【シゴトを知ろう】医療秘書 編

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【シゴトを知ろう】医療秘書 編

2017.08.04

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】医療秘書 編

「秘書」と聞くと、社長秘書や政治家秘書を思い浮かべる人も多いのでは? 今回ご紹介するのは、「医療秘書」。医療現場で医師の仕事をサポートする、専門性の高い職業です。

今回は、福島県にある総合南東北病院で医療秘書を務める後藤美奈さんに、仕事内容や、学生時代に学んだことについて教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 外来部門の医療秘書は、医師・看護師・患者・他部署の調整役である
  • 大学で学んだ、福祉と心理学の知識が仕事に役立っている
  • 医療秘書の仕事には、思いやりとコミュニケーション能力が必要

相手の部署や立場に合わせて、適切にサポートする

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
医療秘書は、患者さんの予約管理やカルテ記入、学会発表に伴うデータ整理といった事務を通じて医師をサポートする仕事です。私が働いている病院では施設や部門ごとに医療秘書が配置され、私は外来部門を担当しています。主な仕事は、外来診療の補助、医師が抱える事務作業の代行、医師のスケジュール管理です。

一日の流れは日によりますが、だいたい午前と午後で分けています。午前中は外来患者の対応や診察の補助、検査説明や案内など、医師がスムーズに診察するためのサポート業務が中心です。診察が落ち着く午後からは、診断書の作成補助、データ整理と入力作業に取り掛かります。

<ある一日のスケジュール>
08:20 ミーティング
08:30 問診、検査の案内、診療補助、代行入力
11:30〜14:00 診察の状況に応じて交代で昼食
午後 診断書の作成補助、予約の調整、データ整理など
17:00 終業
 
 
Q2. 仕事のやりがいは何ですか?

外来部門は、医師や看護師はもちろん、外来診療に訪れた患者さんや、スタッフなど多くの人と関わります。どうしたら相手は喜ぶだろう?と考えて動いた結果、「医療秘書がいてくれてよかった」と言ってもらえるとやりがいを感じます。

また、以前医師から、「後藤さんが代行入力をしてくれているおかげで、僕は患者さんの顔をしっかりと見ながら診察できる。ありがとう」と言われたときには、医師と患者さんの両方にとってプラスになる働きができたとうれしくなりました。
 
 
Q3. 仕事で大変なことはありますか?
 
相手に合わせて、言葉遣いや使う単語、声のトーンを変えるよう気を付けています。外来部門は、さまざまな人の間に入って仕事をするのでなおさら大変です。

特に、患者さんへの対応には気を配っています。以前、当院に対して不満を持った方がいらしたときにも、時間をかけて丁寧に対応した結果、「忙しいのに、全部聞いてくれてありがとう。僕が不満に思っていることに対してちゃんと説明をしてくれたから、納得できたよ」と言ってもらえました。人の命を扱う現場だからこそイレギュラーな対応も多いですが、患者さんが安心して通院できるよう自分の役割を果たしていきたいですね。
 
 

心理学で学んだことが、クレーム処理に役立つ!?

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
医療と秘書業務への興味が、医療秘書を目指したことにつながっています。高校生のときに読んだ本に出てくるプロファイリング(犯罪捜査において、事件のデータを分析して犯人の特徴を推測すること)に惹かれ、法医学や心理学を中心に、医学全般への興味が湧きました。一方で、高校から大学にかけて参加したボランティア活動を通じ、人をサポートする醍醐味も知りました。そういった背景があり、大学では福祉系の学部へ進学しました。その後、医療と秘書業務のどちらにも携われる「医療秘書」という職業があると知り、総合南東北病院に履歴書を送りました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では、福祉と心理学を中心に勉強しました。福祉の授業で学んだことは病院施設内の危険予測に役立っています。例えば、「廊下の幅が狭いと患者さんが転倒したときに危険ではないか」「車いすの患者さんには段差が高すぎるのではないか」など、患者さんにとって危険な要素に気付けます。

また、心理学は、患者さんへの対応やクレーム処理に生かしています。私は相手と信頼関係を築くために、心理学の「ミラーリング効果」をよく使います。ミラーリング効果とは、相手がとった言動を同じように相手に返すことで安心感を与え、信頼関係の構築を図ること。例えば、クレームをいただいたときに、自分の声のトーンや話すスピードを相手に合わせると、怒りを収めて私の話しを聞いてくれる場合もありますね。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生のときは、心理学を用いて人々の心をケアする仕事に就きたいと思っていました。医療秘書は、患者さんを治療することはありませんが、直接やり取りをする機会は非常に多く、相手の心に寄り添うコミュニケーションが求められます。心理学を意識して患者さんに親身な対応ができたときには、高校生のころの夢が今の仕事につながっているなと感じますね。

 

新しい職業だからこそ、大きな可能性を秘めている

Q7. どういう人が医療秘書に向いていると思いますか?
 
相手のことを考え、思いやりを持って仕事ができる人です。医療秘書は、医師がスムーズに仕事するにはどう動けば良いかと考えながら、患者さんやスタッフにも配慮して仕事する必要があります。また、人々の調整役を任される場面が多いので、状況によって対応を変えていける判断力と柔軟さを持つ人、コミュニケーション能力が高い人も向いていると思います。

さらに、入力の補助や診断書を作成する業務では正確さを求められるので、丁寧できっちりとした性格の人だと言うことなしですね(笑)。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
医療秘書は、医師や看護師に比べると最近できた職業です。その分、大きな可能性を秘めていると思っています。現在は、病院によって医療秘書に求める役割や業務内容にも幅がありますが、「他者への思いやり」と、「医師の役に立ちたい」という気持ちがあれば、どんな場所でも活躍できるはずです。自分で率先して動くことも大切なので、皆さんの若い力と視点で、医療秘書の新たな業務を開拓してください。

今のうちに学んでおくと良いのは、医療や福祉に関する知識です。そして、可能であれば病院や施設でのボランティア活動に参加し、現場の雰囲気だけでも体験しておくと良いと思います。
 
 
高校時代に興味を持った分野が、その後の進路選択に大きく関わったと話してくださった後藤さん。皆さんが今夢中になっている本や好きな教科も、将来の仕事選びのヒントになるかもしれませんね。

医療秘書の仕事に興味が湧いた方は、医療福祉について学べる学部、学科について調べてみてください。
 
 
【profile】一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院 医療秘書 後藤美奈
【取材協力】一般財団法人日本医療秘書学会

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医療秘書」
はこんな仕事です

医師や看護部長などの秘書業務を行う仕事。医師のスケジュール管理、書類やデータ類の作成、院内の備品管理、電話や来客応対、会議の準備など多岐にわたる。一般企業の秘書業務とほぼ変わらないが、仕事内容がすべて医療と関わるので、医療の知識が必要である。勤務先は、総合病院、大学病院、各種診療所など。病院によっては、診療報酬を請求するレセプト業務を担当することもある。また、診療科ごとに設置されている医局を担当する秘書もいる。院長を担当する秘書には、英語力などの語学力が必要な場合もある。

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