【シゴトを知ろう】着付けの先生 編

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【シゴトを知ろう】着付けの先生 編

2017.08.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】着付けの先生 編

かつて着物は、日本人にとって日常的な装いであり、自分で着付けをすることが当たり前でした。しかし現代では、着物は卒業式や成人式、結婚式などの特別な日に身に付けるハレの衣装で、着付けはプロに頼むものと考えている人が多いのではないでしょうか。
今回は、結婚式場などに出向く他、千葉県船橋市でご自身が経営するサロン「So-magic(ソーマジック)」でヘアメイクから着付けまでを行っているそうますずよさんに、仕事内容や着付けの仕事をするようになったきっかけなどについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • お客さまの大事な場面を演出する和装。確かな技術と下準備が欠かせない
  • 美容師専門学校でふれた着付けの世界。いつの間にかすっかりとりこに
  • コミュニケーション力も大切だけど、まずは技術! 失敗を恐れずに挑戦あるのみ

お客さまあっての仕事。早朝から仕事が始まることも珍しくない

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください
 
和装の着付けだけを行う先生もいますが、私の場合はヘアメイクから着付けまで基本的に1人で行っています。でも、成人式や卒業式シーズンなど予約が重なる時には、信頼のおける仲間を呼び、私がヘアメイクをして着付けは依頼した着付師にお願いするなど、役割分担をすることもありますね。
ヘアメイクや着付けは、サロンで行う他、結婚式場やお客さまのご自宅へ出向いて行うこともあります。

<ある一日のスケジュール>
06:30 サロンの掃除、お客さまを迎える準備
07:00 卒園式に出席されるお母さまのヘアセット、付け下げ(*1)の着付け
08:00 次に予約されているお客さまの準備
09:30 卒業式に出席されるお客さまのヘアセット、振袖(*2)の着付け
11:00 翌日予約されているお客さまの準備、昼食
14:30 翌日予約されているお客さまの着物搬入と確認(4件分)
19:00 帰宅


*1 付け下げ:未婚・既婚どちらの女性も着用でき、ある程度あらたまった席に着ていける着物のこと。柄が小さなものが多く、布地の縫い目に柄がまたがらないのが特徴。

*2 振袖:未婚女性の第一礼装。袋状に垂れた長い袖を持つ着物のこと。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
一番うれしいのは、「苦しくなかったし、また着物を着たくなった!」と言っていただけることです。そのような言葉を聞くと、着物の文化を途絶えさせないための貢献が少しできたかなと感じます。「着物を着たい」と思っていただけるのが何よりもうれしいですね。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
今はもうその段階は過ぎましたが、着付けの技術を習得する間、さまざまなことを覚えなければならない期間は大変でした。先輩のチェックが入り、何度もやり直しをさせられたこともありましたね。
和装はお客さまの大事な場面のための装いなので、失敗は許されません。そのため、確かな技術としっかりとした下準備がとても重要なんです。

美容師になるつもりが、現場を体験したことをきっかけに着付けの世界へ

見た目の美しさだけではなく、着心地も考えて着付けをしているそうまさん

見た目の美しさだけではなく、着心地も考えて着付けをしているそうまさん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?
 
小学生の頃から「美容師になりたい」と思っていたので、高校卒業後、美容師の専門学校へ進みました。着付けの基礎を学んだのは、その専門学校の授業です。
卒業前にインターン(実習生)として勤務したホテルの美容室で花嫁さんの着付けをするようになり、豪華な着物や和の小物にとても興味が湧きました。卒業後もホテルの美容室で和装をメインに担当し、その経験を生かして独立しました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
美容師の専門学校だったので髪の毛のカットやシャンプーの技術を学び、着付けに関しては、別途授業料がかかるコースを受講しました。また、メイクスクールにも通って、メイクの技術も身に付けました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の時には、自分が着付けの先生になるなんて思ってもいませんでした。小学生の頃から美容師になるつもりでしたから(笑)。
でも、髪の毛を切ることよりもアップにした髪型を作る方が面白かったり、普段とは違う服を着ることが楽しかったり、メイクや着付けで変身していく人を見て「こんなに変わるんだ!」と驚いたりする経験を通して自分の興味が絞られていった結果、現在の仕事にたどりついたと感じています。

技術を身に付けることが大切。失敗を恐れずに挑戦してほしい

Q7. どういう人が着付けの先生に向いていると思いますか?
 
技術ありきの仕事なので、さまざまな技術をきっちりと習得できる人です。人を相手にする仕事ですのでコミュニケーションも大事ですが、いくらコミュニケーション力に長けていても、技術をおろそかにしてはお客さまに満足してはいただけません。

あとは、意外と裁縫の技術も必要なんですよ。というのも、花嫁さんが羽織る打ち掛け(*3)の衿の畳み方は均一ではなく、首の後ろは1/3、手前の方は2/3くらい畳むなど幅が違ってくるんです。打ち掛けの生地は分厚く着物用のクリップでは押さえられないので、あらかじめ縫っておきます。また、打ち掛けを着るときは衿幅が広い長じゅばん(*4)を身に付けるのですが、衿の形をきれいに見せる衿芯を入れるため、長じゅばんに半衿(*5)を縫いつけたりもします。
着付けする人が作業しやすいように準備をしておかなければならないので、この仕事に就いて、裁縫の腕はだいぶ鍛えられましたね。

*3 打ち掛け(うちかけ):花嫁の婚礼和装の一つで、掛下と呼ばれる着物の上に羽織るもの。刺繍や織りなどが施されている。

*4 長じゅばん:着物用の下着の一種。

*5 半衿:長じゅばんの衿元にかぶせるように縫い付けるもの。付け替えることで汚れを防いだり、着物の衿元からのぞかせて着こなしのポイントにしたりする。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
高校生の頃から自分が将来やりたいことが決まっていたり、分かっていたりする人なんて、めったにいないと思います。だから、今はまだ何も決まっていなくても焦る必要はありません。
私は小学生の頃から美容師になりたいと思っていましたが、珍しいと言われました(笑)。

まずは、興味を持ったことに半年から1年くらいは取り組んでみて、ある程度できるようになったり、とても楽しいと感じるようだったら、もっと掘り下げてみてはいかがでしょうか。
失敗を恐れて何もしないのはもったいないです。失敗の先に成功があるのですから、どんどん挑戦してみてほしいですね。


専門学生時代、インターンとしてホテルの美容室に勤務したことをきっかけに着付けの世界に入ったそうまさん。和装を通して多くの女性の「変身」を手掛けて着物の良さを伝えるだけではなく、日本の伝統文化を途絶えさせてはいけないという使命感を持ち、今なお勉強を続けています。
昨日より今日の方がより良い技術や確かな知識で仕事ができるようにと向上心を持ち続けるその姿勢は、とても輝いていました。

日本人にとって昔は日常着だった着物が、今では非日常なものになってしまいました。着付けをする仕事は、着物の楽しさやその伝統を後世に残していく仕事でもあるのかもしれません。
和を感じさせるものや日本の伝統文化に興味のある人なら、着付けの仕事は仕事を通して多くの知識を得られるので、楽しみながら取り組むことができそうですね。
 
 
【profile】ヘアメイクSo-magic(ソーマジック) 代表 そうますずよ

ヘアメイクSo-magic http://so-magic.info/

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「着付けの先生」
はこんな仕事です

成人式や卒業式、冠婚葬祭の際に、依頼者に和装を着付ける仕事。働く場所は写真館や美容院、結婚式場などが一般的。仕事に当たっては目的、要望、着物種類、出発時間などを事前確認しておくことが肝要。着物や帯以外に依頼者が持参できるものをチェックし、足りない和装小物や小道具などを用意する。限られた時間内に確実にやり終えなくてはならないが、着付けが完成したときの依頼者の笑顔を見るのは大きなやりがい。民間資格や講座が数多くあるが、「着付け技能士」という国家資格もあって、着付けを学べる機会は多い。

「着付けの先生」について詳しく見る