【シゴトを知ろう】制作助手 編

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【シゴトを知ろう】制作助手 編

2017.08.08

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】制作助手 編

映画製作の現場では、撮影部・演出部・録音部・照明部といったいくつもの専門職チームが完全分業制で作業を担い、互いに連携しながら一本の映画を作りますが、その中でも欠かせない部署の一つが製作部です。今回は、『クリーピー 偽りの隣人』・『破門 ふたりのヤクビョーガミ』・『家族はつらいよ2』・2017年冬に公開予定の『8年越しの花嫁』などの映画の製作を担当された、松竹撮影所東京製作部で製作進行をされている小田切悠伎さんに、製作進行の仕事についてお伺いしました。

この記事をまとめると

  • 製作担当・製作主任の指示に従い、ロケ撮影に関する幅広い業務に従事する
  • 映像関係者を多く輩出している学校で実践的に学ぶことはプラスになる
  • 皆で一つのものを作り上げることが映画の仕事の魅力

上司の指示に従い、ロケーション撮影に関する業務を行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

株式会社松竹撮影所東京製作部に所属しています。勤続3年目です。
製作部の一員である製作進行は、上司にあたる製作担当・製作主任の助手という位置づけで、上司の指示を受けながら、主にロケーション撮影に関する業務を行います。
具体的には、撮影前には、ロケーション地図の作成・スタッフへの連絡・お弁当の発注・現場で使用する備品の準備など。

撮影が始まったら、現場の支度場所(メイクや衣装の準備をする場所)や、お茶場(ドリンクコーナー)の設置・ロケーション地の養生(*)・撮影中の音止め交渉(周辺工事などの音を止めてもらう依頼)などの撮影が円滑に進むための業務・ロケーション地での撤収作業などがあります。

<ある一日のスケジュール>
9:00 ロケーション地に現地入り
    支度場所・お茶場の設置・養生など、ロケーションのセッティング作業
    撮影開始、スタッフ誘導・音止め交渉など、現場が円滑に進むように従事
17:00 撮影終了〜撤収作業
    機材やスタッフが完全に撤収するまで責任を持って立ち会う
    その後帰社 翌日の準備を終えたら帰宅

*養生(ようじょう):撮影現場などで周囲の破損や汚れを防ぐためにあらかじめ保護すること


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

撮影が全部終わったオールアップの時には、大きな達成感があります。この仕事をやってて良かったなと思う瞬間です。撮影が始まる前の準備から撮影終了まで、体力的にも精神的にもきつい部分が多々あります。しかし、きついのは自分だけじゃなくて、皆が力を出し合って長い時間をやり遂げたんだと思うと、感慨深いものがあります。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

やはり体力的な面ですね。撮影によっては、雪山や猛暑の中など、過酷な環境の場合もあります。また、あらゆる部署からプッシュされるので、打たれ強さも必要です。現場を重ねることでタフになっていきます。
あとは、仕事の幅が広くやることもたくさんあるので、忘れたり抜け落ちたりがないよう、いつも気をつけています。

映像関係者の多い学校で知識と人脈を得るのは大きなプラスになる

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

大学の就活時に、東京松竹をはじめとする東京にある大手映画会社の入社試験を受けましたが、実に狭き門で、採用してもらうことはできませんでした。
その後、京都撮影所で募集があることを知り、運良くそちらで採用してもらうことができました。結局、今は東京出向扱いとなり、ずっと東京で勤務しています。

映画会社に入るのは難しいと思いますが、映画の仕事に就くこと自体はそこまで狭き門ということではありません。例えば、映像系の専門学校や映画関係者の多い大学に行って、OBに紹介してもらって現場に入り、フリーランスとして活躍している人はたくさんいます。
やりたいという人は誰でも受け入れてくれるのが映画界ですが、人の縁が大きく関係する世界なので、仕事につながる人脈をどう得るかが大切になると思います。


Q5. 大学では何を学びましたか?

映像を学べる学校に入りたいと思い、映像人も多く輩出している大学の映像系学科へ入学しました。そこで実践的にチームで映画を作ったり、映像製作のサークルにも入って自主映画を作ったりしました。

いろんなことにチャレンジする中で映画への思いが明確に

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

長野県に生まれ育ちました。小学校の時に、矢口史靖監督の『ウォーターボーイズ』を見て、映画監督になりたいと思ったことがこの業界に入るきっかけになりました。両親に言ったら「そんな簡単なものじゃないよ」と。でも、高校生になってもずっと映画への思いを持ち続けました。

また、高校では文化祭執行部だったんですが、この時、オープニングムービーをみんなで作ったんです。その時に、一つのものを大勢で作る面白さを知りました。実際、この仕事を始めてから、文化祭って映画作りにどこか似ていると感じています。


Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

まずタフさが必要だと思います。スケジュールがきつくなってくると、寝る時間がなかったりするので、まず体力は必要ですね。

それから、製作は現場の最前線にいてスタッフだけでなく、外部の人も含めいろんな人と接するので、コミュニケーション能力があり、その人たちが何を求めているかを察知して動ける人。気配りというか、自主的に動ける人がいいんじゃないかなと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

僕が高校生の時は、漠然と映画関係の仕事がやりたいなあと思っていて、でも他にも迷うところもあって、その答えを出すために、何でも全力で楽しんでいたような気がするんです。そうする中で、やはり映画がやりたいんだと改めて思うようになり、それで映画を学べる学校に進学しました。
だから、やってみたいことがあれば何にでもどんどんチャレンジするといいと思います。

そして、感性が豊かな高校生のうちに映画をたくさん見て、本やマンガを読んで、人と話して、たくさん刺激を受けるといいと思います。
  


映画撮影の現場の最前線で全部署を束ね、支える役割を果たしている製作部の仕事。みんなで一つのものを作り上げるやりがいと達成感をとても強く感じることのできる仕事だと感じました。
映画業界に興味のある人は、映画をはじめとしたアートにたくさん触れて感性を養うと同時に、実際に「集団で一つのものを作り上げる経験」をしてみてはいかがでしょうか。

 
【profile】株式会社 松竹撮影所 東京撮影部 製作部 小田切悠伎

松竹撮影所ホームページはこちら

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「制作助手」
はこんな仕事です

制作担当の助手として働くのが仕事。制作担当の仕事自体が映画製作において、予算管理面の役割を担うことが多いが、その「助手」に当たるのが制作助手の仕事内容だ。しかし、映画づくりの現場の空気に触れ、臨場感ある撮影シーンを間近に見られる仕事であることに変わりない。撮影スタッフに弁当を配ったり、ちょっとした買い出しに走ったりといった雑用も行うが、映画業界の志望者にとっては撮影現場の様子を感じ取れる貴重な機会となる。映像系の学部で学ぶ大学生でも、アルバイトで制作助手をするチャンスはある。

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