【シゴトを知ろう】ファッションショープランナー 編

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【シゴトを知ろう】ファッションショープランナー 編

2017.08.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ファッションショープランナー 編

美しいモデルがランウェイを歩く、きらびやかなファッションショー。ひとときの夢のような、現実離れした世界を作り上げるのがファッションショープランナーですが、実は華やかなだけではなく、地道で煩雑な多くの仕事を土台として成立しているということを知っている人は少ないでしょう。
今回は、株式会社「SOTO」代表取締役の尾藤信吾さんに、ファッションショープランナーの仕事についてお伺いしました。

この記事をまとめると

  • ショーやファッションイベントを企画・演出・プロデュースする
  • 学生時代にファッションショーの楽屋アルバイトやツアーを多く経験
  • ファッションが好き、サプライズが好き、タフさと実行力も重要

プレス関係者向けのファッションイベントをトータルで請け負う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

ファッションショー・ファッションブランドのパーティー・コスメの新製品発表会・ヘアーショーなどのイベントの企画・演出・プロデュースをしています。
クライアントの依頼を受けて舞台の設計図面を描き起こすことにはじまり、ショーの運営にあたっては、会場や什器などの手配をし、舞台大道具・音響・照明・映像・モデル・ヘアメイクなど、そのイベントに一番適した人員のキャスティングも行います。

ショー当日は設営から撤収まで全体を統括し、演出を担います。僕は、特に演出面で評価していただいて仕事が来ることが多いです。

今はファッション業界も実益重視で、ファッションショーは減少傾向にあり、関連イベントをトータルで請け負うことも増えています。そのため、「演出家」「ファッションプロデューサー」という位置づけで仕事をすることも多いです。

イベントで対象とする顧客は、ほぼ100%プレスと業界関係者で一般の方はいません。ですから、僕らの仕事は依頼主ありきであり、「イベントでチケットを売ってその売り上げで成立させる」という形はゼロです。
ファッション業界のプレス関係者を相手にしているので、A/W(秋冬)の2〜3月、S/S(春夏)の10~11月が忙しいです。化粧品関係は6月に発表会が集中します。8月、12月は比較的ゆとりがあります。

<ある一日のスケジュール>
9:30 始業
企画・プランニング・打ち合わせなど
仕事の割合としてはPCに向かっている時間が8割、外出が2割
20:00 終業(日によってさまざま)


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

人に驚きや感動を与えること、不可能を可能にすることです。仕事をする上での無理難題の数々に、自分を試されている気がします。そんな中、知恵を絞って小さい事でも「できた」ときはうれしいですね。自分じゃないとできなかったことができるとうれしいです。
だから、僕は「できません」って絶対に言いたくないんです。これまで実際にやってみて、どうしてもできなかったことって、実は意外に少なかったです。やる前からできないと諦めている人が世の中には多いと思います。

僕にはやりたいことがたくさんあるので、自分の人生はとても短いと思うんです。
今は、働いて何になるの?と感じている若い人もたくさんいると思います。僕は、会社に入って面白くない仕事をして、デスクに張り付いているよりは、自分の好きなことだけやればいいじゃないという考え方を持っています。ただし、楽しみつつも、きちんと仕事としての価値を生み出すことが大切です。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

パソコン上で会場の舞台設計をしますが、実際に設営する段階になるとそれが100倍くらいの大きさになって立ち上がってくるので、完成形を事前に正確に把握するのは難しいことです。確かにスケールの大きい仕事はエキサイティングではありますが、依頼主に細かい部分を指摘されることも多いので、気も使います。

依頼主が皆アーティストなので、全てが感覚の世界なんです。
例えば、打ち合わせからテーマを共有して、壁も床も全部真っ白の空間でいこうということで準備をしても、直前に来日したデザイナーが「いや、ここは黒だね」と言ったら全部取り壊して黒に変えます。もちろん、コストを見てやめる場合もありますが。

テレビの画面があったら、当然あるはずの電源やケーブルを絶対見せてはいけないこともあります。普通のコンサートをやっているようなイベント会社ではその感覚は理解できないし、大道具・音響・照明なども、そういうことを分かっている人が必要なんです。そうした特殊な要望に対応できるイベント会社や職人は、おのずと限られてきます。

学生時代にファッションショーの楽屋アルバイトをしたことが転機に

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

大阪の服飾専門学校を卒業後、すぐ東京に出てきて、学生時代からファッションショーの楽屋アルバイトでつながりのあった大手のイベント会社にそのままお世話になりました。とはいえ、その会社の社員になったわけではなく、フリーランスとして仕事を受注する形で関わっていました。
初めから個人事業主でやってきて良かったと思っています。他のイベント会社とも仕事をして幅を広げ、2年後ぐらいには「これで食べていける」と思えるようになりました。
その後、新たに会社を立ち上げることになった先輩に誘われて、そこで4年程仕事の経験を積んでから独立しました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

服飾専門学校のスタイリスト科で3年間、ファッションビジネスについて学びました。入学時はスタイリストが何か、デザイナーが何かもよく分かっていませんでしたね。
この学校に行っていなかったら今の自分はなかったです。というのは、近隣でファッションショーがあると、イベント会社から先生を通じてファッションショーの楽屋アルバイトの話がスタイリスト科の学生に来る、そのアルバイト経験が自分の将来を決めたためです。
初めて参加した時、その華やかさに魅せられ、電気が走ったようでした。それまで外国人の方すらあまり見ることのない環境にいましたから。それからは、話があるたびに欠かさず参加しました。
20才の時には、学校を2カ月休んで有名ブランドのショーの全国ツアーに帯同しました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

僕の出身地は「洋服なんか何でもいい」というような広島の田舎町で、駅までバスで30分かかるようなところです。
ずっと野球をやっていて、特待生で広島市内の野球の強豪校に進学しました。絵を描く事やファッション、芸術は子どもの頃から好きでしたが、そんなことを考える暇もないくらいに野球漬けの毎日でした。
当然プロ野球選手を目指していましたが、高校3年の時にけがをして野球をやめることになりました。
野球をやめて次どうするのか考えた時、元からファッションに興味があったことと、何より男子校だったので「とりあえず女性にモテるためにはファッションだろ!」と思い立ち、ファッションの大学か専門学校に進もうと思いました。大学は通う期間が長く、だらだら遊んでしまうかもしれないという懸念もあったので、服飾専門学校に進学することにしました。

ファッションが好き。タフで実行力があることも求められる

Q7. ファッションショープランナーに向いているのはどんな人ですか? 必要とされる適性についてお聞かせください。

アートや芸術が好きなこと、人を驚かせるサプライズが好きな人ですかね。また、人と同じことをやっていてはだめなので、自分の感覚をどう表現して形にできるかも大切だと思います。
ショーの仕事でパリなど海外へ行くこと、外資系企業の担当者には外国人が多いことからも、英語はできたほうが絶対に有利です。
他にはやはり東京に拠点があることですね。同業者も東京にしかいません。僕は専門学校が大阪でしたが、学生の時点で上京しても良かったなと思います。

ファッション関連の資格は、ないよりはあったほうがいいと思います。系統立てて勉強する機会になり、仕事上ためになることもあります。僕も「ファッションビジネス検定」と「色彩・カラーコーディネーター」の資格を持っています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

ハングリー精神を持ってほしいです。ジャンルを問わず、いろんなアートやショーに足を運ぶのもすごくいいと思います。幅広く興味を持って、食わず嫌いをせず何でもやってみる。その中で自分に何が合っているかが見えてくると思います。
この仕事には、気合いと図太さと突破力が必要。やる前からあきらめるのではなく、まずはぶつかってみることだと思います。



高校球児から転身してファッションショープランナーになったという、異色の経歴を持つ尾藤さん。多大な資金と人的資源を投入し、地道に準備と検討を重ね、たった数十分間という短時間のステージで最高のパフォーマンスを引き出すのがファッションショーです。その集中力は相当なものでしょう。
尾藤さんのお話を伺っていると、ファッションショーがさながらスポーツの大舞台のように感じられました。


【profile】株式会社SOTO 代表取締役 尾藤 信吾
SOTO website: http://sotooffice.com/

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ファッションショープランナー」
はこんな仕事です

ファッションブランドやデザイナーの多くは、春夏と秋冬の年2回、新作をショーで発表する。モデルが新作を着用し、ランウェイを歩いて来場客や報道陣にお披露目する。仕事内容は、ファッションデザイナーやアパレル企業などから依頼を受け、ショーの会場手配や演出、PRなどを行うこと。イベント企画会社の所属かフリーランスが多い。何より新発表のコレクションのコンセプトをしっかり把握することが需要。そこから魅力を引き出し、目新しい演出法を考えることが好きな人に適する。イベントや舞台演出の経験も生かせる。

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