協力関係にある
  • 若い頃に現場を多く経験することで培った経験と人脈が今の自分を支えている
  • イベントに関する全要素を把握し、責任を持つのがファッションショープランナー

他人には興味がない。自分がやるべきことに意識を集中している

――ファッションショープランナーは、業界にどの位いらっしゃるんですか?

ファッション業界は狭く、イベント関係をやっている会社の数も10社程度です。元々は大手が2社しかなかったのが、その2社にいた人たちから枝分かれして今の状況になっています。だから、国内のどのイベントも知らない人がやっているということはほとんどありません。
同業者同士はとても仲がいいです。大きい現場の場合はお手伝いに行ったり、来てもらったりということもよくあります。


――同業者の方にはどんな方が多いですか?

みんなクセがありますよ(笑)。ファッション業界にはジェンダーレスの方も多いですし、2分前に言っていたことと話が違う人もいますね。
依頼主は女性の割合が高いのですが、やっぱりクセがありますね。感情の振れ幅が大きい方なども多くいます。


――そうした個性的なファッション関係者と渡り合っていくのは大変ですか?

大変ですが、ストレスを感じることはありません。
打たれ強さなど、ハードに野球をやってきたことが役に立っていると思います。野球の練習中には、理由が分からず怒られるといった理不尽なこともたくさんありました。でも、その中でいろいろなことを教えてもらっていると感じていました。


――いろんな人と上手くやっていけるというのは、人がお好きなんですね。

というよりは、人に興味がないのかもしれないです。自分のことに集中しているので、人に何か言われても、意見が合わなくても「ああ、そういう考え方なんだね」と思うだけです。
過去の事はどうでもよくて、根にも持たない。人付き合いも全然良くないですよ。気の合う人とプライベートで飲みに行ったりはしますが、営業として飲みに行くことはほぼしないです。


――仕事をする上で、何に気持ちを集中させているのでしょうか。

仕事の成功です。もちろん依頼主にも喜んでもらいたいですが、まずお客さんが喜ぶことを考えます。見る人に驚きと感動を与えることが一番だと思います。

会社でなく個人対個人の関係性が優先されるファッションイベントの世界

――そうそうたるブランドのお仕事を多数請け負われていますが、営業も全くされないとのこと。どのように仕事の幅を拡げてこられたのでしょうか。

独立するまでの、必死だった20代の間に本当にたくさん仕事して、いろいろな人と知り合ったということが一番大きいと思います。本当に人脈が大切だと感じますね。
ファッション業界は外資系企業が多いこともあって転職が多く、依頼主の担当者もブランドを渡り歩いています。その度に担当者もころころと変わるんですけど、別のブランドに移った担当者がまた僕に仕事を依頼してくれます。会社対会社ではなく、人対人の関係性がずっと続くんです。


――印象深かったお仕事について聞かせてください。

専門学校在学中の20歳の頃、ファッションショーの楽屋アルバイトをしている間にイベント会社のスタッフと仲良くなり、個人的に声をかけられて学校を休んで2カ月間一流ファッションブランドの全国ツアーに制作アシスタントとして同行しました。
1つのトラックに荷物を詰め込んで、全国の都市を回っていくんです。制作スタッフは僕を含めて3人でした。
あまりにも寝る時間がないことには驚きました。イベント会場であるホテルでは、大抵ホテルの宴会が終わった22時〜23時から朝にかけて設営をします。朝になるとモデルが会場入りするので、そのままリハーサルとヘアメイクに入ります。昼から3回くらいファッションショーをやって、19時頃お客さんが帰ったらすぐに撤去開始。撤収は深夜にまで及びます。
そしてその足で次の都市に移動、着いてすぐまた設営が始まります。とても過酷でした。

細部に至るまでの全てを把握し、責任を負うのが役目

――見かけの華やかさと違って、内実は過酷なのですね。素朴な疑問なのですが、スタッフを交代制にする事はできないものなのですか?

現場には入れ替わり立ち代わりさまざまな部門のスタッフが出入りし、それぞれの専門の仕事をします。それら全部を分かってジャッジする人が演出家です。演出家は、微妙な感覚の面も含めて、「これで行こう」と決めなくてはいけない。そうしなければ誰も動けません。そのため、代わりがきかないんです。
また、依頼主は会社にではなく、演出家個人に対して信頼して任せています。そういう意味でも代わりがききません。


――タフな状況の中でも頑張れる原動力はなんなのでしょうか?

長々と下積みをする人生は嫌だったので、とにかく若いうちにやらなければ、ということで20代の間は本当に必死でした。正直、彼女や家族に関わる余裕はあまりなかったです。仕事がまず一番。体を労わることも怠っていたので、体調が悪い時期もありました。
それでも、野球部で鍛えられていたのでタフだったんでしょうね。
今も基本的にオンオフはないし、休日も決まっていません。「仕事を離れてリフレッシュ」という発想もないですね。

確かに過酷でしたが、その時代に本当にたくさんの現場に行って多くの人に会って、全部目に焼き付けたことは自分にとっての大きな財産になりました。また、長い休みが取れたときには、1カ月半ほどバックパックを背負ってヨーロッパや東南アジアを回ったりもしていました。

僕はアーティストではないから、ゼロからものを生み出すことはできない。ですが、今まで見て来た何千という現場の中から、脳が勝手にそれらのいいところだけを選んで、組み合わせて、新しいものをクリエイションするという感覚が磨かれました。若い頃に旅で見た景色や人や物も、具体的に意識はしていないですが、ものづくりする発想の役に立っていると思います。


――これからやってみたいことや目標があればお聞かせください。

近いものだと五輪ですね。そこまで頑張ろうと思っています。長期的なプランを立てるのは苦手なので、とりあえず見えている東京五輪。何か手伝えたらいいなと思っています。



明確な目的意識を持ち、自分を信じて突き進んでこられたことがお話から強く感じられました。いろいろな仕事をする上で「コミュニケーション力が必要」と言われることが多い世の中にあって、「他人には興味ない」ときっぱりと言う尾藤さん。くよくよ悩むことなく、やるべきことだけに気持ちを集中するその姿勢に、多くの依頼主が信頼を寄せているのではないでしょうか。


【profile】株式会社SOTO 代表取締役 尾藤 信吾
SOTO website: http://sotooffice.com/

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ファッションショープランナー」
はこんな仕事です

ファッションブランドやデザイナーの多くは、春夏と秋冬の年2回、新作をショーで発表する。モデルが新作を着用し、ランウェイを歩いて来場客や報道陣にお披露目する。仕事内容は、ファッションデザイナーやアパレル企業などから依頼を受け、ショーの会場手配や演出、PRなどを行うこと。イベント企画会社の所属かフリーランスが多い。何より新発表のコレクションのコンセプトをしっかり把握することが需要。そこから魅力を引き出し、目新しい演出法を考えることが好きな人に適する。イベントや舞台演出の経験も生かせる。

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