【シゴトを知ろう】医療情報技師 編

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【シゴトを知ろう】医療情報技師 編

2017.07.28

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】医療情報技師 編

高度情報化社会といわれ、誰もが手軽に情報にアクセスできる現代。医療業界においてもその影響は大きく、システム化が進んでいます。そんな膨大で複雑な医療情報システムを取り扱うエキスパートを、医療情報技師と呼びます。

今回は、岡山旭東病院で医療情報技師として働く榊原祥裕さんに、医療情報技師の仕事内容や、この仕事に就くまでの経緯について詳しく教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 医療情報技師は、医療情報を管理するシステムのエキスパート
  • 病院で働くと医療の知識が身につきやすく、資格取得にも役立つ
  • ITの知識や技能だけでなく、コミュニケーション能力も重要

ITを通じて医療に貢献できる仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

医療情報技師とは、ITの知識と技能に基づいて、電子カルテなどの「医療情報」を安全かつ有効に活用、提供する仕事です。

業務内容は多岐にわたりますが、主に、医療情報システムに関する企画提案や導入、運用、サーバのメンテナンスをしています。病院のコンピューターでは、患者さんの個人情報まで管理しているので、情報セキュリティ対策も重要です。

始業前のサーバ点検は、毎日行っています。私が働いている病院では電子カルテを導入しているので、紙のカルテが存在しません。なので、電子カルテが停止すると診療に大きな影響が出てしまうんです。毎朝しっかりと点検をして、問題や変更があれば、できるだけ外来診療が開始する前に対応するよう努めています。

<ある1日のスケジュール>
08:30 出勤、サーバ等の点検
09:00 始業、電話対応(必要に応じて現場に行って対応)
12:00 昼休み
13:00 会議、医療情報システムの企画作り
18:00 終業、必要に応じて作業
21:00 退勤
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

医師でなくてもITを通じて医療に貢献できることが、この仕事の魅力ですね。今は「チーム医療」の時代です。それぞれの部署が単独で行動するのではなく、医師や看護師といった医療を専門に行う職種と医療情報技師がタッグを組んで、医療を一歩前進させることができれば理想的だと思っています。

その実現のため、毎日多くの職種の人たちと積極的に関わって仕事をし、医療情報技師の視点から意見するように心がけています。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
コンピューターの使用に抵抗がある人もいるので、新しい医療情報システムを導入したいと提案するときに、拒絶されてしまうこともあります。その場合、すぐに納得してもらうことは難しいので、時間をかけて説明したり、相手が不安に感じている点を一つずつ解消したりするようにしています。

また、病院は多くの専門職の集まりです。それぞれが高い専門性を追求していますので、ときに医療情報システムの仕様について、部署間の衝突が起きることもあるんです。そういった場面で、双方の意見を聞きながら調整するのが、私たち医療情報技師の役割でもあります。
 
 

大学で学んでいた英語が資格取得に役に立った

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
私の場合は、大学を卒業してすぐにこの仕事に就いたわけではなく、最初に就職したのは大手パソコンメーカーで、そこでSE(システムエンジニア)として働いていました。そのときに配属された部署が医療を扱うグループだったんです。とはいえ、配属された当初はITの知識も医療の知識も全くない状態でしたので、とても苦労したことを覚えています。

本格的に医療情報技師としての勉強を始めたのは、今の病院で働き始めてからですね。実際に医療の現場に身を置くことで、基本的な医療知識はあっという間に吸収できました。働き始めてからしばらく経ったころに医療情報技師の資格を、その5年後には上級医療情報技師の資格も取得し、現在の仕事に役立てています。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では、総合科学部で英語学を専攻していました。当時は、まだ医療情報技師を目指していませんでしたが、今の仕事で医療やITを扱う際に、英語が役立つ場面は多いです。特に、上級医療情報技師の試験では英語力も要求されるので、アドバンテージになりました。

もしかすると、大学生のころから医療情報に関する学部や学科で学んでいれば、今の仕事に直結していたかもしれません。けれど、私のように少し遠回りでもさまざまな分野に触れることで、得られる知識や経験もあると思っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

正直、高校生のころは、具体的な将来の夢もなく過ごしていました。なので、まさか自分が医療の世界で働くとは思ってもいなかったんです(笑)。

ただ、当時から新しいものに興味があり、自宅のパソコンでCGを作ったりシンセサイザーで曲を作ったりして、コンピューターにたくさん触れていました。機材をいじることが楽しかったんです。今でも、新しい医療情報システムにはワクワクしますし、新しいもの好き、機材好きなところはつながっているのかもしれません。
 
 

医療情報技師は、「人との関わり」が大切な仕事

Q7. どういう人が医療情報技師に向いていると思いますか?
 
好奇心が旺盛で、アイデアが次から次へと湧いてくる人、そして人と関わることが好きな人は向いていると思います。情報を扱う仕事ではありますが、決して、コンピューターそのものへの強い関心が必要なわけではありません。ITやコンピューターは、あくまで道具。大切なのは、それらを医療の中でどう使うかです。さまざまな職種の人たちと関わりつつ、ITの側面から提案できる人が求められています。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
医療情報技師は比較的新しい資格で、まだ職業としての認知度は高くありません。しかし、近年では電子カルテなど医療分野のIT化が急速に進んでいて、医療情報技師の需要も高まっています。今後、医療情報技師は、医療機関になくてはならない存在になってくるはずです。

医療情報、医療ITという言葉からは技術職的なイメージを抱きますが、あらゆる職種間の調整役でもある医療情報技師には、コミュニケーション能力も求められます。「ITや医療に興味がある」、「人と関わって社会貢献がしたい」という人には、ぜひ医療情報技師を将来の選択肢に入れてほしいです。
 
 
病院で扱う情報は、個人情報保護や人命そのものに関わるため、管理も慎重に行う必要があります。それを支え、技術と対人、両方の視点でより良い医療を追求する医療情報技師の仕事。

必須の資格はありませんが、ITと医療の専門的な知識を身に付けることが大切です。この仕事に興味が湧いた人は、医療情報について学べる学校を探してみてくださいね。
 
 
【profile】岡山旭東病院 情報システム課 主任 榊原祥裕

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医療情報管理者」
はこんな仕事です

医療情報管理者は、病院などで医療情報を安全に活用するために、情報システムの企画開発・運用・管理をする仕事。現場のニーズに応じて、診療情報、経理・財務情報などのデータベースを構築し、必要なときにすぐに情報が抽出されるようにシステム化を図る。個人情報や機密情報を扱うので、セキュリティー面も配慮し、正しく運用できるように管理することが大切である。電子カルテ導入など医療現場でのIT化が進むなかで、医療情報管理者の需要は今後も拡大されるといわれている。

「医療情報管理者」について詳しく見る